30-621

621 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/26(土) 21:23:54.84 ID:jwRybDft0 [2/3]
「さやかちゃん、手つないでもいい?」
手つなぐ!? あっ、ああ、手ね。うん、まあこれくらい普通だよね。女の子だったら、友達同士でもつなぐことあるし。
小学生時代はよくまどかの手を引っ張っていろいろ探検したりしたし。まどかの手、柔らかかったなぁ……。
あっ、でもだめだ! まどかと手つないだりしたら、あたし緊張とドキドキで手汗びっしょりになっちゃう!
まどかの手をあたしの汗なんかで汚したくないし、まどかに嫌われたくない!
「ご、ごめん。また今度ね」

「さやかちゃん、なでなでして?」
な、なでなで……。ああ、まどかの頭って、ふんわりいい手触りするんだよねぇ。そのままいつまでだって撫でていられるような……。
それにまどかの頬がだんだんゆるんできて、ふにゃ~って愛くるしい表情になるし……。け、けど、やめといたほうがいいよね?
あたしまどかの頭に夢中になってずーっと撫でてそうだし、そうなるとまどかが『もうやめて』って嫌がるまでやめないかもしれない。
それにまどかだってもう子供じゃないんだし、あんまりなでなでとかすると怒らせちゃうかも! それは嫌だよ!
「い、今ちょっと忙しいから!」

「さやかちゃん、お膝乗っていい?」
ひひひ膝ぁ!? それって、まどかのおしりがあたしの足に密着するってことで……わわわっ、想像しただけでドキドキする!
だめだめだめ絶対だめ! まどかの体温とか、まどかのいいにおいとかが近すぎてあたし中毒になっちゃう!
ああっ、でも下手に断ったりしたら、まどかが自分の体重が重いせいかとか誤解しちゃうかも! ただでさえあたしデリカシーないんだから、
まどかを傷つけないようにしないと! えーと、えーと、なんかいい言い訳……そ、そうだ!
「そ、その、今日ちょっと寝違えて腰が痛くてですね……」

「さやかちゃん、デートしよ?」
デートってそれはつまり恋人同士が一緒にお出かけしたりご飯食べたりするあれだよね!? 誰がまどかとデートするの!?
あっ、あたしか! いやいやいやまどかと二人っきりとか、会話続かないし、ご飯ものど通らないよ!
それに、まどかだっていつかあたしなんかじゃなくてちゃんと男の子を好きになるかもしれないんだし、
初デートはその人のためにとっておいた方が……いい……よ、ね……。
……まどかがあたし以外の人と……? ……やだ、そんなのやだぁ……。まどかぁ……やだよぉ……ぐすっ……。
……自分で想像して泣くほど悲しくなるなんて……あたし、バカみたい……。
「ごめん……今日は先帰るね……一人で大丈夫だから……」

622 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/26(土) 21:24:34.49 ID:jwRybDft0 [3/3]
「さやかちゃん、今日さやかちゃんちにお泊まりに行っていい?」
お泊まり!? まどかがあたしの家に!? まどかと一つ屋根の下!? 無理! あたしそんな長時間まどかと一緒にいたら心臓止まっちゃう!
それにお泊まりっていつもあたしまどかと一緒にお風呂入って……なに想像してんのあたし! このヘンタイ! バカバカバカ!
こんなことばっかり考えてるなんて我ながら不潔だよ! まどかにバレたら絶対嫌われちゃうのにもう!
はあ……。子供のころのお泊まりは楽しかったなぁ……。ベッドの中でまどかとずーっとおしゃべりしてさ……。
いつの間にかまどかが眠っちゃって、寝ぼけてあたしに抱きついてきて……まどか、まだ抱きつき癖あるのかなぁ……。
って、今それやられたらあたし一晩中眠れない! いや失神しちゃうかも!
「その、あたしんち今すっごい散らかってるから! 足の踏み場もベッドの置き場所もないくらいだから!」

