奥様は探索者 園子関連の記述


  • プロローグ 【その1】
その中の一人が「あら、あなたが噂の『住友家の三男坊』ね」と話しかけてきます。
住友「噂っ?一体何が噂になってるって言うんですか…(汗)(アレか?!あのことか?!)」
その様子を見て、その女性は「あら、そんなに驚かなくてもいいじゃない」と笑います。
女性「私もアメリカに行ってたことがあるのよ」
女性「ねぇ、今度お宅にお邪魔してもいいかしら?」
住友「・・・・・・へ?!(っていうかこの人誰?!)」
女性「申し遅れました。橋本 園子(はしもと そのこ)と申します」
橋本家は西園寺系華族の端っこですね。
住友「・・・あ、あ~。園子さん。僕は住友昭といいます。よろしく。」(いまさら?!)
園子「(小声で)私とあなた、きっとお互い役に立つわよ」

  • 住友家、明陽自室 兄からの説明【その2】
明陽「という訳で。橋本家から正式に申し入れがあってね」
住友「・・・はぁ、正式にって。何の。」
明陽「そりゃ、昭と園子様の結婚だよ。向こうから『たっての願い』というのでお父様がすっかり喜んでしまってね」
住友「え~っと・・・・。」「・・・・・け、けっこん?!」
住友「待ってくださいよ、まだ一回しかあっていないし、ろくに話もして無いし、どんな方かもわからないのに!」
明陽「ああ、例の交流会で自宅に招待したんだって?園子様、すっかり舞い上がってしまったそうだよ」
明陽「奥手だと思っていたんだが、随分大胆なんだなぁ。ちょっと見直したよ」
住友「・・・・え?招待・・・・あれ?そんなことしたかな・・・・。」
明陽「……したんだよ。いいね?疑問を抱いてはいけない」
住友「むしろ向こうから・・・・行っていいかと言われたような気がするんですが。」
明陽「それは問題じゃない。断らなかったんだろう?」
住友「はぁ、断る理由もなかったものですから。」
明陽「よし、よくやった。お前の勝ちだ。そういう訳で、明後日『偶然近くに来たので』ウチに来るから、よろしくな」
明陽「向こうは当然話が決まったと思ってるから、失礼が無いように頼むよ。何しろお父様、もう返事しちまったんだ」
住友「・・・え?決まっちゃった?!」「う~ん、でも何を話せばいいんでしょうかね~。」
明陽「なんでもいいんじゃないか?絵とかアメリカの話とか。向こうもかなり変わってる御嬢さんみたいだし。お前とは話が合いそうだぞ」
住友「え、僕は別に変わってませんよ~。(しっけいな)」
明陽「なんでも平民と一緒に散策するのが趣味らしいしな」
何その探索者っぽい趣味!
住友「・・・・・あ~(言い返せない。)」

  • 喫茶倫敦 【その4】
(朱戸の知識ロールによる橋本園子の情報)
橋本園子は平民と散策するのが趣味で、時々事件に巻き込まれてるのも知っています。
バクチ打ちとか、あまり素性の良くない連中とも付き合いがあるようです。
名伊:なんだ、住友さんと同じじゃんw

