781 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/04/18(水) 03:35:23.18 ID:mnbnYID50 [1/5]
さやかちゃん、エレベーターが動かない…で書いたお話です。症状とか超アバウト(ぁ
今日はさやかちゃんと二人、見滝原から遠く離れた大きな街へお出掛けです。
「凄ぉい!街が小さくなっていくよー!」
大きなデパートの硝子張りのエレベーターから見える景色は見滝原よりずっと広く感じます。
「ははは…あんまり高いと下は見たくないな…。」
「あれ? さやかちゃん高いトコ苦手なの?」
「いや、そういう訳じゃないけど…。ここまで高いのは始めてだからさ…。」
見滝原にも病院とかに硝子張りのエレベーターはあるけどここまで高いのは見た事がありません。
でも街を眺めていたその時…わたし達は強い揺れと轟音を感じました。
「きゃぁっ!?」
「―――まどかっ!!」
[止まる空間、二人だけの時間]
ドン!という鈍い音。
バランスを崩して壁にぶつかる筈だったわたしは、咄嗟にさやかちゃんに抱き留められていました。
「いっててて…! まどか大丈夫?」
「う、うん…さやかちゃんこそ…。」
「へへへ、頑丈なのはさやかちゃんの撮り得ですからね!」
明るく振舞うさやかちゃんと見てちょっと安心です。
でもそれ以上に心配な事がありました。揺れは治まりましたが昼間なのに随分と暗い室内…。
エレーベーター内の電気は全て消えていて空調も止まっています。
わたしはやっと今、この街で地震が起こった事をはっきりと実感したのです。
「ねぇ…さやかちゃん、エレベーターが動かない…。」
「ええっ!? さっきのは地震だろうし、マジでこりゃ停電だわ。とりあず非常用ボタンを…。」
さやかちゃんは非常用のスイッチを押すけどこれと言った反応はありません。
ただの停電じゃなく地震の影響で外部との連絡を取る施設に何かあったのかもしれません。
「まどか!とりあえず誰かに電話しよう!」
「うん! 」
わたし達はそれぞれ携帯を取り出しすぐに連絡を取ります。
「パパ!あのね、今地震でエレベーターが止まっちゃったの!
大丈夫!さやかちゃんが一緒だから平気だよ!場所はね、えーっと確か…(ブツッ)」
立ち寄ったデパートの名前を言おうとした所で突然電波が途絶えてしまいました。
「ごめんさやかちゃん…通話切れちゃった…。」
「だーっ!あたしも駄目だぁーっ!」
硝子張りのエレベーターの中で取り残されたわたしとさやかちゃん。
たった二畳程の密閉された空間。ここには静寂だけが広がっていました。
………………………………………………♭♭♭………………………………………………
○12:32
地震と停電から約1時間が経過しました。依然として電気は止まったままです。
「…はぁ…お腹空いたなぁ…。」
本当なら今頃わたしとさやかちゃんはレストランに立ち寄っている筈でした。
わたしは思わず溜息を吐いてしまい、さやかちゃんはそれを気にして声を掛けてくれます。
「まどか、お菓子で良かったら食べる? ポッキーしか無いけど…。」
「あっ…、うん。ありがとうさやかちゃん。」
ご飯の前だった事もあって手持ちの食べ物はこれだけです。未開封のポッキーをお互いに一本ずつ手に取ります。
「まどかは何か飲み物持ってる? あたしはミネラルウォーターが3/4くらい残ってるよ。」
「わたしは…(ゴソゴソ)…、ファ○タグレープがちょっとだけ残ってるよ。」
「そのうち助けは来るんだろうけど、一応食べ物と飲み物は節約しといた方がいいかな。」
扉どころか灯りさえも無いこの状況で、万が一を考えての事です。
でもわたしはさやかちゃんさえいればどんな辛い事でも耐えられる…そんな気がします。
○14:28
「ううー…熱くなってきたよー…。」
季節は春になったばかりですがここは空調の止まった密室。
ちょっと暗いとは言え硝子張りの中には陽が差し込んでいて、エンジンを止めた自動車の中みたい。
「まどか喉渇いてない? あたしは大丈夫だけど。」
「残ってるフ○ンタ飲もうかな。さやかちゃんも飲む?」
782 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/04/18(水) 03:40:57.89 ID:mnbnYID50 [2/5]
「あたしは体力あるから平気だよ。まどかこそちゃんと水分取っときなよ。」
さやかちゃんの勧めでわたしはペットボトルを空け、ちょっとだけ残った炭酸を喉に通しました。
すると、ペットボトルを置いたわたしの目の前ではとんでもない事が起こっていて思わずジュースを吹きそうになりました。
何とさやかちゃんが私服のブラウスを脱ぎ始めていたのです。