「……さやかちゃん、わたしのこと、……嫌い……?」
嫌いなんて、そんなことあるわけない! 大好きだよ、まどか! 好きすぎてあたしおかしくなりそうなくらいだよ!
今あたしがまどかの恋人でいられてることが、夢か幻なんじゃないかっていつも思ってる!
むしろあたしがいつまどかに嫌われちゃうかと不安で眠れないくらいなのに、あたしがまどかのこと嫌いになるわけなんかないよ!
それより、まどかこそ、あたしなんかでいいの……? 女同士だし、ずっと友達だったし、あたしなんかよりいい人いっぱいいるのに……。
まどかはずっとあたしのこと好きだったって言ってくれたけど、あたしはそんなまどかの気持ち知りもしないで恭介の相談とかしてて……。
まどかにいっぱい辛い思いさせて……。こんなあたしに、まどかのこと好きだなんて言う資格ないよ……。
「ごめん、まどか……ごめんなさい……」

まどか「さやかちゃんと恋人同士になったら、友達だったころより構ってもらえなくなっちゃった……。こんなことなら、告白しない方が良かったかなぁ……」
仁美「そんなことを言ってはいけませんわ。ご心配なく、まどかさん。私にいい考えがあります。
   密室で二人っきりルートと暴漢からさやかさんを助けるルート、どちらがよろしいですか?」

622 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/26(土) 21:24:34.49 ID:jwRybDft0 [3/3]
「さやかちゃん、今日さやかちゃんちにお泊まりに行っていい?」
お泊まり!? まどかがあたしの家に!? まどかと一つ屋根の下!? 無理! あたしそんな長時間まどかと一緒にいたら心臓止まっちゃう!
それにお泊まりっていつもあたしまどかと一緒にお風呂入って……なに想像してんのあたし! このヘンタイ! バカバカバカ!
こんなことばっかり考えてるなんて我ながら不潔だよ! まどかにバレたら絶対嫌われちゃうのにもう!
はあ……。子供のころのお泊まりは楽しかったなぁ……。ベッドの中でまどかとずーっとおしゃべりしてさ……。
いつの間にかまどかが眠っちゃって、寝ぼけてあたしに抱きついてきて……まどか、まだ抱きつき癖あるのかなぁ……。
って、今それやられたらあたし一晩中眠れない! いや失神しちゃうかも!
「その、あたしんち今すっごい散らかってるから! 足の踏み場もベッドの置き場所もないくらいだから!」

「……さやかちゃん、わたしのこと、……嫌い……?」
嫌いなんて、そんなことあるわけない! 大好きだよ、まどか! 好きすぎてあたしおかしくなりそうなくらいだよ!
今あたしがまどかの恋人でいられてることが、夢か幻なんじゃないかっていつも思ってる!
むしろあたしがいつまどかに嫌われちゃうかと不安で眠れないくらいなのに、あたしがまどかのこと嫌いになるわけなんかないよ!
それより、まどかこそ、あたしなんかでいいの……? 女同士だし、ずっと友達だったし、あたしなんかよりいい人いっぱいいるのに……。
まどかはずっとあたしのこと好きだったって言ってくれたけど、あたしはそんなまどかの気持ち知りもしないで恭介の相談とかしてて……。
まどかにいっぱい辛い思いさせて……。こんなあたしに、まどかのこと好きだなんて言う資格ないよ……。
「ごめん、まどか……ごめんなさい……」

まどか「さやかちゃんと恋人同士になったら、友達だったころより構ってもらえなくなっちゃった……。こんなことなら、告白しない方が良かったかなぁ……」
仁美「そんなことを言ってはいけませんわ。ご心配なく、まどかさん。私にいい考えがあります。
   密室で二人っきりルートと暴漢からさやかさんを助けるルート、どちらがよろしいですか?」