  • 住友邸 園子が来た【その5】
応接間にやってきますと、既にパパンと兄貴が対応しています。
住友が部屋に入るのを見て女性は立ち上がって挨拶しますよ。
園子「たまたま近くに寄ったものですので、以前にお招き頂いたのを思い出しましたの」
明陽「さて、私はちょっと席を外させてもらうよ」
名残惜しそうなパパンに目配せをして二人は退室します。
園子「昭様?」
住友「・・・あ。え~っと。はい!」
園子「結婚しません?私たち、お互いに役に立ちますわよ」
住友「・・・・・・・・・・・け、けっ・・・・え。」「結婚ですか!」
園子「ええ。早い方が良いわ」
住友「・・・え?ちょっと待って。役に立つってなんの?」
園子「あら?あなたインヴェスティゲイターなのでしょう?」
住友「・・・・いんげすてぃげ・・・え?」
園子「あら、違ったかしら?」
住友「っと、よく聞こえなかったんですが・・・。」
園子は窓の方にスタスタと歩いていくと窓をよいしょっと開けます。
住友「何を?」
園子「城戸さん、知らないみたいよ?」
住友「・・・城戸さん?」
窓の外にはいつの間にか、侠客風なカイジが立っています。
(斉藤 → 城戸 一人二役です。)
住友「連れの方・・・?」
園子「ええ、城戸さんが間違いないって言うんですもの」
園子「あなたたちも帝都で怪物や怪奇現象をなんとかしてるのよね?」
城戸「ちょっとちょっと、こんなところでタネをばらしちゃいけねえよ」
園子「まだるっこしいのは性に合わないのよ」
住友「怪奇現象なら・・・まぁ心当たりありますけど。」
城戸「へぇへぇ、末恐ろしいお嬢様なこった。おう、兄さん。そこだよ、そこ。心当たりがあるんだろう?」
園子「ああ、ちょっと待って」ドアの方にスタスタとまた歩いていく。
住友「・・・むむう。(しまった、時計なんか渡せる雰囲気じゃなくなってるような)」
城戸「もうちっと花も恥らうようなやりとりを期待してたんだが、これじゃなぁ…」バリバリと頭をかいている。
カチャリとドアを開けて「名伊さんって方はどちら?昭様がお呼びよ」硬直している瀬蓮が名伊を指さします。
名伊「……え?あ、はい私ですが?」
名伊が部屋に入ると園子は瀬蓮に
園子「ここから先は立ち聞きしない方がよろしいんじゃなくって?」
と言ってドアを閉めます。
園子「それで、どこまで話したっけ?」
住友「え・・・ええ?いんでぃべ・・・げいたーでしたっけ?」
名伊「ええと、若旦那がイン…なんたらかどうかとか?」
園子「インヴェスティゲイター」
住友「日本語で言うとなんですっけ。」
園子「探索者よ」
住友「あ、なるほど。(ぽん)」
名伊「それで、具体的にはどういう人物のことを指すんですか?」
園子「私たちみたいに、なんの得にもならないのに奇怪な事件に首突っ込んでは正気を減らすアホな人間達のことね」
名伊「ああ。なるほど。それで若旦那がそのアホ……な人なんだと思ったってことですか」
園子「なに他人事みたいに言っているのかしら?」
住友「・・・・正気・・・ですか。・・・・って、名伊君今何言いました?」
城戸「そりゃあンまりだろ。ちぃとばかりネジが緩んでないと見えない事だってあるンだからよう」
名伊「まぁ、話の流れからしていい意味に解釈しておきましょうかw」
住友「なんか皆ひどい事を言ってるような気がするよ・・・・。」
園子「とりあえず、そのことは横に置いておくとしてもよ」
園子「どうせ私たちみたいな華族は、家同士の結婚よ?」
名伊「ところで、何故我々のことをインヴェスティゲイターだと思った訳で。…心当たりの一つくらいはあるんですが…」
園子「城戸さんが情報捕まえてきたからよ」
城戸「そンな目で見んといでくださいよ。あれこれ変な動きをしてる御仁は、いやでも目に付くし鼻に付くし耳に入ってくるンだから」
住友「・・・う~ん。じゃあ、結婚しちゃおうか・・・とりあえず。」(考えてたらしい)
名伊「…それで具体的には?」
園子「白部組の組長知ってるでしょう?」
名伊「ええ。我々の仲間、と言って差し支えない方ですが」
園子「賭場で城戸さんが誘われたのよ。仲間に入らないかって」
城戸「まぁそういう事なンすけどね……え?結婚するの?すげぇ旦那だな……このお嬢とお似合いっちゃあお似合いかも知れン」
園子「城戸さん?今何か言いまして?」
城戸「いえ、たいしたことは言ってませン」
住友「じゃあ、折角なのでコレどうぞ~。」と昨日用意したプレゼントを渡しましょう。
園子「あら、開けてもいいかしら?」
住友「どうぞ。気に入ればいいんですけど。」
名伊「まあ、その辺りは白部さんに明日確認すれば解りますから信用しておきましょう。」
園子「あら~良い時計ね……ありがとう」
住友「・・・まぁ。なんか仲間が増えるのはいいことじゃないのかな。」「いえいえ、どういたしまして。」
名伊「それで、我々の手を必要とする何かでも出ましたか?」
園子「私は特には聞いてないわね。そちらで何か起きてるのかしら?」
名伊「おや、これは失礼しました。てっきり協力して欲しいから近付いたものとばかり思ってしまいましたので」
園子「損得勘定で接近したと思ってたのね。まぁ、実際そうともいうけど」
住友「・・・まぁ、よく判らないものね~。恋とか愛とかさっぱり。」(あくまでもマイペースです)
園子「それで正式な挨拶は後日として、ご両親に報告はした方が良いわね」
住友「ですね~。まぁ、喜ぶだろうし!」(これでうるさく言われなくなるなw)
名伊「若旦那、ご婚約おめでとうございます」
城戸「……一生こういう世界には縁が無いと確信したね、俺ァ。」件のやり取りで唖然として

