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ミドル・フェイズ05
 
徹    えー。次はだれのシーンでしょう。



 ミドル・フェイズ05 シーンプレイヤー:八月朔日遙


 
GM    遙さんです。
 
遙    ああ、私ですか。
 
明彦    扉から出た順になるそうだ。
 
遙    ほほう。
 
徹    じゃあ夜吹きと会うんですね。
 
GM    では、マスターシーンを流しますね。
 
遙    どうぞ。


空が怖いくらいに青い。
本当に、空が青いんだ。
まるで――まるでなんだか。
全部ばらばらにこなごなにさらさらに、されて。
吸い込まれてしまいそうな――そんなお空。


「はるかさん、とおるさん……大丈夫かな……」


“欠落帰結(a bead)”と呼ばれた少女――数珠川娑羅樹。
幼いその瞳に、天を刳り貫いたような球を――
ぐるぐる廻るその球体を、精一杯焼き付ける。


「みんな――」


小さな両の掌を、きゅっと絡ませて、彼女は呟く。
意味も――わからず。思いを――そのまま。
切り離された自分が、誰かに届くように。


「みんなが――みんなで、いられるように」


―― がんばって……!


くしゃり、と。その頭に優しく手を置き、彼女の父親も頷く。
祈りなんて、夢みたいに気休めだけど……。


転回展開、さかまわる。
ぱさぱさ崩れて、ひとつになぁれ。
天から覆う、思想の器――♪


 
GM    以上。
 
徹    沙羅樹来たー!
 
沖那    八月朔日の気力が上がるイベントか?w
 
明彦    一度80に落ちてから、170まで限界突破で行くイベントかw
 
遙    私は私ですよ、娑羅樹ちゃん。
   ええ、みんな……みんながみんなでいられるように、ええ。
 
GM    なんだか、遙さんがゆいゆいしてます。(何語
 
遙    ……よし! 行きましょう!
 
GM    はい。
 
遙    現状、私はどんな状況です?
 
GM    侵食率どうぞ。
 
遙    おっと(ころころ)4、56です。
   ふむ、地味に刻みますね。
 
沖那    安定してるな
 
遙    扉を開け放ち、くぐった先。
 
GM    きぃ――ばたん。
 
遙    そこにあるのは?
 
GM    目の前に、
   自分。
   自分?

   鏡――鏡。
 
遙    「映っている、私」

   ここは、鏡の迷宮かなにかですか?
 
GM    いいえ。
   一枚だけ、目の前に。
 
遙    なるほど。
 
GM    後は、真っ暗です。
 
遙    目の前に、私を映す鏡。
   そして、あとは無ですか。
   情景は浮かびました。
 
GM    あなたの動きを忠実に、映す。
   右手を上げれば、左手を。
   左を向けば、右を向く。
 
遙    鏡写しの鏡の中の私。

   「始めまして私、お久しぶりです」
 
GM    と。
   鏡の中の自分が、きゅっと笑います。

   ――極悪に――!

