『白も黒もおいしく頂いちゃいます?』(3-147氏)

『白も黒もおいしく頂いちゃいます?』


「だから、言ったじゃないですか。」
ベッドの上、シェリルの腰に抱きついたランカが嬉しそうに楽しそうに言った。
「今度はぜーーーったい、私の番だって。」
呆気にとられているシェリルを見上げるランカ。
「覚悟してくださいね、シェリルさん。」
そしてランカは、シェリルに向かって無邪気に微笑んでみせた。


「ちょ・・・ランカちゃん、やめなさいったら・・・」
「やです。シェリルさん、この前、私が嫌だって言ってもぜんぜんやめてくれなかったじゃないですか。」

少し頬を膨らませてそう言うと、ランカはシェリルの白くて綺麗な肌に口づける。

「それと・・・これとは・・・話が・・・」
「別じゃないですよ。一緒がいいって言ってるのに・・・
いっつもシェリルさん、私のことばっかり気持ちよくするんだから。
今日は、絶対私がシェリルさんを気持ちよくさせるんです。」
いつにもましてやる気なランカに、内心焦るシェリル。
けれども、その焦りを表に出すことはせず、なんとか余裕をみせようとする。
「こんなことして・・・あとでどうなるか・・・わかってるの?ランカちゃん。」
なんとか頑張って呼び寄せた“黒うさぎ”たる存在で、そう言えばどうにかなると思っていた。
お腹に何度もしていたキスを止め、顔を上げたランカにシェリルの“黒うさぎ”たる微笑みが炸裂する。




本来ならば、ここで怯むはずのランカ。
それから、この前のことを謝って、じゃれあいながら“一緒に”と考えていたシェリル。
けれど、今日のランカはシェリルのその考えの上をいっていた。

「いいですよ。」
「え?」
「あとでどうなったっていいんです。私、シェリルさんに負けっ放しは嫌なんです。」
「ランカちゃん・・・」

その力強いセリフに「この子も言うようになったものね・・・」などと感慨にふけりながらも、
シェリルは気づく。
「ちょ・・・こういう事に、勝ち負けとかってないでしょう?」
「そうかもしれませんけど・・・でも、やっぱり、負けたくないんです。シェリルさん。」
そう言って微笑むランカは、ただ自分の気持ちに正直なだけだった。
そんなかわいらしいランカに返す言葉も見つからず、シェリルが呆然としていると、
ランカがまたお臍あたりに口づける。
「ぁんっ・・・」
油断していたシェリルの口から甘い声が漏れると、シェリルのその場所に何度も口づけるランカ。
「ちょ・・・ランカちゃん・・・」
くすぐったさと快感の境目で、漏れそうになる声を、
“プライド”という名の盾でなんとか我慢するシェリル。
そんなシェリルにおかまいなしに、ランカはシェリルのお腹に口づけを続ける。
「ちょ・・・ランカちゃ・・・ん・・・いい加減に・・・」
ランカの口づけがだんだんと中心から外へとずれていったその時。
止めようとしたシェリルの口から一際大きな声が上がった。





「あんっ!!!」

その声に思わず驚いて、顔を上げるランカ。
自分でも驚いているシェリルの視線とぶつかると、ランカは嬉しそうに微笑んだ。
「シェリルさん、もしかして・・・」
「ちょ・・・」
制止の声もままならないまま、ランカがシェリルの右脇腹をかわいらしい指で撫で上げる。
すると、責めさせまいと頑張っていた“プライド”が糸も容易く崩れ去るように。
その口から甘い声が零れた。

「やぁん・・・」

聞こえた甘く艶めいた声に、ランカの背を言い知れぬものが奔り、思わずその身を震わせる。
(・・・わぁ・・・)
なんだかよくわからない気持ち。
けれど、その気持ちはとてもランカを昂揚させた。
見やったシェリルの視線とぶつかると、シェリルが顔を真っ赤にして慌てて俯く。
どうやら、自分でも予想だにしていなかった反応に、
驚いてしまったらしいことに気づいたランカの口元に、自然と笑みが浮かぶ。