「ちょ、ちょっとさやかちゃん…!?」
わたしはキャミソールと共に露になるさやかちゃんの肩に思わずゴクりと唾を飲み込んでいました。
「まどか…? な~んか嫌らしい眼で見てない~?」
「はぅっ!? そ、そんな事無いよー!」
慌てて目を逸らしても思いっきりバレてしまったみたい…。
「へっへっへ、そんな気にしなくてもいいじゃん。どうせ助け来るまで暇だしさ、あたしで良かったら幾らでも見てていいよ?」
悪戯っぽく笑ってわたしにウインクを仕掛けるさやかちゃん。
変な事を考えた自分が嫌になりそうだけど、今のわたしに意地を張る余裕は余りありません。
「え、えへへ…それじゃ…ちょっとだけお言葉に甘えちゃうよ?」
「へ!? あ、うん…。」
エレベーター内に広がるのは静寂ばかりの筈でしたが、わたし達の耳にはお互いの息遣いが聞こえ始めました。
ちょっとした意識をしたからでしょうか? ただ何となくですが、そう感じました。
○16:09
未だに街は何も動いていないらしく、近くのビルが見えるのですが、そちらの窓も灯りが点っていません。
道路上の自動車の列は動いているのでしょうか。わたし達がいる場所は高くここからは見えません。
そろそろ涼しくなってきたのでさやかちゃんもブラウス着ていました。
「まどか、ミネラルウォーターで良かったら飲む?」
「ふぇ!? ど、どうして理解ったの…?」
「ふっふっふ。まどかは仕草見てるとだいたい何考えてるか理解るんだよねー。」
「ううー…さやかちゃんずるいよぉ…。」
どうやらわたしがミネラルウォーターの入ったさやかちゃんの鞄を見ていたのが原因らしいです。
ペットボトルを受け取ったわたしは自然と顔が赤くなってしまいましたが…。
だってこれは飲み掛けで、しかも元々さやかちゃんが買ったものなんです。
「どしたのまどか?」
「ぁぅ…だってその…。こ、これって…間接キス…だよね…?」
「のぇっ!? ま、まぁ…気にすんなって!それよりまどかが倒れたりする方があたしは嫌だからさ。」
「えへへ…ありがとさやかちゃん…///」
わたしは真っ赤になりながら、温くなったお水をちびちびと飲ませて貰いました。
○17:11
(ぐぅぅぅ~)「………///」
さやかちゃんとゲームとか漫画の他愛ないお話をしていた時、それをお腹の音が盛大に遮ってしまいました。
「あっははは! まどかってばすっごい音だったね。」
「ぅぅっ…言わないでよぉ…。」
「拗ねるな拗ねるな、何も食べてないも同然なんだからさ。ポッキー食べなよ。」
「うん…。でも…わたしだけ食べるのはズルい気がするよ…。」
時々ミネラルウォーターとポッキーを口にしていたけど、さやかちゃんはわたしを気遣って譲ってくれてばかり。
わたしばかり貰っていて申し訳ない気がしたのです。それに気付いたさやかちゃんはちょっと悪戯心を起こしたみたいで…。
「ねぇまどか。どうせならさ…暇潰しにポッキゲームでもしようぜ?」
「ふえぇっ!? で、でもぉ…」
「ほら…どうせ誰も見てないし、あたし達二人きりなんだからさ…。」
そう言ったさやかちゃんはチョコの付いていない方を銜えて準備万端でした。
"二人きり"と言われた途端にわたしの胸はドキドキし始めて息苦しくなってしましました。
しかもこの狭い空間にわたしの逃げ場はありません。
「「………」」
サクサクとポッキーの砕ける音ばかりが響き、音が近付くに連れてわたしは何も考えられなくなってしまいます。
そんなわたしは…ぼーっとしながら唯只管口を進めていました。それがいけなかったのです。
(ブチュッ)「「んむぅっ!?」」
気付いた時には間接どころじゃなく直接キスになっていました。しかも掠ったとかいうレベルじゃなくモロに音を立てて。
「ご、ごめんさやかちゃん! その…ぼーっとしてて…。」
「あ、あはははは…!」
さやかちゃんは取り繕う様に笑って誤魔化してくれましたが、女の子同士なのにわたし達はお互い耳まで真っ赤になっていました。
「…なんつーかさ、女同士でもこうしてると結構緊張するもんだね…。」
今更になって、狭い密室の中で二人の距離が近い事を改めて実感していました。昨日まで普通だった筈のわたし達の関係が密かに変わり始めた…そうだったらいいのにな…。
783 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/04/18(水) 03:41:36.87 ID:mnbnYID50 [3/5]
○18:37
エレベーターが止まってから約7時間。さやかちゃんとずっとお話していましたが、そろそろ話題が尽きて来ました。
狭い場所で新しい話題も何も手に入らないでは仕方が無いのかもしれませんが…。
「…なんか…寒くなって来たな…。まどかは大丈夫?」
「うん。さやかちゃん、わたしのコート貸してあげようか?」
