時制と相

時制


 リュシャには4つの時制があります。
  • 現在
 発話時点でのことを述べます。
  • 過去
 発話時点から見て過去に起こったことを述べます。
  • 未来
 発話時点から見て未来に起こることを述べます。推量の法詞と共に使われることが多いです。
  • 不定
 時制を意識しない表現です。

 節内で時制の一致は起こりません。


 相(アスペクト)は定相、将前相、経過相、継続相、完了相、影響相、経験相に無相を加えた8相体系です。

  • 無相
 特に相を明示しない表現です。
  • 定相
 不変の真理を表します。
  • 将然相
 今まさに~しそうだという状態を表します。まだ動作は始まっていません。
  • 経過相
 ある行為が行われている最中であるという状態を表します。動作は始まっていますが、まだ終わってはいません。
  • 継続相
 ある状態が継続していることを表します。
  • 完了相
 ある行為が完了し、その結果が残存している状態を表します。動作主に対し用いられます。
  • 影響相
 ある行為による影響、結果が残存している状態を表します。被動作主に対し用いられます。
  • 経験相
 ある行為をしたことがある、ある状態にあったことがあるということを表す。


動詞と相

 リュシャの動詞は相の取り方について3つに分類することができます。それぞれ取ることができる相に違いがあります。
  • Ⅰ型動詞
 動詞が表わす行為が動作の終了と同時に達成されるもので、「置く」「叩く」「点火する」などが含まれます。
  • Ⅱ型動詞
 動詞が表わす行為が動作の開始と同時に達成されるもので、「歩く」「書く」「住む」などが含まれます。
  • Ⅲ型動詞
 Ⅰ型とⅡ型の性質を併せ持つものがこれに属します。
最終更新:2016年12月21日 18:36