「シェリルさん・・・かわいいっ!!!!!」

感動したようにそう言うと、ランカはシェリルの右脇腹をさらに撫で上げる。





「ふぁ・・・」
漏れ出そうになる声を、唇を噛んで何とか抑えるシェリル。
しかし、それも脆く崩れ去る。
上がる声を我慢しながら、なんとか撫でる手を止めようとしていたのが、
逆にシェリルにはよくなかった。
その隙をついて・・・というよりも、ランカの本能的な行動とでも言った方がいいのか。
シェリルの左側が、がら空きになっているのを見つけると、
ランカはそこを舌でなぞるようにして舐めあげた。

「あ・・・ふ・・・ああんっ・・・」

シェリルの口から零れた声に、ランカは言い知れぬ悦びを感じる。

(シェリルさん・・・やっぱり・・・)
「ほこ・・・よふぁいん・・・れすね?」(ここ弱いんですね?)

舐めながら発した言葉に、シェリルは大きく首を横に振る。
「ちが・・・そん・・・な・・・こと・・・な・・・いわ・・・んんっ!!!」
否定の声を上げるも、ランカにまた舌で撫で上げられると、甘い声が零れる。
まるでおもちゃを見つけた幼い子どもみたいに、ランカはシェリルの弱点であろう脇腹を、
舌と指を使って執拗に責め始めた。

最初はなんとかしようとして、その背を枕に預け、片手で口を覆い、
もう一方の手はランカを引き離そうと緑の髪に沈む。
強く押しつけて覆った口から漏れ出ていた声も、くすぐったさと快感に、
だんだんとその手が離れ、漏れ聞こえていた声が、零れるような声に変わった。
やがては、口を覆っていた手もランカの緑の髪の中に埋まり、
零れる声は明らかな喘ぎに変わってしまう。
泣き声にも似た甘い喘ぎを漏らすシェリル。





(シェリルさんの感じてる声・・・かわいい・・・)
純粋にそう思ったランカは、さらにシェリルのそこを責めながら、
自分がいつもされていることを思い出して、それを実行に移した。
脇腹を柔らかく指の腹で撫で上げながら、黒の豪華なブラジャーの上からでも、
少し尖ってるのがわかるそこに、吸い付くランカ。
思わぬ快感に軽くイッてしまいそうになるシェリル。

「待って・・・ラン・・・カ・・・ちゃ・・・」

なんとか口にしたシェリルの制止の声など耳に入らないランカは、
一生懸命に黒のブラジャーの上から、尖端を吸い上げた。
交互に丁寧に。
両手はいまだ、シェリルの脇腹を柔らかく撫で上げる。
ランカはシェリルに感じてもらおうと思って、必死に奉仕していた。
けれど、その責めはシェリルをただただ苦しめる。
あまりにも優しく柔らかな責めに、イッてしまうこともできず、
ただただ、焦らされて虐められているような感覚に襲われるシェリルの体。
自らの“プライド”が、それをなかなか許そうとはしなかったが、
それも我慢の限界となったシェリルはランカに自ら告げた。

「ラ・・・ンカ・・・ちゃ・・・ん・・・も・・・お・・・ねが・・・い・・・」

シェリルの潤みきった瞳から、与えられた快感と恥ずかしさのあまりに流れる涙。
それを見たランカの口からも、思わず甘い声が漏れてしまうほどに、
シェリルのその弱々しくもかわいらしい姿に、ランカはその身を震わせ感じてしまう。




それは“黒うさぎ”が、快感に落ちたのか。
それとも“白うさぎ”が、快感に溺れたのか。

懇願するシェリルに応えるように、ランカは少し乱暴にブラジャーをたくし上げると、
直ぐさまそのピンクの突起に吸い付いた。
直に触れる唇と舌の感覚に、シェリルは声を上げる。
そんなシェリルにランカは脇腹を撫でていた片方の手を、吸い付いた方とは反対の胸に添え揉む。
柔らかく弾力のある胸がランカの手によって形を変えた。