園子「では、ちょっと和装に変えません?」
住友「着替えてくればいいんだね。わかった~。」
という訳で和服に着替えてきた住友。
園子「ちょっと二人で出かけてきますので、よろしくね」と名伊と城戸に。

  • 帝都内某所 【その6】
住友と園子の二人は園子の運転でどこにいくかと思ったら「写真館」。
二人一緒の写真を撮ります。
さて、帰り道で二人乗ってる車に横付けしてくる車が一台。
?「お~い!」
みると、まだ十代の小僧が車運転していますね。
園子「あら、宗ちゃん」「また車のお届け?」
住友「ああ、園子さんの知り合いですか。」
宗ちゃん「残念ながらその通り。追っかけっこはしないよ。お客さんの車だからね」
園子「うん、湯島のアート商会って車屋さんのコよ。なかなか筋が良いと思うわ」
宗ちゃん「お兄さんも車が変になったらよろしく!」
住友「そのときはよろしくね~。」(あれ、車持ってたっけかな)

  • 斉藤の研究室 【その6】
園子「橋本園子と申します~」
朱戸「名伊くん?君がついていながら、デートの場所としては最悪だと思うが?」
住友「ええとね、今度結婚することになった人です。」
坪野「…そうか、それはおめでとう。しかし、これはどうゆうことだ?」
斉藤「わけがわからないス」
園子「洋服の方が良かったかしら」
住友「う~ん。まぁ、今日はこれでいいんじゃないかな。」
園子「それで見せたいものってこの機械かしら?」
斉藤「へ?ああ、こいつをご覧になりたいんスね」
城戸「なンだぁ?この得体の知れないブツは。うーむ…?」
園子「あれ?なにか聞こえません?」
住友「・・・・ん?」
園子「気のせいかしら」
(聞き耳の結果)機械の微かな唸りが聞こえるくらいで、特になにか気になる音がしている様子はない
園子「これ、何に使う機械なんですか?」
住友「う~ん・・・・ハッキリはわからないんだよね。」
園子「ふ~ん、これが今抱えている事件に関係があるのね」


