可愛い子。
緑の髪がピョコピョコ動いて。
表情がくるくる変わって。
瞳をキラキラさせて私を観ていた。
「シェリル…さん?」
それがキスだったのだと理解したランカは、両手で自分の唇を覆った。
「ごめんなさい。もしかしてファーストキスだった?」
シェリルはそう言って笑いながら、ランカの髪を撫でていた指先を白い首筋へと這わせる。
「…ひゃっ…!」
くすぐったさにランカが思わず声を上げると、緑色の髪もそれに呼応するようにびくん、と跳ねた。
「ねえ、聴きたいの。あなたの歌を」
一人では大きすぎるソファも、二人ならば窮屈なベッドになる。
シェリルは今まで隣に座っていたランカを膝の上に乗せた。
「…ランカちゃんは、私の事好きよね?」
背後からランカのワンピースのファスナーを下ろし、肌蹴させたランカの胸に優しく触れる。
貧乳、とまではいかないがグラマラスとは程遠いランカのバスト。
マシュマロのようなその感触は、シェリルの想像の中でのランカの其れと寸分の違いも無かった。
脇から胸を持ち上げるようにして乳房を掌の中に納め、先端の突起を親指の腹でゆっくりと擦る。
「す、好きです…けど、シェリル…さ…ッ」
戸惑ってはいるようだが、拒否は無い。
「私は好きよ、あなたの事。とっても素直。とっても可愛い…」
シェリルがランカの内腿に自分の足を差し入れ、ぐいと膝を曲げる。
「…シェリルさんッ…!」
ランカは咄嗟に声を上げた。
背後から脚を差し込まれ、ぐいとその膝を持ち上げられた事でランカの下肢が大きく開かれる。
その体勢はランカの羞恥心を煽るには最適の格好だったのだろう。
「私ね、もっと色んなランカちゃんを見たいの。もっと色んなランカちゃんの声を聴きたいの」
指先で円を描くように乳房の突起を刺激し続け、項に唇を這わせる。
白い項にかぷ、と軽く歯を立ててから舌でゆっくり舐めあげると、ランカの呼吸が僅かに乱れるのが解った。
「あ、ぁ…ッ…」
すっかり勃ち上がった乳首を、ほんの少しだけ力を入れて押し潰す。
「ひゃああんっ!」
ビクン、と大きくランカの体が跳ねた。
それに構わず、シェリルは指で摘んだ乳首をコリコリと捏ね回す。
「シェリルさん、やめてェ…ッ、ぁ、あぁ…っ」
「そうそう、上手に歌えてるわよ…ランカちゃん」
子供をあやすような優しい口調でそう言うと、今まで胸を弄っていた手をするすると下腹部の方に伸ばしていく。
開脚させたランカの下腹部を通り、太腿から膝へとゆっくりと撫で下ろした。
膝の裏をくすぐるように何度か撫でてから、もう一度ゆっくり膝から太腿へと掌を這わせる。
真っ白な下着に覆われた部分にはまだ触れていない。
にも関わらず、下着にはじんわりと沁みが浮かび上がっていた。
「濡れてる」
シェリルはそこを指差し、ランカの耳元で囁いた。
ビクン、とランカの髪が跳ねる。
「…おっぱい触られて、気持ち良かったの?」
その言葉に、ランカは暫く俯いたままだった。
「気持ち良くなかったんなら、これでおーしまいっ」
ランカは思わず顔を上げ、今にも泣きそうな瞳でシェリルを見上げる。
「……シェリル、さん…」
浅く呼吸をするランカの薄く開いた唇から、真っ赤な舌がちらりと覗いた。
「…どうして欲しいの?」
そう問い掛けながら、シェリルはランカの脚を更に大きく広げるように膝を開く。
「あ、あ…」
大きく脚を開かされた羞恥心から、ランカは思わず上ずった声を上げる。
下着に滲んだ沁みが、少し広がったように感じられた。
「…言わなきゃダメよ、ランカちゃん。どうして欲しいのか、何をして欲しいのか」
びくびく、とランカの体が微かに震える。
恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めながらも、その表情はどこか恍惚としてシェリルを見つめていた。
「言いなさい。どうして欲しいの?」
ひくん、とランカの体が仰け反る。
ぱくぱくと唇が何度か空を噛む。
「…わ…って…」
震える声でランカが言葉を紡いだ。
だが、その声はあまりにも小さすぎてシェリルには届かない。
何もかもを見透かしたようなにランカを見下ろすシェリルが、小さく首を振った。
――そんなおねだりじゃ、ダメ。
きゅん、とランカの体の奥が鳴く。
「…触って…シェリルさん、触って…!…やめ、ない…で…」
ランカはそう叫ぶと、シェリルの手を取って自分の下腹部へと導いた。
