エンディング・フェイズ02
 
GM    遙さんから入りますか……。



 エンディング・フェイズ02 シーンプレイヤー:八月朔日遙


 
   はーい。
 
GM    と言っても、あらっかたの伏線は回収したので
   特に、エンディングで聞きたいことなど、無ければ。
   ありますか?
 
   実はあんまりありません。
 
沖那    わーw
 
GM    うーん
 
   私の場合、本当にいつものように報告して、次の仕事を与えられ、微力を尽くす感じになるのかな、と(笑
 
GM    ふぅむ
 
   ああ、ただ玉響先輩の処遇はキチンと決めておきたいです。
 
GM    そこは、明彦君との相談もあるのですよね。
   PCの意向に沿います。
 
   なにせ敵の、言うなれば作品です。
   先生じゃなくても解剖しようという研究員がいないとも限らない。
   だから、ちゃんと保護する形で書類も纏めないと、危なくて仕方ありません。
 
明彦    まぁ、UGNに預けた方が良いだろう。
   仮に所長達とかに頼んだとしても、そちらが襲撃を受けかねん。
   UGNなら襲撃を受けても『またか』で良いしなw
 
   まぁ、UGNなら襲撃にも慣れていますし、「現代の神聖騎士団」の異名をとる精鋭が詰めています(笑
 
沖那    だめじゃんw
 
   大丈夫、五行くらいは持ってくれます。
   ……ちなみに、四行は悲鳴ですが(笑
 
沖那    うわーだめだーw
 
GM    ふむふむ。
   では……シーンに入りましょう。
 
   はい。
 
GM    よろしいですか?
 
   いつでもどうぞ。


愛してやまない娘が居たと言う。
愛。 愛。 愛。 愛愛 愛愛愛愛愛。
愛。
それはもう、偏執的と、言えるまでに。


――その娘が、死んでしまったとしたら。
目の前で、自分が原因で。


そもそも――
――なんで、そんなに愛していたのか。


なんにせよ……一人の男が道を踏み外すには、
あるいは、真っ当でない道へ踏み出すには、
充分すぎる出来事だったのだろう。


 
GM    朋:「――緋葉実過さんって……奥さんは? 移視ちゃんの、お母様」

   非:「いたさ。それはね。
      居たが――。 居た、らしいが」

   朋:「どう言う――?」

   非:「いや。 変なあいつが惚れた女性は、
      やっぱり変な奴だったんだろうさ。少なくとも……」

   そこで、北化非は……コーヒーを注ぎ始める。

   非:「移視ちゃんを、あいつがあれほどまでに、愛するほどに」

   朋:「…………」


――喫茶:Dear
親愛なる人へ。

――それは誰に向けての、言葉だったんだろう。


 
GM    と言うわけで、遙さんは今、その喫茶店に居ます。
 
   いるんだ(笑
 
GM    ええ、それはもう、居ます。

   奏手:「んー……マーブルチョコと良く合うコーヒー!」

   刻深:「姉さん、食べ物持ち込み、して良いのだろうか?」

   朋:「私もやったりしちゃってますから、全然平気だったりしちゃいますよ!」
 
   「私には、それほどまでに一人を愛した経験はありません……あ、支部長塩とって下さい、塩」
 
GM    契:「私がとってあげるー。ふっふっふ」
 
   「ありがとうございます、あと朋さん、飲食店側としてそれはどうなの」
 
GM    朋:「何か問題が御座いますのでしょうか……?」

   契:「遙ちゃん、この特性スパイスを使ってみない?」

   ふところから、じょーん。
 
   「塩を取ってください、備え付けの合成食塩を」
 
GM    契:「ちぇー。はいはいー」

   しぶしぶ と、いつもの無表情に近い表情で言いながら。
 
   「ともかく、今回の件は『感情』が全ての原因といってもいい……言うなれば普通の事件です。
   ただ、その規模が大きすぎる事が、最大の問題なのですが」
 
GM    非:「まぁ、あいつは父親として……自信が無かったのさ。
      自信がなくて、自身が無くて、自分を本当に信頼してもらえているのか、
      何より自分で自信が無かった」

