1000 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/04/26(木) 22:39:13.63 ID:tvMCxE1G0 [2/2]
「最近さやかちゃんが冷たい」
春の陽射しが優しく辺りを照らしていたある日の事、深刻な面持ちでまどかに相談があると言われた面々はあぁ、またか…と思わざるを得なかった。
「…帰っていいか?」
「ひ、ひどいよ杏子ちゃん!わたし真剣に悩んでるのに!」
「いや…だって、なぁ…マミ、これで何回目だっけ」
「これで通算11回目だったかしら…鹿目さんが美樹さんの事で相談してきたのは」
「付け加えるならその全てが最終的にはまどかの勘違いだった…って結末だったわ」
まどかがさやかの事で相談があると言い出すのは今回が初めてではない。
さやかちゃんが他の女の子にデレデレしてる、さやかちゃんが抱きついたり頭を撫でてくれない、さやかちゃんが、さやかちゃんが、さやかちゃんが…
最初の内は皆だって真面目に受け答えしていたが、それが結局勘違いであり誤解が解けた後はいつも以上にイチャイチャしだすので気乗りしなくなってきているのが、相談を受けてきた魔法少女達が行き着く結論だった。
「今度は違うもん!」
「はいはい、じゃあ具体的にさやかがどんな風に冷たいのか聞かせてみ?」
「うん…一昨日の事なんだけどね、さやかちゃんわたしの事無視したんだよ!何回も何回も話しかけたのに!」
「それは、また美樹さんらしくはないわね…」
「それだけじゃないんです、マミさん。昨日なんてわたしが帰ってきた時におかえりって言ってくれなかったんですよ!リビング行ったら本読んでたからあれは間違いなくわかってて無視したに決まってます!」
「…確かに深刻な気もしてきたわね。他には何かないの?」
「うん。ついさっきなんだけど…さやかちゃん、わたしに向かってこう言ったんだよ!」
『…いや、まさかね。うん、ないわ、ないない、ありえない』
「ね、わたしの勘違いじゃないもん、さやかちゃんなんだか冷たいんだよ…ぐすっ、わたしなんか嫌われる事しちゃったのかな…」
「なぁ、どう思う?」
「なんとも言えないわね…まだ勘違いの可能性もあるわ」
「確かにこれだけじゃあね…そうだわ、美樹さんに私達から聞いてみるのはどうかしら?」
「だな。もしかしたら何か理由があるのかもしれないし」
「それじゃあそれで決まりね…」
「さやかちゃん…」
「……>>1000ならちょっと一波乱あるかもしれませんわ」
「なに、いつから予知なんか出来るようになったのよ仁美」
「いえ、ただの予感ですわ。えぇ、ただの…」
最終更新:2012年05月07日 08:23