「こらこら、それじゃまどかが風邪ひくでしょ。」
昼間はちょっと暑いくらいのスプリングコートも、冷え始めた場所ではとても心強い味方なのです。
譲ろうとしてもきっとさやかちゃんは反対するだろうから、わたしは思い切って身体を寄せてあげました。
「えへへ…こうしてれば寒くないよね?」
「ま、まどか…!?」
すっかり外はオレンジ色に染まり、寒くなり始めた部屋の中。
でもさやかちゃんとこうしてくっついていると、何故だか心まで温かくなれました。
○20:02
「誰も来なかったらどうしよう…みんなわたし達の事、忘れちゃってるのかな…。」
思わず呟いてしまった弱音の本音。我慢していた事が出来なくなって来たのかな、わたし…。
「そんな事無いよ。もしみんなが忘れても、ここにいるあたしがまどかの事を忘れる訳ないでしょ?」
「えへ…うん、そうだよね♪」
携帯の電波は相変わらず今もゼロでうんともすんとも行きません。
本当なら夜景が広がっている筈なのに、停電のまま完全に陽の落ちた街は不気味なくらい真っ暗です。
わたしはやっぱり不安が顔に出てしまったのでしょうか。
その度にさやかちゃんがわたしを安心させようと優しい言葉を掛け続けてくれるのです。
「きっと誰か来てくれるよ。それにもし誰も来なくてもあたしがいるよ。ずっとまどかの傍にいるから。」
「うん…。」
わたしは強くさやかちゃんに抱き付いていました。この部屋の中にあるのは二人の温度と鼓動だけ…。
○21:14
「ねぇさやかちゃん。わたし達…世界にたった二人だけの最後の生き残りみたいだね。」
「ははは…。もしそうだったらさ…まどかは何がしたい?」
「えっ? うーんとねー…。キス…とか…?」
「あっはははははは! まどかってば、さっきポッキーでやったじゃ~ん。」
冗談っぽく笑うさやかちゃんだけど、その顔はちょっとだけ赤く染まっています。
「ポッキーはラスト一本か…。折って分けるのもあれだしさ、せっかくだから…このまま食べない…?」
「え?そのまま…?」
わたしはすぐにさやかちゃんが言ってる事が何となく理解りました。
ポッキーゲームの時みたいにお互いが端っこを銜えて食べ始めますが、今はゲームとかじゃないんです。
これはあくまで節約する為に二人で食べるのが目的なのです。
わたし達は暗黙の了解で、相手のペースを見ながら同じ速さで食べ進めて行きました。
顔が近付くに連れて胸の鼓動が激しくなります。顔がとても熱くなります。
「―――…ちゅっ!」
「―――…んっ…!」
さやかちゃんの唇が、意味も無くわたしのそれに重なりました。
同時に舌がポッキー毎わたしの中に進入し、チョコとさやかちゃんの混じりあった甘さが口一杯に広がります。
さやかちゃんに中を嘗め回されているだけなのにどうしてこんなに幸せなのだろうか…。
最後のポッキーが失くなっても、室内には水温だけが響き続けていました。
○22:31
ずっと抱き合っていたわたし達。でも何故だか妙に暑苦しく感じてしまって…。
ふとさやかちゃんの顔に目を向けると苦しそうな顔で真っ赤になっていました。
「さやかちゃん…? ねぇ、さやかちゃんってば…!」
眠ってしまったのかと思いましたが、さやかちゃんの顔色はみるみる悪くなるばかり。
ぐったりとした様子で、普通に眠っているとは到底思えません。
「さやかちゃん!?ねぇさやかちゃんってば! ねぇふざけたりしないで…さやかちゃん…!」
「………へへ…だい…じょ…」
やっと返事をしてくれたさやかちゃんはとても苦しそうでした。
風邪で熱が出てしまったのだろうか? それとも…これって脱水症状…?
思えば数時間前にさやかちゃんが寒がったのがその前兆だったのかもしれません。
わたし達は昼間暑かった時に随分と汗をかいていました。
それなのに水もポッキーも、さやかちゃんは自分は大丈夫だからとわたしばかり貰っていたんです。
784 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/04/18(水) 03:43:27.69 ID:mnbnYID50 [4/5]
「……寒い………」
さやかちゃんは歯の根が合わない程ガチガチと震えていました。
これが風邪にしても脱水症状にしても、とにかくお水を飲ませなきゃいけないとわたしは思いました。
「さやかちゃん!お水飲んで!お願い!」
半分程ミネラルウォーターの残ったペットボトルを口元に近づけても反応はありません。
「(しょうが無いよね…これって、不可抗力だよね…。さやかちゃんにお水を飲ませてあげなきゃ。)」
わたしは水を自分の口に含み、さやかちゃんのお口へ直接運びます。
「……んっ…」
確かに水はさやかちゃんのお口に移動したけど本当に飲み込んでくれだのでしょうか?
