「ネタバレ考察/台詞集/各話別第10話」の編集履歴（バックアップ）一覧はこちら
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和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」<br />
ほむら「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」<br /><br />
和子「あけみさんは心臓の病気でずっと入院していたの。久しぶりの学校だから、色々と戸惑うことも多いでしょう。<br />
みんな助けてあげてね」<br /><br /><br />
女子A「暁美さんって、前はどこの学校だったの？」<br />
女子B「部活とかやってた？運動系？文化系？」<br />
女子C「すんごい長い髪だよね。毎朝大変じゃない？」<br />
ほむら「あの、わ、私、その…」<br /><br />
まどか「暁美さん」<br />
まどか「保健室、行かなきゃいけないんでしょ？場所、わかる？」<br />
ほむら「え？いいえ…」<br />
まどか「じゃあ案内してあげる。私、保健係なんだ」<br />
まどか「みんな、ごめんね。暁美さんって、休み時間には、保健室でお薬飲まないといけないの」<br /><br />
女子A「ああそうだったの」<br />
女子B「ごめんね引き止めちゃって」<br />
女子C「暁美さんまたあとでね」<br /><br /><br />
まどか「ごめんね。みんな悪気はないんだけど、転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃって」<br />
ほむら「いえ、その…ありがとうございます」<br />
まどか「そんな緊張しなくていいよ、クラスメイトなんだから」<br />
まどか「私、鹿目まどか。まどかって呼んで」<br />
ほむら「え？そんな…」<br />
まどか「いいって。だから、私もほむらちゃんって呼んでいいかな？」<br />
ほむら「私、その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。すごく、変な名前だし…」<br />
まどか「えー？そんなことないよ。何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ」<br />
ほむら「名前負け、してます」<br />
まどか「うん？そんなのもったいないよ。せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」<br /><br /><br />
先生「じゃあこの問題やってもらおうか」<br />
先生「ああ・・・うん、君は休学してたんだっけな。友達からノートを借りておくように」<br /><br />
女子A「準備体操だけで貧血ってヤバイよね」<br />
女子B「半年もずっと寝てたんじゃ仕方ないんじゃない？」<br /><br /><br />
（ほむら回想）まどか「ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」<br /><br />
（無理だよ…私、何にもできない。人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…？私、これからも、ずっとこのままなの？）<br />
？？？「だったらいっそ、死んだほうがいいよね」<br />
（死んだ方が良いかな…）<br />
？？？「そう、死んじゃえばいいんだよ」<br />
（死んで…しまえば……はっ！？<br /><br />
ほむら「ど…どこなの、ここ…？」<br />
ほむら「何？何なの！？」<br />
ほむら「え？いやっ！あぁっ！」<br /><br />
まみ「間一髪、ってところね」<br />
まどか「もう大丈夫だよ、ほむらちゃん」<br />
ほむら「あ、あなたたちは…」<br />
キュウべえ「彼女たちは、魔法少女。魔女を狩る者たちさ」<br /><br />
まどか「いきなり秘密がバレちゃったね」<br />
まどか「クラスのみんなには、内緒だよっ」<br /><br /><br />
ほむら「鹿目さん、いつも、あんなのと戦ってるんですか？」 <br />
まどか「う～ん、いつもって…そりゃマミさんはベテランだけど。私なんて先週キュゥべえと契約したばっかりだし」<br />
まみ「でも今日の戦い方、以前よりずっとうまかったわよ、鹿目さん」<br />
まどか「えへへへへ」<br />
ほむら「平気なんですか？怖く…ないんですか？」<br />
まどか「平気ってことはないし、怖かったりもするけれど、魔女をやっつければ、それだけ大勢の人が助かるわけだし。やりがいはあるよね」<br />
まみ「鹿目さんには、ワルプルギスの夜が来る前に、がんばって一人前になっておいてもらわないとね」<br /><br /><br />
まどか「じゃ、いってくるね」<br />
ほむら「えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…」<br />
まどか「だからだよ。もうワルプルギスの夜を止められるのは、私だけしかいないから」<br />
ほむら「無理よ！一人だけであんなのに勝てっこない！鹿目さんまで死んじゃうよ？」<br />
まどか「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」<br />
ほむら「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」<br />
まどか「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」<br />
まどか「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」<br />
ほむら「鹿目さん…」<br />
まどか「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」<br />
ほむら「いや！行かないで…鹿目さぁぁぁん！！」<br /><br /><br />
ほむら「どうして…？死んじゃうって、わかってたのに…。私なんか助けるよりも、あなたに……生きててほしかったのに…」<br />
キュウべえ「その言葉は本当かい？暁美ほむら。君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい？<br />
戦いの定めを受け入れてまで、叶えたい望みがあるなら、僕が力になってあげられるよ」<br />
