格と前置詞

 名詞の格は前置詞によって表されます。
 格詞は基本的に名詞に前置され、後ろの名詞の格を示します。よく使う前置詞を下表に示します。

主格 sa
対格 le
与格 fi
属格 on
no
動名詞対格 lea
同格 tal
奪格 das
為格 fen
目的格 nam
動作主格 az
時格 kol
処格 tel
随伴格 riv
不随伴格 hem
具格 win
不具格 tep
向格 xat
関連格 pal
原因格 din
呼格 fina
被比較格 man

 ここでの目的格は動作の目的を示すもので、英語などの目的格とは別のものです。一般的に言われる目的格はリュシャでは対格、与格と呼ばれます。
 noは後置詞で、A on BはBのA、A no BはAのBを表します。onは重ねて使えない性質があるので、入れ子にするには後置格詞noを使います。これにより、初めに対象が何であるかを示し、その対象に向かってズームインしていくような形で所属構造をとらえることができます。
 A on B no C no D    BのCのDのA
動名詞対格leaは、その名の通り対格に動名詞句を取ります。
最終更新:2015年07月19日 19:27