   19r+7@7(ころころ……ころころ……)23
 
沖那    おっと、意外と回ってないな
 
遙    出目が悪いですね。
 
徹    技能低いしね。
 
沖那    7で低いって認識はおかしいがなw
 
徹    雑魚ですねw
 
遙    おかしい、おかしいからその認識(笑>雑魚
   とはいえ、私にはどうすることも出来ないのですが。
 
GM    意志で対抗できますよ。
 
遙    4r(ころころ)8……対抗?(笑
 
GM    (ころころ)17点ダメージですね。
 
遙    リザレクトですね(ころころ)1、おお、57。
 
沖那    やすっw
 
遙    刻みますね(笑
 
徹    もつねw
 
GM    幽:「きゃいぃぃぃぃぃぃぃははははははははは!!」

   自分の口が、奇異な笑いを浮かべる。
 
遙    「なかなか、不思議な感慨がありますね。
   ……鏡のそちらでは、そっちにホクロがあるんですね。
   で―――行き成り何をしてくれやがりますか、幽」
 
GM    幽:「きゃははは、挨拶だろ?」
 
遙    「そういうのを『ご挨拶』というんです」
 
GM    幽:「はいそうですか」
 
遙    「勉強になりましたね」
 
GM    19r+9@7(ころころ……ころころ……ころころ……)60
 
遙    火に油を注いだようです(笑
 
GM    幽:「へぃ、ご挨拶ー!」

   頭の中にガンガンと
 
遙    4r(ころころ)4……うん、振るだけ無駄ですね(笑
 
徹    反撃しよう、自分の脳にw
 
GM    幽:「きゃいぃぃぃぃぃぃははははははは、はははははは、
      きゃぃぃぃははははははははははははは!!」
 
遙    リザレクト(ころころ)3、60です。
 
沖那    低いトコで安定してるなぁ
 
GM    (ころころ)53点ダメージ、けたたましい笑い声が響く。
 
遙    おっと、先にリザレクトしてしまいましたが、まだまだ刻みますよ(笑

   「他人に聞かせるための笑いは長く続きませんよ。
   というか何がしたいんですか」
 
GM    幽:「は?」

   拍子抜けしたように、一瞬表情を崩し
   また笑う。

   きゃぃぃぃ、ははははは。

   頬が痛い。
 
遙    「ああ……笑っているのは私ですか」
 
GM    幽:「指標とか目標とか、ねぇだろ。私らには」
 
遙    「失敬な事を言わないで下さい、私には立派な目標がありますとも」
 
GM    鏡の中の――、いや、自分が、肩まで掌を上げる。
 
遙    きりきりきり。
 
GM    幽:「そー思い込んでるだけだろ。
      ああ不愉快。詰まらない詰まらない。ちょっとは愉快な事言えないの?」

   しゅる……自分の指が、自分の首に絡まる。
   ゆるゆると、絞めてゆく。
 
遙    「私の目標は、幸せになること、です」

   ゆるゆると、気管を圧迫する指股。
 
GM    幽:「その糞みたいな目標、ここで死んじまえば達成できるぜ」

   しかし、表情はあくまでも笑っている。
 
遙    「ところが、私は欲張りなので……私の周りも幸せでないと、我慢なら無いのですよ」

   対するように、不敵に笑う。
 
GM    幽:「周りの皆も幸せでしょ。お前みたいなのが死んじまえば」
 
遙    「あの時、貴方を飲み込んだ時……私は悲しかったですよ?」
 
GM    幽:「そいつはどうもご馳走様」

   首が絞まる、首が絞まる。
 
遙    「であるなら、私が死んで、誰も悲しまないなんてないでしょう?
   ―――あの子は、私が死んだら絶対に泣く」
 
GM    幽:「そんな事妄信してるんだ。きゃぃぃぃぃははははは!
      滑稽滑稽。笑い話にすらならないね。
      そんな悲しみ、例え存在しても次の日には消えてるさ。
      理想郷――とやらに向かってるんだろ?
      丁度良いじゃん。そうしたら誰も悲しまないんじゃない?」
 
遙    「ねぇ、幽?」
 
GM    幽:「きゃぃぃぃぃぃいいいいはははははははははははははははははは!
      沈んじまえ沈んじまえ! 浮かんじまえ浮かんじまえ!
      理想郷だって、理想郷だって! 知るかよんなもん!
      きゃいぃぃはははは」

   呼びかけなんか聞こえない。
   自分で自分の首を締める。 いつまでだって。
 
遙    「誰も悲しまないなんて悲しい事……
   どうやって整合性を付ける気なんでしょうね、夜吹木枯は。
   幽、ええ、幽。
   理想郷なんて知りません、全くその通り」
 
GM    幽:「きゃいぃぃぃいいははははは、笑えよ! はん……」

   笑いながら、自分の頬を――冷たい感触が伝う――。
 
遙    「行きますよ、一緒に」
 
GM    ――少し、首を締める力が、緩む。

   幽:「……はぁ」
 
遙    「なにをため息なんてついてるんですか、らしくない」
 
GM    その溜息には、何も篭っていない。 ただ、疲れたように。

   幽:「るせぇよ。私はもう“残酷”じゃないんだよ」

   手をだらんと下げて。

   幽:「お前ももう、“慈悲”じゃないんだろ。いっしょだいっしょ」
 
遙    「いまさら、区分ける必要もないでしょう?
   私は貴方で、貴方は私……私が私であるように」
 
GM    幽:「まぁね。でもそれって、結局独りってことじゃん。
      対話するのに、独りじゃ不味いんだよ。きゃはは」

   こん……

   軽く、鏡を小突く。
   向かい側から、同じだけの力で叩かれる。

   幽:「散々、私だとか貴方だとか、
      お前だとか何だとか言い散らしてるけどさ。
      それって何? わかってんの?」
 
遙    「解っている事は、そんなに多くはないけれど。
   私が、私の事を好きでいてはいけないって事は無いと思うの」
 
GM    幽:「どうでもいいこと思う脳味噌だね。
      こんなとこまでのこのこ、わざわざやってきてさ。
      なんか得るもんあんの? 面倒臭いだけじゃん?」
 
遙    「得る物は無いかもしれない。
   ……でも、ここまで来なければ、大切な物を失うかもしれないの。
   そして、幸せは手に入らない」
 
GM    幽:「つかさ、本当にそれって失うってことなの?
      幸せは手に入らないって、思い込んでるだけだったりしない?」
 
遙    「違うって断定はできないけど、違うと思い込めるよ」
 
GM    幽:「ずっと生きてきた……って、思い込んでたみたいに。
      私と会って、全部嘘だった、仮初だったって分ったってみたいにさ。
      全部思い込んで、

      そんな思い込みの塗り重ねで構成されてる自分で、いいわけ?」


UGチルドレン。
支部長、時鏡奏手。
エージェント、時鏡刻深。
学校の、友達。
自分。
鏡の向かい側。

全部思い込み。
物語の終わり。 導かれるように辿ってきて。
辿って、行って。

それでいいわけ?