ほむら「あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの？」<br />
キュウべえ「そうとも。君にはその資格がありそうだ。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい？」<br /><br />
ほむら「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」<br /><br />
キュウべえ「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を！<br /><br /><br /><br />
ほむら「はっ？ここは…。私、まだ退院してない…。はっ！？夢じゃ、ない…」<br /><br /><br /><br />
和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」<br />
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」<br />
和子「あけみさんは心臓の病気でずっと・・・あ」<br /><br />
ほむら「鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ！これから一緒に頑張ろうね！」<br />
まどか「え？…えぇと…ぅぅん…」<br /><br />
ほむら「それじゃ、行きます！」<br /><br />
ほむら「わぁああああああ！あちょっ？とっとっ」<br />
ほむら「えいっ」<br />
ほむら「は、ふぃ…」<br />
<br /><br />
まどか「どう思う？マミさん」<br />
まみ「うーん、時間停止ねぇ。確かにすごいけれど、使い方が問題よね」<br /><br />
ほむら「ふぁあぁあ！ひぃぃぃ！」<br />
まどか「マミさん！今だよ！」<br />
まみ「オッケー」<br />
まみ「オッ！」<br />
まみ「暁美さん、おねがい」<br />
ほむら「は、はい！」<br /><br /><br />
ほむら「やった？やった…！」<br />
まどか「やったぁ～」<br />
まみ「お見事ね」<br />
まどか「すごい、すごいよほむらちゃん」<br /><br /><br />
ほむら「どうしたの？ねぇ、鹿目さん？しっかりして！」<br />
まどか「どうして？アアア―ッ」<br />
ほむら「何…？どうして…？なんで、こんな…？」<br /><br />
ほむら「伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる！」<br /><br />
さやか「あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ？」<br />
ほむら「それは…」<br />
さやか「私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの？」<br />
さやか「まさかあんた、ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね？」<br />
ほむら「ち、違うわ！」<br />
まどか「さやかちゃん。それこそ仲間割れだよ」<br />
さやか「はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。何度巻き込まれそうになった事か」<br />
まみ「暁美さんには、爆弾以外の武器ってないのかしら？」<br /><br />
ほむら「え？ちょっと、考えてみます…」<br /><br /><br />
杏子「テメェ、一体何なんだ？さやかに何しやがった」<br />
まどか「さやかちゃん、やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ」<br />
ほむら「ごめん…美樹さん…」<br />
杏子「さやか…。チクショウッ…。こんなことって…」<br />
まどか「ひどいよ…こんなのあんまりだよ…」<br />
ほむら「はっ！？巴さん！？」<br />
まみ「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない！」<br />
まみ「あなたも、私も…！」<br />
ほむら「や、止めてっ！」<br /><br />
まどか「嫌だぁ～…もう嫌だよ、こんなの…」<br />
ほむら「大丈夫だよ。二人で頑張ろ？一緒にワルプルギスの夜を倒そう？<br />
まどか「うん…」<br /><br /><br />
まどか「私たちも、もうおしまいだね」<br />
ほむら「グリーフシードは？」<br />
ほむら「そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、怪物になって…こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか？<br />
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、壊して、壊して、壊しまくってさ…。<br />
それはそれで、良いと思わない？」<br /><br />
まどか「さっきのは嘘。１個だけ取っておいたんだ」<br />
ほむら「そんな…！何で私に！？」<br />
まどか「私にはできなくて、ほむらちゃんにできること、お願いしたいから」<br />
まどか「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね？こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」<br />
ほむら「うん…」<br />
まどか「キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな？」<br />
ほむら「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる！」<br />
まどか「よかった…」<br /><br />
まどか「うわぁあっ！」<br />
まどか「もう一つ、頼んでいい…？」<br />
ほむら「うん…」<br />
まどか「私、魔女にはなりたくない。嫌なことも、悲しいこともあったけど、守りたいものだって、たくさん、この世界にはあったから」<br />
ほむら「まどか…！」<br />
まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しい…な」<br />
ほむら「はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う！！」<br /><br /><br />