しばらくすると、シェリルの一際大きい声が上がり、その背がしなやかに反る。
強張った体から力が抜けると、ランカにしなだれかかるように身を預ける形になるシェリル。
耳元で聞こえるシェリルの荒い息にランカは思わず尋ねてしまう。

「シェリルさん・・・もしかして・・・イッちゃったんですか?」

その問に答える声はなく、ただランカの肩に小さな痛みが感じられた。
それがシェリルの“答え”だと、わかった時には、
ランカが犬耳のような緑の髪をピンと立たせ、その頬をピンクに染めて喜びの笑みを浮かべる。
「シェリルさんっ!!!!!」
興奮したようにその名を呼ぶと、ランカはシェリルを抱きしめるようにして押し倒した。




シェリルの黒のショーツの上から、シェリルの中心を撫でるランカ。
「わー・・・」
ランカが思わず声をあげてしまうほど、そこは濡れていた。
シェリルは漏れ出る声を我慢するようにランカの肩に顔を押し付ける。
別にそれを意図してやっているわけではないが、感動を抑えきれずランカの指は、
シェリルの中心を何度も何度も撫で上げる。
それは、シェリルにとってはどうしようもなく“たちの悪い責め”だった。
「ちょ・・・と・・・ラン・・・ぁん・・・」
ランカの指が意図しないところで、膨らみ硬くなったシェリルの蕾を、撫で上げてしまい、
シェリルの口から堪えきれずに甘い声が零れた。
「シェリルさん?」
「もぉ・・・いやぁ・・・」
泣き声にも近い声でそう言われて、ランカは思わずその手を止めてシェリルを見た。

「ラン・・・カ・・・ちゃ・・・もう・・・もぅ・・・やぁ・・・」

上目遣いの潤んだ瞳から涙を零し、許しを乞うようにそう告げるシェリル。
そんな今までに見たこともないようなシェリルの姿に。
ランカの緑の髪の犬耳がぴんと立ったまま硬直した。
その顔に赤みが帯びる。
そして、ランカの中に生まれる初めての感情。

(・・・イジワルしたい・・・)

この目の前にいる、あまりにかわいらしい“うさぎ”のような存在に。
そう思った時には、ランカの口から言葉が零れていた。

「何がいやなんですか?」
「ちゃーんと言えたら、許してあげますよ、シェリルさん。」

とても、いつものランカからは考えられようもない言葉。
浮かべる笑みは、少し意地悪で、でも、無邪気な子どものようでもあって。
シェリルが戸惑っていると、ランカの指がまたやわやわと中心を撫でる。
ふいに訪れた快感にまた艶めいた声をあげるシェリル。
それまでのことで、もういっぱいいっぱいだったシェリルは、気づけばその言葉を口にしていた。

「・・・もう・・・いや・・・なの・・・ちゃんと・・・」
「・・・ちゃんと・・・イかせて・・・ランカちゃん・・・」

シェリルの懇願に、言いようのない感情が溢れ、ランカの心を打ち震わせた。




「ふぇふぃる・・・さん・・・」
シェリルの秘所を夢中になって舐めあげながら、声にならない声でその名を呼ぶランカ。
ただただ、ランカの舌や唇の感触に、声を抑えることもできず喘ぐシェリル。
ランカの髪を掴む両手は、突き放そうとしているのか、もっととねだっているのかもわからない。
溢れる蜜を啜りながら、ランカの舌が顔をのぞかせていた蕾をとらえると、シェリルの腰が跳ねた。