694 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/27(日) 21:05:45.65 ID:Gf9bPIKJ0
>>622の続き
ま「行き止まりに追い詰められたさやかちゃんが今まさに暴漢に襲われようとしているところをわたしが颯爽と助ける感じで!」
仁「承りましたわ。暴漢役はうちで一番顔の恐いガードマンにやってもらいましょう。手はずはこうこうで」
ま「うん、ありがとう。仁美ちゃん!」

ま「物陰で待機してっと。そろそろさやかちゃんが……あっ、来たぁ!」
さ「まどかが『この場所に来て』って手紙渡してきたけど……行き止まりじゃない。なんにもないし」
ま「(さやかちゃんが所定の位置についた! それじゃ、ガードマンさんお願いします!)」
ガ「承知しました」スタスタスタ
ま「(あのガードマンさん、とっても親切なのにお顔がフランケンシュタインみたいなんだよね……。あっ、黙って立ってるだけなのにさやかちゃんすっごい怖がってる! 怯えた顔も可愛いよさやかちゃん……)」ウェヒヒ
仁「あの、まどかさん?」
ま「あっ、いけない。それじゃ、行ってくるね!」
仁「まどかさん、前を!」
ま「きゃっ!?」ドンッ
そのへん歩いてたDQN「おう、痛えじゃねえかよ。なにすんだよ」
ま「あっ、ご、ごめんなさい……」
DQN「ごめんじゃねえよ。こちとら骨折れたかも知んねえんだぞ。どうしてくれるんだ、ああ!?」
ま「で、でも、その……」
仁「おやめなさい、見苦しい。ただぶつかっただけで骨が折れているわけがないでしょう」
DQN「なんだ、友達か? あんたはすっこんでなよ」

さ「(この人、さっきからずっと黙ってあたしの前に立ってるけど、なんなの……? めっちゃ顔恐いし……)」
ガ「(僕はいつまでこうしていればいいのだろう)」

ま「あっ、あの……ごめんなさい、わたしが……」
DQN「おっ、よく見たらあんた可愛い顔してんじゃん。友達のあんたがこいつの代わりにお詫びしてくれるんなら考えてやってもいいぜ?」
仁「なっ……」
ま「やめてください、仁美ちゃんは関係ないの!」
DQN「うるせえ!」バシッ
ま「きゃあっ!?」

さ「(すぐそこでまどかの悲鳴!? まどか、今行くよ!)」バビュン
ガ「(速い)」

さ「そこのあんた! まどかに何してんの!? まどか、大丈夫!?」
ま「さやかちゃん!」
DQN「次から次へと、んだよてめえは!」
さ「黙れ! いますぐあたしのまどかから離れろ! それ以上指一本でも触れたらあたしが許さない!」
さ「上等……うわっ!?(フランケンシュタインみたいなゴツい男が走ってくる!)」
ガ「(しまった仁美お嬢様のほうがお留守だった)」ドタドタドタ
DQN「くそっ、覚えてろ!」ダッ

さ「まどか、大丈夫!? どっか痛いところない!?」ガシッ
ま「わっ、わっ……う、うん/// 平気だよ……」
さ「よかったぁ……まどかになんかあったら、あたし……」ギュー
ま「さやかちゃん……///」
さ「まどか……って、うわわっ!?/// ごめん、あたしいきなりまどかのこと抱きしめたりとかして!」バッ
ま「えっ、あの」
さ「ごめんね、あたし帰るから! 仁美、あとよろしく! じゃね!」ピュー
仁「……逃げられてしまいましたわね」
ま「……うん」
仁「申し訳ありません、まどかさん。私が余計な気を回したせいでこんなことに……」
ま「ううん。思惑とはちょっと違ったけど、久しぶりにさやかちゃんに抱きしめてもらっちゃったから、わたし幸せだよ。
  それにね、仁美ちゃんも聞いてたでしょ? さやかちゃん、『あたしのまどか』って……えへへへっ///」ポヤポヤ
仁「(結果オーライでしたわ)」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年05月31日 13:04
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。