もう一回やってみて、もし飲み込んでいないなら溢れ出してしまうでしょう。
だから今度はお水を運んだ後、わたしの舌を入れてお水を押し込んでみる事にしました。
「……んちゅっ…んむぅ…」
「………んぅっ…!…」
「―――!! さやかちゃん!気が付いたの!?」
一瞬さやかちゃんが声を発しましたが、呻いただけでまだ意識ははっきりしていません。
でも何かしらの効果があった事は確かだと思います。
その後もわたしはお水をお口で繰り返しさやかちゃんに運んであげました。
こうすれば、さやかちゃんは無意識ながらもちゃんとお水を飲んでくれているみたいです。
○00:09
残りのお水も殆ど無くなってしまいました。
わたしは寒くなる身体を只管さやかちゃんに密着させていました。
さやかちゃんを暖めてあげる事と、わたし自身も身体を冷やさない為です。
あったかいさやかちゃんの身体…それに鼻が近付く首元からはとってもいい匂いがするんです。
わたし…さやかちゃんが苦しんでるのに、どうして変な事考えてるのかな…。
でもこうしてくっつているのは仕方ないんだよね。
女の子同士だから何も変な事なんて無いよ…それだけを自分に言い聞かせながら、わたしはこの空間に浸っていました。
このまま二人の時間が過ぎればいいのに。
でもさやかちゃんが苦しみ続けるのは駄目だよ。わたし、さやかちゃんの事なんて考えずに自分の欲求ばかり考えてる…。
そんな自分が悲しくなりました。さやかちゃんの傍に居たいと思う、でもさやかちゃんを助けてあげたい。
でもわたしが今出来るのは…きっとこうしている事だけ。ホントにいいのかな…このままで…わたし………
―おーい!大丈夫か!―
「―――!!」
わたしはいつの間にか完全に眠ってしまっていた様です。
救助隊の人達の声に気付いてわたしは飛び起きていました。
「わたしは大丈夫です!それよりさやかちゃんが!さっきまで熱があって、脱水症状かもしれないんです!」
「よし理解った! 脈拍は正常だ…。お友達は必ず助けてあげるから安心しなさい。」
「さやかちゃんを…お願いします…!」
真っ暗で冷え切ったエレベーターの中。電波ゼロの携帯が示す時間は午前2:05でした。
………………………………………………♭♭♭………………………………………………
785 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/04/18(水) 03:44:55.96 ID:mnbnYID50 [5/5]
―病院―
「さやかちゃん!気が付いたんだ…良かったよぉ…」ポロポロ
「まどか…苦しいよ…。」
わたしは意識の戻ったばかりのさやかちゃんに思わず抱き付いていました。
命に別状は無いと聞かされていましたが、目の前で苦しそうにしていたさやかちゃんを思い出すとそうせずにはいられません。
「ねぇまどか…。あたしさ、変な夢を見てたんだ。」
「夢…?」
「うん…。あたし、深い海の底に沈んでってさ。光も届かなくなって、どんどん寒くなって…。
でもね、まどかが海の中のあたしを追い掛けて来てくれて…あたしに息を分けてくれた夢。」
「ふぇっ!? い、息って…どういう事…かな…?」
さやかちゃんはお水をあげたのをはっきりとは覚えていないみたい。
その代わりに…夢の中でそれっぽいものを語られてわたしはドキドキしてしまいます。
「口移しで息を貰ったの。なんか、それだけで苦しいのが嘘みたいに消えてって、身体もあったかくなって…不思議な夢だったな…。
何となくだけど、まどかがあたしを助けてくれたのはちゃんと覚えてるよ。」
「…えへへへへ…///」
夢の中と現実の世界では違ったけれど、どうやらさやかちゃんを助ける事だけは上手く行ったみたいです。
「なんかさ…あたし、こうしてまどかの手を握ってるだけでドキドキするんだ…。おかしくなっちゃったのかもね…。」
「大丈夫だよ、さやかちゃん。」
ん?と不思議そうにわたしを見上げるさやかちゃん。だって…
「わたしだってさやかちゃんと同じだから♪」
偶然にも閉じ込められてしまったあの時間は、神様がわたし達の絆を芽生えさせる為にくれたものなのかもしれません。
それはとっても幸せだなって。そう思ってしまうのでした。
[止まる空間、二人だけの時間]
おしまい。
最終更新:2012年04月25日 00:22