  • 住友家~ドライブ~喫茶倫敦 【その7】
住友「そう!・・・もしかしたら誰か来てるかも~!」
園子はバイクを店の前に停めて、チップあげて店の人に見張っていてもらう事にします。
住友「落っこちるかとおもった。」
園子「落っことさないわよ、失礼ね~」
住友「・・・え~?そうかなぁ。・・・ああ、そういえばさっき欠伸してたけど寝不足なんですか?」
園子「あ~うん、ちょっとね」「居眠りするほどじゃ……ないと思うんだけどな~」
園子「うるさいって言えば、あれよね。あの機械が原因なんだろうなぁ」
斉藤「ん?あの機械っつーのは、ウチにある“アレ”っすか」
園子「うん、夜中に夢で見るのよ。しかも『も~い』だか『よ~い』みたいな声みたいな音がするの」
朱戸「ここにいる斎藤が先日迄、夢の中で“お~い聞こえないのかな”などと声をかけられていたそうだ」
朱戸「そうか、夢はそっちに移ったか。そうかそうか」
園子「機械から?」
(※斉藤の夢の説明。プレイでは「ログ参照」で済ます)
園子「ふ~ん、ところどころは違うけど、似ている所もあるわね」
朱戸「どんな声だった? 聞き覚えがある声だったらありがたいんだが」
園子「聞き覚えはない……う~ん、ああ!」
園子「さっき昭さんがみなさんに『お~い』って言った声にちょっと似てるかも」
園子「うん、でも夢の中だからな~」
坪野「住友君に?…斉藤君はどうでした?」「女の子の声はともかくw呼びかける声に住友君の声が似ている節はありましたか?」
斉藤チェック→致命的失敗:そんなような気もするし、違うような気もする
ただ「急速に夢の内容を思い出せなくなりつつある」のに気づきました

  • 喫茶倫敦 赤マントのマーク 【その8】
坪野「災難だったな。園子君はこのマークや、赤マントについて気付いた点は無かったかい?」
園子「え~と。どこかでみたような気がするのよね」
朱戸「夢の中で会ったとか、無いよな?」
園子「会った?マークに?ああ!うん、あの人には会ったことはないわ」
朱戸「マークというと、あの三角形っぽい意匠の奴か。あれに見覚え……か」
園子「うん、どこだったかなぁ」
園子「ああ、そうだ。斉藤さんの所だ」
住友「・・・え?」
園子「ほら、あの変な機械。あの水槽の中にあったはず」
住友「えっ?本当?気がつかなかったよ。」
園子「うん、外から見えにくい所にあるから」
(判定に)成功した人は、水槽のガラス窓の枠の部分の内側にマントのマークそっくりな刻印があったのを思い出します。
斉藤はさらに「その部分はべったりと粘液状のものがついていて、今朝がたウエスで拭きとって初めて気が付いたことも思い出します」
つまり、一緒にいた朱戸も坪野はともかく、園子は「そんなもの見える訳が無い」のです。
朱戸「園子嬢、スマンが確認だ。そのマークを見た時の状況を詳しく説明してくれるか?」
園子「え~っと、ほら。中に入って窓から外を見ると真っ先に気が付くでしょう?」
朱戸「つまり、貴方はあの機械に入った? いつ?」
園子「え~?あれ?いつかしら?」
朱戸「では質問を変えよう。機械の中から窓を通して見えるものは何だ?」
園子「そりゃ外よ」
朱戸「外には何が見えた?誰かいたはずだ一人では入りにくい」
園子「誰かいたかなぁ……誰もいなかった気もする。地下室だったし。」
朱戸「なるほど、地下か。それでは暗くて見えにくいかもしれないな」
園子「窓が一つも無かったから地下室だと思う」
園子「出入り口くらいしか覚えてない~」
住友「・・・というかなんで入ったの・・・?」
園子「う~ん、わからないわ」
園子「でも変よね。よっこらせ、と中に入った記憶はないのよ」
坪野「中からの光景だけが記憶の片隅にある。そんな感じかな?」
園子「あ、それそれ。そんな感じよ」
住友「う~ん、なんだか居心地が悪い感じだねぇ。」
園子「うん、なんだか薄気味悪いわ」