ほむら（誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない。だったら、私は…）<br /><br />
まどか「ハッ…誰？」<br />
ほむら「まどか。あなたに奇跡を約束して、取り入ろうとする者が現れても、決して言いなりになっては駄目」<br />
まどか「え？あの…」<br />
ほむら（もう誰にも頼らない。誰にわかってもらう必要もない）<br />
ほむら（もうまどかには戦わせない。全ての魔女は、私一人で片付ける。そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、この手で！）<br /><br /><br />
まどか「ひどい…」<br />
キュウベエ「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」<br />
まどか「そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ」<br /><br />
ほむら「まどか、そいつの言葉に、耳を貸しちゃダメぇ！！」<br /><br />
キュウべえ「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。<br />
その為の力が、君には備わっているんだから」<br />
まどか「本当なの？」<br />
ほむら「騙されないで！そいつの思う壺よ！！」<br />
まどか「私なんかでも、本当に何かできるの？こんな結末を変えられるの？」<br />
キュウべえ「もちろんさ。だから、僕と契約して、魔法少女になってよ！」<br />
<br />
ほむら「ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」<br /><br />
キュウべえ「本当にもの凄かったね、変身したまどかは。彼女なら、最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。<br />
まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね」<br />
ほむら「その結果どうなるかも、見越した上だったの」<br />
キュウべえ「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。<br />
もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな？<br />
ま、後は君たち人類の問題だ。僕らのエネルギー回収ノルマは、おおむね達成できたしね」<br /><br />
キュウべえ「あ……戦わないのかい？」<br />
ほむら「いいえ。私の戦場はここじゃない」<br /><br />
キュウべえ「暁美ほむら…君は…」<br /><br />
ほむら（繰り返す。私は何度でも繰り返す） <br />
ほむら（同じ時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。あなたを、絶望の運命から救い出す道を）<br /><br />
ほむら「あぁっ！？」<br />
ほむら（まどか…たった一人の、私の友達…）<br />
ほむら「あっ…」<br />
ほむら（あなたの…あなたの為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても、構わない）<br /><br /><br />
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和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」<br />
ほむら「あ、あの…あ、暁美…ほ、ほむらです…その、ええと…どうか、よろしく、お願いします…」<br /><br />
和子「あけみさんは心臓の病気でずっと入院していたの。久しぶりの学校だから、色々と戸惑うことも多いでしょう。<br />
みんな助けてあげてね」<br /><br /><br />
女子A「暁美さんって、前はどこの学校だったの？」<br />
女子B「部活とかやってた？運動系？文化系？」<br />
女子C「すんごい長い髪だよね。毎朝大変じゃない？」<br />
ほむら「あの、わ、私、その…」<br /><br />
まどか「暁美さん」<br />
まどか「保健室、行かなきゃいけないんでしょ？場所、わかる？」<br />
ほむら「え？いいえ…」<br />
まどか「じゃあ案内してあげる。私、保健係なんだ」<br />
まどか「みんな、ごめんね。暁美さんって、休み時間には、保健室でお薬飲まないといけないの」<br /><br />
女子A「ああそうだったの」<br />
女子B「ごめんね引き止めちゃって」<br />
女子C「暁美さんまたあとでね」<br /><br /><br />
まどか「ごめんね。みんな悪気はないんだけど、転校生なんて珍しいから、はしゃいじゃって」<br />
ほむら「いえ、その…ありがとうございます」<br />
まどか「そんな緊張しなくていいよ、クラスメイトなんだから」<br />
まどか「私、鹿目まどか。まどかって呼んで」<br />
ほむら「え？そんな…」<br />
まどか「いいって。だから、私もほむらちゃんって呼んでいいかな？」<br />
ほむら「私、その…あんまり名前で呼ばれたことって、無くて…。すごく、変な名前だし…」<br />
まどか「えー？そんなことないよ。何かさ、燃え上がれーって感じでカッコいいと思うなぁ」<br />
ほむら「名前負け、してます」<br />
まどか「うん？そんなのもったいないよ。せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」<br /><br /><br />
先生「じゃあこの問題やってもらおうか」<br />
先生「ああ・・・うん、君は休学してたんだっけな。友達からノートを借りておくように」<br /><br />
女子A「準備体操だけで貧血ってヤバイよね」<br />
女子B「半年もずっと寝てたんじゃ仕方ないんじゃない？」<br /><br /><br />
（ほむら回想）まどか「ほむらちゃんもカッコよくなっちゃえばいいんだよ」<br /><br />
（無理だよ…私、何にもできない。人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…？私、これからも、ずっとこのままなの？）<br />
？？？「だったらいっそ、死んだほうがいいよね」<br />