「ああっ・・・」

零れる涙に、喘ぐ声。
跳ねて逃げようとする腰を追うように、ランカはシェリルの秘所に口づけ、
その蕾を唇でとらえると、吸い上げた。

「―――っ!!!!!」

声にならない声を上げ、ベッドの上でその背をしならせるシェリル。
しばらくして、ゆっくりとその背がベッドに沈む。
ランカの髪をくしゃくしゃにした両手も力無くベッドに落ちた。
訪れた大きな波に小さく体を震わせながら、荒い呼吸でベッドに身を預けるシェリル。
そんなシェリルの秘所から顔をあげると、
ランカのその瞳は、大きく上下するシェリルの胸元にすぐに釘付けになった。
目を閉じて快感に浸る無防備なシェリルの姿に、自分の中心も熱くなって溢れ零れるものを感じるランカ。
気づけば、両腿を擦り合わせ、自らも快感を欲っしたランカは、
シェリルの体に覆い被さるように、四つん這いになって上へと進む。




「シェリルさぁん・・・」

猫のように甘えた声がランカの口から漏れる。
その声に、シェリルは快感の淵から、ゆっくりと目を開けた。
何度か瞬きをすると、ぼやけていた瞳に自分を見下ろすランカの顔が映る。
切なそうなランカの表情に、シェリルは右手を伸ばして頬に触れた。
触れたその手に、ランカは頬だけではなく顔を擦りつけるようにして甘えてみせる。

「シェリルしゃん・・・」
「・・・ランカちゃん・・・」

ランカの甘くせつない声に、シェリルの少し掠れた艶めいた声が返す。
ランカが何を求めているのか、ボーっとする頭でもなんとなくわかったシェリルは、苦笑を浮かべた。
視線を少し下ろせば、自分の脚の間に両膝をついたランカが、太股を擦り合わせているのが見える。
その脚に流れるものがキラリと光った。

「シェリル・・・しゃん・・・いっしょ・・・にぃ・・・」

シェリルをもっと感じさせたいけれど、自分の火照りもシェリルに鎮めて欲しくてたまらないランカは、
切なく甘えた声でそうシェリルに告げる。
そんな姿に微笑んで、シェリルは両手を伸ばし、その手をランカの背に回すと、少し力をこめて引き寄せる。
抵抗なくシェリルの上にランカが重なる。
重なる肌の温もりに、どちらともなく甘い吐息が零れた。

「・・・ん・・・そうね・・・一緒に・・・ランカちゃん・・・」
シェリルの声が耳元で聞こえると、ランカの切なげな表情が一気に緩んだ。
「はい・・・シェリルさん・・・」
ぎゅーっとシェリルに抱きついて、ランカは嬉しそうにその名を呼んだ。




ランカが身に纏っていた下着を簡単に脱がせたシェリルは、ランカの腿に流れる蜜を拭うようにして、
人さし指と中指をたっぷりと濡らしていく。
それから、ランカの秘所にソッと指をあてがうと、濡らす必要もないほどに濡れていたそこに、
ゆっくりと2本の指を沈める。
待っていた快感に、ランカはその身を震わせ軽い絶頂を味わった。

「んんっ・・・シェ・・・リル・・・さ・・・」

互いの身を抱き合うように横たわるベッドで、思わずシェリルの両腕を掴むランカ。
甘い快感にしばらく身を浸していると、シェリルの声が耳元で囁く。
「気持ちいい?ランカちゃん・・・」
その問いに何度も何度も頷いて、小さな波が収まるのを待つと、ランカはシェリルに微笑み、
掴んでいた片方の手を離す。
その手が、さっき自分がしてもらった動きを真似るようにして、シェリルの腿を何度もなぞる。
たっぷりと蜜で濡らした指を、シェリルの秘所にあてがい、ゆっくりとそこに沈めていくランカ。
さっきイッたばかりの敏感な体は、それだけでもシェリルに大きな快感を与えた。