それが言い訳?


 
GM    幽:「そこらへん、どうするつもりよ?」
 
遙    「想わなきゃ、思い返してはくれないもの。
   思い返してくれる人がいるのだもの。
   思いをくれて、重ねてくれるのだもの!」
 
GM    幽:「そんな他人が、存在するとでも?」
 
遙    「するよ?」
 
GM    幽:「そんな他人が、存在するって言えるの?

      私の記憶を前にして」


――ずっと独り。
――徹底的に、独り。

――だから、残酷。


 
GM    幽:「私のほうが真実じゃないって、言えるの?
      そんな風に、否定できるのかよ!」
 
遙    「だって―――私はもう"残酷"じゃないもの。
   ずっと独り、だった……居るんだよ、私が」
 
GM    幽:「……」

   かたかたと、震えている。
 
遙    「私(遙)と私(幽)は同一の存在。

   ……でも、ちゃんと絆(ロイス)はあるんだよ?」
 
GM    幽:「はは……きゃははははは……」

   少しずつ、笑っていく。


きゃはは、あはははは、あはは。


 
GM    飛び切りの笑顔で。

   幽:「お前さ」
 
遙    「なに?」
 
GM    にっこりと。

   幽:「気持ち悪いよ」

   19r+9@7(ころころ……ころころ……ころころ……)41
 
遙    「私に、それは言われたくなかったな……痛いな、ほんと……」
 
GM    対抗しません?
 
遙    しない、喰らうよ。
 
GM    (ころころ)27点ダメージ。
 
徹    もう倒しましょうよw
 
遙    否定はできないんですよ。
   どんなに罵られても、否定されても。
   私の方から否定するわけにはいかない。
 
GM    脳を襲う衝撃とともに――鏡が崩れる。
 
遙    とりあえず、リザレクトします。
 
GM    どうぞ、リザレクト。
 
遙    (ころころ)1、刻むなぁ(笑
 
徹    刻み過ぎw
 
遙    3回リザレクトして、5しか上がってません(笑
 
GM    映った自分も一緒に、崩れていきます。
 
遙    「幽……?」
 
GM    気付けば、研究室のような――部屋に。
   入ったところでした。

   記憶に……ある、ような。
   そこは、Double-Seriesの生まれたところ。

   何で、夜吹木枯は、そんな奴らを作ったのだろう?
 
遙    「……返事はしなくて良い、けど聞いてね」

   胸のウチに、語りかける。

   「一緒に―――行こう」

   一歩ずつ、研究室に入ります。
 
GM    一つ、コンピュータがあります。
 
遙    見ましょう、それは起動状態にありますか?
 
GM    ですね。
 
徹    被検体ナンバー1とかあるんだねw
 
沖那    はははw
 
遙    「鬼も蛇も、両方出てきて……後は野となれ海となれ」
 
GM    一つ、文書ファイルが起動してます。
 
遙    選択して、読みましょう。
 
GM    タイトルは――


       自分への遺書。


 
遙    ……夜吹木枯の書かな?
 
GM    内容は――


       白紙。


 
遙    おっと。
 
GM    さて、判定してみましょう。
 
遙    反転させると文字が浮かびあがったり(笑
 
GM    日記の技能、持ってましたよね?
   第五幕で渡しました。
 
遙    ああ、確認しました。
 
沖那    ああ、あったなそういや
 
GM    まぁ、目標値は10程度なので。振って見て下さいな。
 
遙    (ころころ……)18、クリティカルしました(笑
 
GM    はい。


かたん。

かたん、かたん、かたかたかたかたかた……。


 
GM    指が、勝手に動き、文章を構成していく。
 
遙    わ、私の指ですか(笑


一人の少女がいました。


彼女の母親は解答しか知らない人外で、
彼女の父親は問題しか知らない人間でした。
両親と呼ぶにはあんまりでした。
それでも、少女の両親は存在したのです。


やがて、少女の母親は失せます。
そして、少女の父親は気付いたのでした。
ようやく。


愛さなければならないと。
その少女を、大事にしなくてはならないと。
自らが求めた対象との間に生まれた、一人の少女。
その対象がいなくなった今、自分が愛せるのは少女だけで、
少女を愛せるのは自分だけなのだと。
一縷の繋がりも無いという事が、どんなに孤独か。
存在を互いに肯定しあう存在が、どんなに必要か。
ようやく、気付いたのでした。