  • 旧鷲宮邸 園子が夢で見た場所は? 【その11】
住友「そういえば、園子さんはここに見覚えあるんだっけ?」
園子「ここに?ここに来るのは初めてだけど」(キョロキョロ
住友「あ~いや・・・ほら。あの大学にある変な装置ってここに置いてあったんだよ~。」
園子「あ~!装置の中から見えた風景ってこと?」
住友「うん。どうかなぁ?見覚えあったりするのかなぁって。」
園子「う~ん」うろうろ「確かに似てると言えば似てるけど」
住友「うん。」
園子「そもそも壁がド~ンと見えたくらいで……。この辺からみた感じかなぁ」
住友「ふむふむ・・・この辺ですか。」と、その場所に移動してみる。
と園子が立っているのは、水槽があったあたりです。
住友「・・・・・・・なんか、夢でもなさそう。ここにあったし・・・。」
住友「でもなんで、園子さんにそんな記憶があるかだよね。(考え込む)。」
朱戸「そりゃ、ココで水槽に浸かっていたからに決まっている」
城戸「結局中身はどうなってるのか、わかンねぇンだよなぁ」
住友「え~~?浸かってたの?」
園子「でも変なのよね。浸かっていたとかいつ?どれくらい?」
朱戸「いつ、どれくらいなんだ?」>赤マントに聞く
園子「そんなに長く失踪なんかしてないわよ」
赤マント「何の話かサッパリですなぁ」
坪野「失踪?失踪したことがあるんですか?」
園子「そりゃ探索中は失踪みたいなもんでしょう」

  • 斉藤の研究室 ふらりと現れた園子 【その15-16】
園子「差し入れもってきたわよ~……あら、お邪魔だったかしら?」
斉藤「おや、いらはい。ある意味で区切りが付いた所ッス。悪い意味でね」
園子「悪い意味?」
斉藤「直し方が、サッパリ判らなくなったんスよ。今までは用途不明なりにも何とかアタリがついたんスけど」
園子「どのあたりかしら?回路図とか書いてる?」
園子「え~と、この回路だと……ここのキャパシターはどこに落ちてるのかしら?」
斉藤「ああ、それでしたらこっちスね」
園子「ちょっと書き直すと、ここはこういう感じになっているでしょう?回路が繋がっていない部品が結構あると思うの」
斉藤「へ?ありゃ、本当だ。こりゃ道理で…」
斉藤「にしても、お嬢様にここまで知識があるとは驚きです。インテリなんスねー」
園子「なんだかここの所、機械とか電気に興味が出て俄か仕込みで技術書なんかを読んでいるのよ」
斉藤「これで俄かと言われたら世の技術者は、おまんまの食い上げッスよ……あ、こちらの女性の紹介しましたっけか?面識はおありで?」
斉藤が振り返ると、たいらがいつの間にか居なくなっています。
園子「あら、ご機嫌損ねちゃったかしら。彼女に謝っておいてね」
斉藤「次に会ったら言っておくッスよ」
園子「そういえば、国内で良質の鋼ってどこで売ってるかしら?」
園子「ありがとう、ちょっと個人で買えるか聞いてみるわ」
斉藤「もしダメそうなら、こっちでも手伝うッスよ」
園子「そうね。設計はともかくとして、実際に作るのは私じゃダメそうだし」
斉藤「何か自然と目の前の機械の話をしてると思っていたんスけど、何か作りたいものでもあるんで?」
園子「ああ、私は射撃も趣味の一つなんだけど、ちょっとライフルを特注しようかと思って」
斉藤「面白いお嬢さんですねぇ…面白いといえば、変な夢は続いていらっしゃるんで?」
園子「うん、呼び声がとまって今はもにゃもにゃなにかしゃべり続けてる感じ。何言ってるのかよく判らないんだけどね」
斉藤「ほー、そうなんスか……ああ、そういえば良質な金属がらみで知ってれば教えて欲しいんスけど、このインゴットについて、何かご存知で?」
園子「う~ん。銀かな?この模様に見覚えがあるんだけどなんだったかなぁ」
斉藤「そうなんスか。依頼人とか関係者が判ると、侘びの一つも考えられるかもしれなかったんスけどね」
園子「ああ、そうだ。これ、この前聞かれた豊岡鉱山のサンプルについてた模様ね」
斉藤「機械修理を依頼してきた御仁が代金として置いていったんスけど、正直返さなきゃいけんと思いつつあるッス」
園子「依頼主は誰なの?」
斉藤「赤マントなんスよね。お陰で、受けたは良いけど宙に浮いちゃってて……まさか個人の依頼とは思えませんし、このままって訳にも、ねえ?」
園子「完成させたいと思ってはいるのね?」
斉藤「興味半分、義理半分スけど、そうですね。完成させたいス」
園子「じゃあ、住友家がスポンサーになるわよ。ウチの人もダメとは言わないでしょ」
斉藤「それで良ければ、その方向で進めるッス。もっとも、依頼人の依頼人みたいなのが居た日には先方と相談スけどね」
園子「その時はその時よ」

