30-585

585 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 20:59:15.68 ID:J5RjOGlj0
パラッ パラパラ
知「おや、天井から埃が……地震かな?」
詢「いやー? 全然揺れた感じはしてないぞ」
知「そうだね。風が強いわけでもないし……。ん? ママ、なにか聞こえないかい?」
詢「そういえばかすかに……」
ギシッ ギシッ ギシッ
詢「……」
知「……」
詢「……まどかの部屋、さやかちゃん来てるのか?」
知「……うん。夕方遊びに来て、まだ帰ってないんじゃないかな」
詢「別に女同士ってことに文句つけるわけじゃないが、こいつはちょっと見過ごせないな」
知「まあまあ。まどかもそういうことに興味を持つ年頃になったということだし、あまり目くじら立てても……」
詢「それじゃだめだ。確かに年頃なのはわかる。女同士だからそういう心配もない。だけど仁義ってもんがあんだろ」
知「仁義?」
詢「そうさ。自分の家とはいえ、この家はあたしら親の城だ。そこで親の目を盗んでそういう真似をするのは仁義にもとるってもんだ。
  まどかもさやかちゃんもそれくらいのことがわからないわけじゃなかろうに、お互いにのぼせ上がって見境いがなくなってる。
  これ以上エスカレートする前に締め直してやる必要があるだろうが。タツヤの教育にも悪い」
知「だけど……」
詢「二人とも若いから、我慢しろって言っても素直に従わないかもしれん。だが、付き合うってのは体がすべてじゃないだろ?
  ただ一緒にいたりとか、二人で出かけたりとか、そんな何でもないことが大事な思い出になるんだ。それを欲望に流されて
  無下にしてたら、いざそういうことに飽きたときお互いに相手に何も魅力を感じなくなっちまう。若いからこそ、
  健全な付き合いってやつを大事にしてほしいんだよ」
知「……そうだね。それはその通りだと思う」
詢「じゃあ、ちょっと行ってくる」
知「えっ!? 今踏み込むのかい!?」
詢「それくらいやらねえとショック療法にならねえじゃねえか」
トットットッ
知「階段上がってっちゃった……さすがママだなあ」

詢「さってと、ドアに鍵掛けてやがるだろうから蹴破るか……うん?」
ウェヒッ キャー ヤメテサヤカチャン ホレホレニゲテモムダダー ヤンッ アハハッ ウェヒヒヒ ココガエエノンカー? モウダメー ティヒヒヒ
詢「……ずいぶん賑やかにやってんな……。おん? 鍵かかってねえぞ」
ウェヒヒヒヒ ティヒヒ モウユルシテェ ナニイッテンノ マダマダコレカラヨ ヤダヤダー
詢「……。こほん。こらー!」バアン!
ま「きゃあっ!?」
さ「わああっ!?」
詢「……」
ま「あれっ、ママかぁ。もう、びっくりさせないでよー」
さ「あっ、詢子さんこんばんは。お邪魔してます」
詢「おう……。……ところでお前ら、制服のままベッドの中で一体何やってんだ?」
さ「えーと、まどかにくすぐりの刑を……」
ま「精一杯の抵抗を……」
詢「なんでベッドで?」
さ「あの、最初は違ったんですけど、くすぐり始めたらまどかが逃げ回ってベッドにもぐりこんじゃったんで、追いつめてくすぐってたらこんな感じに」
ま「あっ、もしかしてうるさかった? ごめんなさい」
詢「いやそれはいいんだけどよ……。……やれやれ。ときに、さやかちゃん?」
さ「はい、なんですか?」
詢「まどかともうキスくらいはしたかい?」
さ「キキキキスぅっ!?」
ま「ちょっと、ママっ!? なんでそんなこと聞くの!?」
詢「いいから、ほれ答えなよ。ん?」
さ「やっ、その……えっと……ま、まだ、です……///」
ま「ママやめてー!///」
詢「はは、悪い悪い。しかしまー、若いんだからキスくらいさっさと勢いでやっちゃいな? じゃ、邪魔したな!」バタン
ま「もう、ママったら……ね、ねえ? さやかちゃん///」
さ「う、うん、まどか……///」
ま「///」
さ「///」

詢「二人してゆでダコになって固まっちまった……やれやれ、別の意味で先が思いやられるねぇ」(ドアの隙間からこっそり覗いてた)

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最終更新:2012年05月31日 12:59
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