30-326

326 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/22(火) 22:37:43.18 ID:MZ0gAkiP0 [2/2]
>>305
せっかくお題もらったけど
うまく膨らませられなかったよ
すまん


とりあえずミツル君で一本

「ねえまどか、あんた幼稚園の時に告白されたことあるんだっけ?」
「え? あ、うん。同じひよこ組のミツル君にね。それがどうかしたの?」
「別にどうもしないけど……。どんな子だった?」
「うーんとね、あんまり活発な子じゃなかったんだけど、気が優しくて生き物が大好きないい子だったよ。園で飼ってた水槽の金魚がお気に入りだったっけ」
「へえ。まどかも好きだった?」
「わたしはあんまり……。金魚って、ちょっと目が怖くって」
「そうじゃなくて、まどかもそのミツルって子が好きだったのかどうか」
「あっ、そっか。ごめんね。えっとね……うーん、よくわかんないや」
「だって、その子からは告白されるくらい好かれてたんでしょ?」
「告白されたって言っても、子供の頃のことだし……おままごとみたいなものだったと思うんだけど」
「なんて言われたの?」
「確かね、ミツル君がママのお迎え待ってる間中ずーっと水槽眺めてたから、『お魚、好きなの?』って聞いたの。そしたら『うん』って返事して。
 で、その後『まどかちゃんのことも好きだよ?』って言われたの。びっくりしちゃったから、よく覚えてるよ」
「なにそれ!? なんなのそいつ!?」
「えっ!? ど、どうしたのさやかちゃん?」
「だって金魚の話からいきなりまどかのことも好きとか言って、まどかと金魚一緒くたじゃん! 失礼にもほどがあるわよ!」
「でも、幼稚園児の言うことだし……」
「だからって、言っていいことと悪いことがあるでしょ! 信じらんない!」
「(どうしよう、さやかちゃんなんで怒ってるのかな……)でもねでもね、ほんとにおっとりしてていい子だったんだよ? お遊戯室に野良猫が
 入ってきちゃったことがあって、みんなが大騒ぎして追いかけ回して物置の奥に隠れちゃって出てこなくなっちゃったことがあったの。
 でもね、ミツル君が『ニャーン』って優しく声をかけたら、猫ちゃんが出てきてミツル君のおひざの上に乗ったんだよ。
 動物好きだから、猫ちゃんにもそのことが分かったんだと思うの」
「どうせ、手に金魚の餌のにおいでもついてて、それに釣られて出てきたんでしょ」
「もー、さやかちゃんってば、どうしてそんなにミツル君のこと悪く言うの?」
「……だって、まどかが嬉しそうに話すから」ボソッ
「なになに?」
「なんでもない! それより、そいつとまだ会ってるの?」
「え? ううん。小学校まで一緒だったけど、転校して見滝原に来てからはそれっきりだよ?」
「小学校で一緒のクラスになったことあるの?」
「三・四年生の時一緒だったよ」
「小学校に入っても仲良くしてたわけ?」
「ううん。わたしのお友達はみんな女の子だったし、ミツル君も男の子の友達とばっかり遊んでたし」
「そいつは、まどかに告白したこと覚えてるの?」
「どうかなあ。そんなこと、話したことないし。たぶん忘れちゃってるんじゃない?」
「やっぱりろくなやつじゃないわね。まどかに告白しておいて、きれいさっぱり忘れるとか、男の風上にも置けないわ!」
「(……もしかして)さやかちゃん、やきもちやいてるの?」
「! あー……いや、その……そうよ、悪い!?」
「ううん、悪くない。えへへっ、そっかーさやかちゃん、ミツル君にやきもちやいてるんだー。なんだか嬉しいなー」
「ちょっと、ニヤニヤするのやめてよ!」
「ニヤニヤなんてしてませんよーだ。えへへ。さやかちゃんこそ、顔赤いよー?」
「うー……///」

仁美「恐るべきはこれが授業中のひそひそ話であることですわ」

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最終更新:2012年05月31日 12:53
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