（死んだ方が良いかな…）<br />
？？？「そう、死んじゃえばいいんだよ」<br />
（死んで…しまえば……はっ！？<br /><br />
ほむら「ど…どこなの、ここ…？」<br />
ほむら「何？何なの！？」<br />
ほむら「え？いやっ！あぁっ！」<br /><br />
まみ「間一髪、ってところね」<br />
まどか「もう大丈夫だよ、ほむらちゃん」<br />
ほむら「あ、あなたたちは…」<br />
キュウべえ「彼女たちは、魔法少女。魔女を狩る者たちさ」<br /><br />
まどか「いきなり秘密がバレちゃったね」<br />
まどか「クラスのみんなには、内緒だよっ」<br /><br /><br />
ほむら「鹿目さん、いつも、あんなのと戦ってるんですか？」 <br />
まどか「う～ん、いつもって…そりゃマミさんはベテランだけど。私なんて先週キュゥべえと契約したばっかりだし」<br />
まみ「でも今日の戦い方、以前よりずっとうまかったわよ、鹿目さん」<br />
まどか「えへへへへ」<br />
ほむら「平気なんですか？怖く…ないんですか？」<br />
まどか「平気ってことはないし、怖かったりもするけれど、魔女をやっつければ、それだけ大勢の人が助かるわけだし。やりがいはあるよね」<br />
まみ「鹿目さんには、ワルプルギスの夜が来る前に、がんばって一人前になっておいてもらわないとね」<br /><br /><br />
まどか「じゃ、いってくるね」<br />
ほむら「えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…」<br />
まどか「だからだよ。もうワルプルギスの夜を止められるのは、私だけしかいないから」<br />
ほむら「無理よ！一人だけであんなのに勝てっこない！鹿目さんまで死んじゃうよ？」<br />
まどか「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」<br />
ほむら「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」<br />
まどか「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」<br />
まどか「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」<br />
ほむら「鹿目さん…」<br />
まどか「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」<br />
ほむら「いや！行かないで…鹿目さぁぁぁん！！」<br /><br /><br />
ほむら「どうして…？死んじゃうって、わかってたのに…。私なんか助けるよりも、あなたに……生きててほしかったのに…」<br />
キュウべえ「その言葉は本当かい？暁美ほむら。君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい？<br />
戦いの定めを受け入れてまで、叶えたい望みがあるなら、僕が力になってあげられるよ」<br />
ほむら「あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの？」<br />
キュウべえ「そうとも。君にはその資格がありそうだ。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい？」<br /><br />
ほむら「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」<br /><br />
キュウべえ「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を！<br /><br /><br /><br />
ほむら「はっ？ここは…。私、まだ退院してない…。はっ！？夢じゃ、ない…」<br /><br /><br /><br />
和子「はーい。それじゃあ自己紹介いってみよ」<br />
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」<br />
和子「あけみさんは心臓の病気でずっと・・・あ」<br /><br />
ほむら「鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ！これから一緒に頑張ろうね！」<br />
まどか「え？…えぇと…ぅぅん…」<br /><br />
ほむら「それじゃ、行きます！」<br /><br />
ほむら「わぁああああああ！あちょっ？とっとっ」<br />
ほむら「えいっ」<br />
ほむら「は、ふぃ…」<br />
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まどか「どう思う？マミさん」<br />
まみ「うーん、時間停止ねぇ。確かにすごいけれど、使い方が問題よね」<br /><br />
ほむら「ふぁあぁあ！ひぃぃぃ！」<br />
まどか「マミさん！今だよ！」<br />
まみ「オッケー」<br />
まみ「オッ！」<br />
まみ「暁美さん、おねがい」<br />
ほむら「は、はい！」<br /><br /><br />
ほむら「やった？やった…！」<br />
まどか「やったぁ～」<br />
まみ「お見事ね」<br />
まどか「すごい、すごいよほむらちゃん」<br /><br /><br />
ほむら「どうしたの？ねぇ、鹿目さん？しっかりして！」<br />
まどか「どうして？アアア―ッ」<br />
ほむら「何…？どうして…？なんで、こんな…？」<br /><br />
ほむら「伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる！」<br /><br />
さやか「あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、一体何の得があるわけ？」<br />
ほむら「それは…」<br />
さやか「私達に妙な事吹き込んで仲間割れでもさせたいの？」<br />
さやか「まさかあんた、ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね？」<br />
ほむら「ち、違うわ！」<br />
まどか「さやかちゃん。それこそ仲間割れだよ」<br />
さやか「はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。何度巻き込まれそうになった事か」<br />