白かったはずのショーツは滲んだ沁みで薄っすらと半透明になっている。
ランカに握られたシェリルの指先がソコに触れた。
「ココ、触って…!お願い、お願いシェリルさん…」
「上出来よ」
シェリルは優しく笑うと、ショーツの上からゆっくりと割れ目に沿って指を滑らせる。
くちゅ、と濡れた音がした。
「やっ…ああああああああ!!」
綺麗な『ラ』の音でランカが喘いだ。
その美しいメロディをもっと聴きたくて、シェリルは何度も割れ目に沿って指をスライドさせる。
「ヒッ、あッ、いやぁ…ッ!!」
『ミ』『ド』『ラ』…柔らかな歌声しか聴いたことが無かったランカの、快楽に滲んだ歌声。
「貴重だわ」
溢れ出した愛液でぐちゃぐちゃになってしまったショーツを剥ぎ取り、シェリルの指が露わになったランカの秘所へと直接触れる。
蜜で潤うクレバスを何度も指の腹で上下に擦ってやると、腰のあたりでわだかまっているワンピースの裾をランカが強く握り締めた。
「…あぅ、アッ…、イヤぁ…!」
強すぎる刺激にランカが首を振って戦慄く。
「イヤなの?止める?」
答えは解っているにも関わらず、シェリルは意地の悪い質問をランカに投げ付けた。
そしてわざと包皮に包まれた陰核を指先で軽く弾く。
「…ッ!!ひあ!」
包皮の上から陰核を摘んでくりくりと捏ね回してやると、ランカの体は大きく跳ねて仰け反った。
「アァッ、やめ…ッ!ひっ、あッ…シェリル…さ…」
「気持ちイイんでしょ?止めちゃってイイのかしら?」
陰核に刺激を与え続けながら、今まで胸を揉んでいたもう片方の腕もランカの下肢に伸ばす。
そしてしとどに密を溢れさせている秘所の割れ目に指を這わせ、入り口付近を刺激するように指の腹で擦りあげた。
「…あァ…ッ、やめて…やめてシェリルさん!!…ハ、ァッ、…ヘンに…なっちゃ…ッ…」
瞳からぽろぽろと涙を零して快楽に身悶えるランカの表情に、シェリルの背中をゾクゾクとした快感が突き抜ける。
シェリルの下腹部にも熱が宿り、呼吸は徐々に乱れていった。
興奮しているのだと自覚すれば。ランカと同じように下着は溢れ出した蜜で濡れていた。
「可愛い…本当に可愛いわよランカちゃん…。…素直で、まだ何も知らないコ。もっと聴かせてよ…あなたの声を」
ぷくりと膨らんだ肉芽を包んでいた包皮を剥いて、何も遮るものが無くなった剥きだしの陰核に、シェリルはランカの蜜を纏わり付かせた指先でそっと触れる。
「アアアアアアアアアアアアアアッ!や、や…!やめてッ、イヤぁ…!あん、アッ…ひう…!」
ゆっくり、優しく、円を描くように指の腹で擦ってやるだけで、ランカが今までに無いくらいの反応を示した。
愛らしい唇からは最早嬌声しか聞こえてこない。
ランカが息を吐くたびに洩れてくるのは喘ぎ声だけだった。
「もうすぐイきそうね…クリトリス触られると気持ちイイでしょ?」
シェリルに完全に体を預け、脚は大きく開いたままのランカは、与えられる快楽を逃がすまいと全身で感じていた。
「…イ、く…?…ッ、うん…ッ、シェリルさ、ん……私…も、う…ッ、あ、は…」
開いたままの唇の橋から、唾液が零れ落ちる。
「大きな声で、歌ってね」
焦点の合わなくなったランカの瞳をうっとりと見つめ、シェリルはランカの陰核を擦る指の速度を一気に増やした。
ランカの体がガクガクと震え、一際大きく仰け反る。
「…イ、く…ッ、イっちゃう…イくぅ…ッ、シェ、リ…ルさ……イくぅッ…ぁあアアアアぁぁ!!」
とろりとした液体が、一気に溢れ出てシェリルの指を濡らした。
絶頂の余韻に浸って痙攣を繰り返しているランカの体を解放してやると、シェリルはゆっくと立ち上がった。
「…気持ち良かった?ランカちゃん」
放心状態のランカを覗き込み、汗でぺったりとくっついた前髪を指で整えてやる。
まだ肩で荒い呼吸を繰り返しているランカの唇に小さな口付けを落とし、シェリルはにっこりと微笑んだ。
「…また、ランカちゃんの歌が聴きたいわ。…聴かせてくれる?……二人っきりの時に…」
シェリルの静かな問い掛けに、ランカは小さく頷いた。
「…二人っきりの、秘密…ですよ…」
「…良いコね」
可愛い子。
緑の髪がピョコピョコ動いて。
表情がくるくる変わって。
瞳をキラキラさせて私を観ていた。
だけど、今の快楽に濡れた瞳で私を見つめるアナタは、もっと可愛い。
もっと観せて。
もっと聴かせて。
私だけが知ってる、可愛いアナタ。
<END>
最終更新:2009年02月11日 18:06