斉藤「ああ、ライフルって仰ってましたが、どんなライフルなんスか?」
園子「12.7ミリ弾を発射する自動装てん式ライフルを作ろうかと思ってるの」
園子「厚さ30センチまでのコンクリートなら貫通できると思うわ」
斉藤「そりゃ剛毅な。何に使うつもりなんスか?」 ハハハ、と笑って
園子「うん、実はよく判ってないんだけど。そろそろ作り始めないと間に合わない気がするのよ。何に使うのか判ってないのに不思議でしょう?」
斉藤「そりゃ何とも。まぁ旋盤とかもあるんで、作れないモンじゃないスね」
園子「工作精度の問題もあるから、ドイツの工場に頼まないとダメかもしれないけど、そのときはドイツ語も覚えるわw」

斉藤 自分の見る奇妙な夢についてを話して「世にも奇妙なこともあるもんスね」
園子「そうね~」
ところが、園子は最近は夢の内容を覚えていないことが多くなってきているようです。
園子「誰か親しい人と色々相談しているような気がするんだけど、起きると内容を思い出せないのよね」
斉藤「お互い、明晰に憶えてないあたりが何か悔しいスね」
園子「そうね~。それも結構深刻な話題のはずなのよね」
園子「うん。なんだか何回挑戦しているんだけどうまく行かなくて焦ってきてるような」
斉藤「うわ、他人事じゃないスね……」
園子「私も関係していると思うんだけど、現実感が無いのよね。夢の中だけに」
次に、AMRの話にでも出すかな。夢が切っ掛けなのか?と尋ねます。
園子「あ~。そうかも。もともと銃には興味あるんだけど私は拳銃が好きなのよ」
園子「渡米してガンプレイのショーを見て面白そうって思って、ちょっと習ったのよね」
園子「早撃ちや曲撃ちは結構覚えたわよ」
斉藤「とんだおてんば姫スね。」
園子「スリーバーストショットとか、決まるとス~ッとするわよ」
園子「急にライフルに興味を持つとは自分でも思わなかったな~」
斉藤「拳銃のことは詳しくないスけど、何か探求者に近いものを感じるス……しかしそんなライフル、何に使うんスかね」
園子「うん、何に使うんだろうね」
園子「多分なんだけど、ピストルの弾じゃ跳ね返るような相手に使うんじゃないかなぁ」
園子「それか一発で仕留めないと殺されちゃうような相手とか」
斉藤「象だって吹き飛びそうな銃で狙うんだから、さぞ巨大な化け物の猟でもするんスかね」
園子「そういえば、ライフルなんだから貫通力のある武器が効く相手なのね」
斉藤「そうスね。他に貫通力のある武器…貫通させるだけなら巨大な杭みたいなのもありそうスけど、距離が必要なんでしょうね」
園子「それがなにかが判ればいいんだけどね」
これ以上の情報が望めないようであれば、たいら嬢についてもう少し聞こうか…!
園子「たいらって言えば……あれ?昭さんの妹……かしら?」
斉藤「あれ?詳しく知らないんスか?てっきり身内なんでご存知だとばかり」
園子「会ったことが無いし、なんというか変ね。『腑に落ちない』ってのがピッタリするわ」

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最終更新:2011年12月01日 20:33