「ん・・・はぁ・・・」

やり過ごすことのできなかった喘ぎが零れ、その身がさらにランカの体にピッタリとくっつく。




「シェリルさん・・・」
「ランカちゃん・・・」

互いに潤んだ瞳で見つめ合いながら、名を呼び合うと、どちらともなく唇を重ねる。
深く激しく重ねた唇に呼応するように、互いの秘所に沈んだ指が激しく動き出す。

「はぁ・・・はぁっ・・・」
「ふぁ・・・ああっ・・・」

合間に零れる声を奪い合うように、絡まる舌と重なる唇。
どちらも待ちわびていた快感に、待っていた時はすぐに訪れる。

「シェ・・・リ・・・さ・・・もっ・・・」
「ラン・・・ちゃ・・・わ・・・もっ・・・」

途切れ途切れに伝えあって、あいた片方の手で互いに強く抱きしめ合う。
シェリルの豊満な胸と、ランカの小ぶりな胸が強く重なり形を変える。
体全体を擦りつけ合うように抱き合いながら、互いの指も中で激しく暴れる。

「ランカちゃんっ!!!!!」
「シェリルさんっ!!!!!」

声にならない声で叫ぶようにその名を呼び合うと、2人は同時に絶頂に達した。
訪れた大きな波に身を預けるように、きつく抱き合うシェリルとランカ。
その波が過ぎると、2人の体から力が抜けていく。
激しい呼吸を繰り返しながら、2人は視線を交わすと同時にそこから指を抜いた。
その瞬間、互いの口から漏れる甘い声に、顔を見合わせて笑う。
言葉を発するのも億劫で、ただ笑みだけを交わし、互いの蜜で濡れた指を絡めて繋ぐ。

そして2人は、快感の余韻と心地のいい疲れの中、波に攫われるように眠りに落ちた。





「えへへ~」
「なによ、ランカちゃん。」
目が覚めてから、2人して余韻に浸りベッドの中でだらだらとしていると、
自分に向かってゆるゆるの笑みを浮かべるランカに、シェリルが怪訝そうに尋ねる。
「やっと、1勝ですよね?シェリルさん。」
言って、ランカはシェリルに抱きつく。
その言葉に夜のことを思いだし、頬を赤く染めながらソッポを向くシェリル。
「な、何言ってるの?あれは・・・引き分け・・・そうっ!!!引き分けよっ!!!」
間違いなく負け惜しみの思いつきでそう言うシェリルに、一瞬きょとんとして声を上げるランカ。
「えーっ!!!だってシェリルさん、あんな・・・」
続けようとした言葉がなんとなくわかったシェリルは、ランカの口を自らの唇で塞いだ。
突然のことに大きく目を見開き頬を染めるランカ。

「う、うるさい。このシェリル・ノームが引き分けだって認めてあげてるのよ。」
「こんなサービスめったにしないんだから、ランカちゃんは何も言わずに納得してればいいの。」

理屈も何も通らないような言葉を、いつもの口調で言うとベッドから起きあがるシェリル。
「あ・・・」
離れた温もりを追いかけるように、体を起こすランカ。
惜しげもなく晒された体にはランカが咲かせた赤い花が、所々にうっすらと咲いているのがわかる。




「お風呂にするわ・・・」
「あ・・・はい・・・」
告げられた言葉に、ランカは曖昧に返事を返し、浴室に向かうシェリルの背を見送る。
浴室に向かう足を止めたシェリルが、何か言いたそうに後ろを振り向くと、
不思議そうに小首を傾げるランカに、何も言わずまた背を向ける。

「シェリルさん?」
「ほっんとに、わかってないわね、ランカちゃんは。」
「え?」
「こういう時は“一緒に”でしょう!!」

怒ったような声に、少し早口気味のシェリル。
けれど、ランカはそれがシェリルの照れ隠しだということを知っている。
そんなかわいらしいシェリルに破願して、ランカは近くに落ちていたシェリルのTシャツを着ると、
ベッドから降りて『とてとて』と駆け寄り、シェリルの背に抱きついた。

「もー・・・大好きです、シェリルさん。」

素直じゃない意地っ張りなシェリルがたまらなくかわいくて、愛しくて。
ありったけの思いをこめてそう告げるランカ。
その言葉と背に感じる温もりに、腕をくみ、あさっての方向を向いていたシェリルの頬は、
うっすらピンクに染まり、口元には幸せそうな笑みが浮かんでいた。





終わり

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最終更新:2010年06月22日 22:57
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