31-1000

1000:名無しさん@お腹いっぱい。 :sage:2012/06/10(日) 20:22:45.09 ID:v+DUjl2k0
「ティロ・フィナーレ!」

歪な世界に木霊する声、そして轟音。
巨大な砲口から放たれた一撃は歪な世界の形成者、魔女の意識をあっという間に刈り取り、その体を消滅させた。

「ふう…」

歪んだ世界が元に戻っていくのを目で確認した先ほどの砲撃の主…巴マミはティーセットを作り出すとカップに満たされた紅茶を一口飲む。
魔女を倒した後に飲む紅茶は色々な意味で彼女の心を癒してくれていた。

「さすがマミさん!今日もかっこよかったです!」
「さやかちゃんもかっこよかったよ!それに引き換えわたし、何も出来なかったなあ…」

紅茶の中身が半分くらいになった頃マミの下に2人の少女がやって来る。
目を輝かせてマミの戦いぶりを褒めているのが美樹さやか、ため息をついてしょげているのが鹿目まどか。
2人共につい最近魔法少女になったマミの弟子であり後輩達である。

「そんなことないよまどか!まどかだって使い魔相手に頑張ってたじゃん!」
「でも何回かさやかちゃんに助けられちゃったし…」
「あたしは頑丈だからいいの!それにあたしだってまどかに助けられたからおあいこだよ!」
「……美樹さんの言うとおりよ鹿目さん」

ティーセットをスッと消したマミがさやかの言葉を継ぐようにまどかに声をかける。
こういう時後輩のモヤモヤを取り除いてあげるのも自分の役目なのだから。

「それに2人が使い魔の相手をしてくれるおかげで私は魔女と全力で戦える。今まで1人で戦っていた時と比べれば全然頼もしいわ」
「マミさん…」
「うんうん、さすがマミさん!まっ、まどかの気持ちはあたしもわかるよ、実際マミさんの戦いって優雅って感じだしね」
「さやかちゃんもそう思うでしょ?わたしも早くあんな風になりたいなあ…」

キラキラと憧れを含んだ眼差しで自分を見てくる2人にマミは微かに頬を染める。
この目で見られるといつもこそばゆい気持ちと嬉しい気持ちがごちゃ混ぜになりなんとも言えなくなってしまうのだ。

「うーん…じゃあまずは形から入ってみたらどうかしら?」
「形から、ですか?」
「そう、たとえば…「マミさん!後ろ!」…え?」

叫びと共にマミの体が横に引っ張られる。
そして次の瞬間マミが見たのは…

『>>1000ならマミさんみたいにまどさやが戦い後色々な物を出す!』

「きゃあっ!?」
「うわあっ!?」

使い魔の謎の呪文を受けたまどかとさやかの姿だった…

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最終更新:2012年06月23日 09:12
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