東の乾燥地帯の平野に有る国家。
バニブルは国の全てが図書館であり、国家元首は館長を兼任している。
国民は15歳となると辞退者以外の全てが図書館の業務に携わる事となっている。
風土も相まって書籍の保管には向いている環境であり、少なくとも1000年は昔から規模は違えど図書館が存在していたとされる。
1972,28平方キロという、東京都よりも一回り小さい程度の国土面積を維持する仕事は広範に渡り、本の管理、目録作成、建物の保全など無数の仕事が有るため、勤務に従事する者達は全てが司書だが、実質建築家や、軍人、料理人、会計士などの様々な職業と大差ない者も多く、彼らは司書の前に業務内容を付けて呼ばれる事が多い。
全世界で出版されるありとあらゆる出版物を保管するのがこの国家の目的であり、この都市に納入される図書は一日に数千から一万程で、それら全てに保護術式と盗難防止術式がかけられている。
図書館の階層は現在地上二階及び、地下は確認されている上では地下19階まで探索されている。
地下に降りれば降りるほど危険な魔導書などが増え複雑な構造のダンジョンと化しており、極めて危険。
また暴走した魔導書がモンスターを召喚している場合もあり、文字通り地階は人外魔境である。
そのため、図書館の地下3階以降は許可無しでは進入不可。
地下の探索は原則的に冒険者に依頼しているが、一部の戦闘技術や探索技能を持つ司書達も探索チームを組み、地階の本を確認し目録を作っている。
あらゆる知識が蓄えられている上に、地下3階以下以外の蔵書の全てを自由に閲覧可能。
そのため、長期間の調べ物や、研究をする歳にはこの国に赴く者も多い。
また、そういう者達の為に専用の宿泊、研究施設も用意されており、これらは各国家、機関の大使館としての役割も果たしている。
知識を独占せず、全ての国家に公開する事ですべての国家に利益を与え、友好関係を結ぶ、中立国。
図書館の運営資金には、各国からの出資金が当てられている。
最終更新:2012年08月27日 01:02