だから、少女の父親は、自分の娘を愛します。
とても、とても。とても、とても。
自分の宿命の、傍らで――いいえ。
自分の宿命すら、傍らに追いやり。
少女を間違いにはしたくないから。
愛します。
愛しました。


少女の父親は、求め続けていました。
問題の、解答を。
その過程で、少女の母親に出会い、少女を得、しかし少女の母親は失い……
まだ、追いかけていました。
彼は新たな論理と理論とを続け様に打ち立てて、それでも届かず。
試行錯誤を繰り返していました。


彼は、世界の有意義を証明したかったのです。
だけれども、失敗してしまいました。
取り返しは、つかない。


失敗の代償は、その少女でした。
一人娘、でした。
結局、間違いを創造し、間違いゆえに、失ってしまった。
何も――辿り着く事無く。
何も――後に遺す事無く。


ああ、もう、何が悪かったのかも分らない。
全てが悪かったとしか思えない。
こんな悲しみと苦しみと寂しさと――疚しさが横行している事が、
悪かったとしか思えない。


後悔と懺悔、そして自分には何が出来るのか、考えた時に。
問題の解決を放棄した時に、一人の父親は……
“それ”と向き合いました。


既に“それ”に出会ってはいました。
しかし、向き合ったのはその時が初めです。
問題――でも、答えが無いとしたら?
“それ”の前に、そんな問答すら、必要ありませんでした。


最後に求めよう、その結果を。
最期に獲得しよう、その結果だけは。


生きている人間は間違いを起こす。
もはや失敗は許されない。
だから、死のう。
死んで、夜に吹きすさぶ、ただの木枯らしとなろう。
凍えてしまいそうな冬になっても、間違いだけは起こすまい。
全部を、忘れてしまえば。
どんな現実も、創れる。


空っぽで。


忘れたよ。
何処から来て何処へ行くのか、なんて。
忘れたさ。
ただ空っぽな使命感、指標だけがある。
忘れてしまった。
いいかな?
意味など無いんだ。理由すら無いのさ。
よくない?
因果律が無ければ理論は成り立たない。
いいはずがない。
運命が存在しないとしても、繰り返す。
ただひたすらに、試行錯誤を続けよう。
やがて終章に至り、結論が出るだろう。
結果が終わるさ。
肌寒いね。


やがて少女の父親は、終焉と言う思想の一つとなるのでした。


――かたん、かたん。

一人では、辿り着けないだろう。 結果には。
夢を見て、現を見て、そうして人は歩んでいく。
だから、少なくとも二人は必要だ。
だけど、二人で充分だ。
鏡の向こう側とこちら側。
何で左右が逆転するか、知ってるかい?
それは、上下が決まっているからなのさ。
この世に確かなものなど無くても、決まっている事は在る。
夜吹木枯にとって……決まっているのは、その方針。
それだけだった、って事。


――かたん、かたかた。


 自分への遺書。 それは、あるいは覚書。


 
遙    「これは……夜吹木枯の、緋葉実過の遺書」
 
GM    指はもう止まって、ただただ、文書だけが在る。
 
遙    「解答、か」

   止めるとか、そういう問題じゃないんですねぇ。
 
GM    ですね。
 
遙    「それでも、求める解にたどり着いてもらっては困るのですよ。
   ……"現創り"夜吹木枯」
 
GM    かちり、と……文書を閉じるコマンドを入力する――
 
遙    さて……夜吹を探さないと。


          ファイルの内容は変更されています。
          保存しますか?


 
遙    保存しません。


           いいえ。


 
遙    かちり。
 
徹    ウインドウズなの?w
 
沖那    macかもしれんがw
 
GM    席を立って。
 
遙    さて、どこに向かうとしますか。
 
GM    暗くなった画面に、自分が映っているのを見つけます。
 
遙    「行きましょう」
 
GM    そこで頷いたのは、自分の意志だったか。


 
GM    カット。
 
遙    ふ、む。
   長引いた割りに、私らしい成長はありませんでしたね。
 
徹    委員長はほら、完成してるから。
 
GM    どちらかと言いますと、けじめをつけてもらうのが狙いでした。
 
遙    なぞるように、繰り返した。
 
GM    結局、幽とはあまり会話できませんでしたからね。
 
遙    ええ、思っていたより、良い奴でした。
   3回殺されましたが(笑
 
明彦    俺と同じような事してないか、ロイス消費いてないだけでw
 
遙    しかし、解っていたことですが、センパイほど一気に進みはしませんでしたね(笑
 
GM    別に求める事もありませんでしたね。
 
遙    確認、再確認が主でした。
 
沖那    まあ、茂野がおかしいんだろw
最終更新:2020年05月16日 09:55