まみ「暁美さんには、爆弾以外の武器ってないのかしら？」<br /><br />
ほむら「え？ちょっと、考えてみます…」<br /><br /><br />
杏子「テメェ、一体何なんだ？さやかに何しやがった」<br />
まどか「さやかちゃん、やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ」<br />
ほむら「ごめん…美樹さん…」<br />
杏子「さやか…。チクショウッ…。こんなことって…」<br />
まどか「ひどいよ…こんなのあんまりだよ…」<br />
ほむら「はっ！？巴さん！？」<br />
まみ「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない！」<br />
まみ「あなたも、私も…！」<br />
ほむら「や、止めてっ！」<br /><br />
まどか「嫌だぁ～…もう嫌だよ、こんなの…」<br />
ほむら「大丈夫だよ。二人で頑張ろ？一緒にワルプルギスの夜を倒そう？<br />
まどか「うん…」<br /><br /><br />
まどか「私たちも、もうおしまいだね」<br />
ほむら「グリーフシードは？」<br />
ほむら「そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、怪物になって…こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか？<br />
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、壊して、壊して、壊しまくってさ…。<br />
それはそれで、良いと思わない？」<br /><br />
まどか「さっきのは嘘。１個だけ取っておいたんだ」<br />
ほむら「そんな…！何で私に！？」<br />
まどか「私にはできなくて、ほむらちゃんにできること、お願いしたいから」<br />
まどか「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね？こんな終わり方にならないように、歴史を変えられるって、言ってたよね」<br />
ほむら「うん…」<br />
まどか「キュゥべえに騙される前のバカな私を、助けてあげてくれないかな？」<br />
ほむら「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる。何度繰り返すことになっても、必ずあなたを守ってみせる！」<br />
まどか「よかった…」<br /><br />
まどか「うわぁあっ！」<br />
まどか「もう一つ、頼んでいい…？」<br />
ほむら「うん…」<br />
まどか「私、魔女にはなりたくない。嫌なことも、悲しいこともあったけど、守りたいものだって、たくさん、この世界にはあったから」<br />
ほむら「まどか…！」<br />
まどか「ほむらちゃん、やっと名前で呼んでくれたね。嬉しい…な」<br />
ほむら「はっ…ぅ、ぐっ……うぅ………うう゛ううううう゛うう゛うう゛う！！」<br /><br /><br />
ほむら（誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない。だったら、私は…）<br /><br />
まどか「ハッ…誰？」<br />
ほむら「まどか。あなたに奇跡を約束して、取り入ろうとする者が現れても、決して言いなりになっては駄目」<br />
まどか「え？あの…」<br />
ほむら（もう誰にも頼らない。誰にわかってもらう必要もない）<br />
ほむら（もうまどかには戦わせない。全ての魔女は、私一人で片付ける。そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、この手で！）<br /><br /><br />
まどか「ひどい…」<br />
キュウベエ「仕方ないよ。彼女一人では荷が重すぎた」<br />
まどか「そんな…あんまりだよ。こんなのってないよ」<br /><br />
ほむら「まどか、そいつの言葉に、耳を貸しちゃダメぇ！！」<br /><br />
キュウべえ「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、嘆きも、全て君が覆せばいい。<br />
その為の力が、君には備わっているんだから」<br />
まどか「本当なの？」<br />
ほむら「騙されないで！そいつの思う壺よ！！」<br />
まどか「私なんかでも、本当に何かできるの？こんな結末を変えられるの？」<br />
キュウべえ「もちろんさ。だから、僕と契約して、魔法少女になってよ！」<br />
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ほむら「ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」<br /><br />
キュウべえ「本当にもの凄かったね、変身したまどかは。彼女なら、最強の魔法少女になるだろうと予測していたけれど…。<br />
まさかあのワルプルギスの夜を、一撃で倒すとはね」<br />
ほむら「その結果どうなるかも、見越した上だったの」<br />
キュウべえ「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、最大の敵を倒してしまったんだ。<br />
もちろん後は、最悪の魔女になるしかない。今のまどかなら、おそらく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな？<br />
ま、後は君たち人類の問題だ。僕らのエネルギー回収ノルマは、おおむね達成できたしね」<br /><br />
キュウべえ「あ……戦わないのかい？」<br />
ほむら「いいえ。私の戦場はここじゃない」<br /><br />
キュウべえ「暁美ほむら…君は…」<br /><br />
ほむら（繰り返す。私は何度でも繰り返す） <br />
ほむら（同じ時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。あなたを、絶望の運命から救い出す道を）<br /><br />
ほむら「あぁっ！？」<br />
ほむら（まどか…たった一人の、私の友達…）<br />
ほむら「あっ…」<br />
ほむら（あなたの…あなたの為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても、構わない）<br /><br /><br />
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