   奏手:「成る程ね。……偏執的にも見える愛情は、その不安から、って事」

   コーヒー飲みつつ。
 
   「自信がない……それも私には解らない感覚ですね、
   自身を信じないでどうやって生きていくのですか」
 
GM    契:「自意識ってものはあくまでも何処まで言っても後天的なものなのよ~。
      後出しじゃんけんって奴かしら~? どっかずるくてさー、あ、言いえて妙かもー」

   刻深:「要するに、意識する前に身体は生きている」

   奏手:「記憶は蓄積される」

   非:「そして自信を持ち、生きるために――」

   契:「――また愛す~」
 
   ……自慢じゃありませんが、記憶の蓄積に関しては最も自信がありません、複製体(笑
 
GM    朋:「堂堂巡り、ですねぇ」

   奏手:「いたちごっこ、って気もするわね」

   それがあの日記帳。

   慣れの果てが、あの――文章の塊。
 
   「どこかで止めないといけません……そして、それは計らずとも関わる事と成った私の役目でしょう」
 
GM    奏手:「やる気ね。そうでなくっちゃいけないわ」

   刻深:「僕等も、他人事ではいられない」

   契:「そゆことー。今回、死人も出ちゃったしねー。あいたたたー」

   つるつるスパゲティを食べつつ。

   奏手:「……相変わらず、空気が読めないわね、契……」
 
   「…………死人といえば、先生」
 
GM    契:「私の目には空気が写らないのですー。はーい?」
 
   空気映らないんですか(笑
   いやまぁ、見えるものじゃないですけどね(笑
 
GM    首を傾げつつ。

   契:「なーんか用?」
 
   「玉響先輩の身体の事なのですが、
   彼女は犠牲者でもなければ騙されている訳でもないピリオドの構成員その人ですが」
 
GM    契:「だからー?」
 
   「どうかその心を茂野センパイが取り戻すまで、保護をお願いしたいのです」
 
GM    契:「保護? 保管? あれでしょー。なんだか植物っぽい状態のでしょうー。
      全然おーけー。問題なーし。ま、ちょこっと調べさせては貰うけれどねー」
 
   「保護、です。堅陸先輩が命を賭して救ってくれたチャンスを、逃がす訳にはいきません」
 
GM    奏手:「傷付けずに保護しなさい、契」

   契:「わかってるわよー。私が今背中に背負っている文字は、『真剣勝負で人気なき戦い』なんだからー」

   朋:「……視聴率稼げない時代劇みたいですね……」
 
沖那    意味が分からんw
 
   「今回の件で、むしろ上成君の身体の方が心配です、診察するならアッチにしてください」
 
GM    契:「あー、あれねー。ま、私の手に余るって感じー? 対抗策は今練ってるところだけどねー」

   くりくりとスパゲッティをまきつつ。
 
   「ともかく、いい加減眠いのと、ピリオドとの最終決戦が近い以上、私は、力を尽くします」

   さく、とフォークを突きたて……もうやる事がないなぁ(笑
 
GM    奏手:「良いわ。――今回の事で、大分狙いもわかってきた事だしね」

   契:「今更ーって気もするけれどー」

   刻深:「それでもやる事は変わらない」
 
   「ええ」
 
GM    非:「何か力になることでもあれば……また来てくれな」

   朋:「お父さんは役立たずなので、あまり期待しないであげて下さい」

   斑:「いや、それは流石にひどいんじゃないかな」

   奏手:「――残り僅か――あるいは、まだまだこれからなのかもしれないけれど。
       よろしくね、遙ちゃん」
 
   「―――微力を尽くします」
 
GM    飲み干したコーヒーカップをソーサーに戻し……
   彼らは再び仕事へ戻る。
 
   ……と言う所で、シーンを切りましょう。
最終更新:2020年05月16日 09:09