28-26

26 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/04/26(木) 23:22:24.91 ID:tvMCxE1G0
あたしにとって、鹿目まどかという存在は大切な友達…それ以上なんてあり得ないし、これがあたし達の関係の完成形…ずっと、そう思っていた。
だけど最近あたしは、まどかを変な目で見るようになってる…
いや、この気持ち自体は間違いなく変じゃない…自然なもので。
ただ対象がおかしいだけ…あくまでまどかに、女の子にこんな感情を抱くのがおかしいんだ…

恋なんて感情を…

自覚してからあたしは考え事ばっかりしてる…一昨日は上の空でまどかの言葉を聞き流してしまった。
昨日はまどかが帰ってきた事に気づけなかった…たぶん結婚の特集なんかされてた雑誌を見てたのがいけなかったんだと思う。
そして今日…ついさっき、あたしはまどかへの恋心をなんとか心の中で押さえつけようとして、それを口に出すなんてへまをやらかした。

「まどか…傷ついたよね。ううん、今日だけじゃない…」

あたしはバカだ、まどかの事が好きなくせに逆にあの子を傷つけてばかりで。
まどかはあたしを友達だと思ってる、だけどあたしはそれ以上を望んでて…自分でわかる…あたしはきっとこのままだと最悪の事態を引き起こす。
その時まどかはきっと抵抗しない、その気になればあたしなんか返り討ちに出来るのにあの子は絶対それはしない。

「――――」

だから、幕を引くならあたしが自分でしなければならない。
考えた、まどかを傷つけたくない気持ちとまどかと一緒にいたい気持ちを何回も何回も天秤にかけた。
―1日目は一緒にいたい気持ちが勝った
―2日目は天秤がほとんど並んでた
―そして今日…まどかの顔を見て、あたしの心の天秤は完全に1つの結論に傾いた。

「よし」

それを実行するため、あたしは早速行動を始める。
この家にある美樹さやかの痕跡は全部消す、あたしがいなくなっても問題ないように、それが自然であるかのように。

「この家って、こんな広かったっけ…」

片付けを終えてあたしは目を閉じてこの家であった色々な事を思い出す。
そのどれもにまどかがいて…あぁ、なんだ…あたし、まどかの事をもっと前から…

「うん、大丈夫…これなら1人でも寂しくないや」

あたしは荷物を詰めた鞄を持ってドアに鍵をかける。
当てはないけど、気の向くままに旅してみよう…転生する意気地はないから。

「今までありがとうございました」

あたしは呟いて…足早にその場を後にする。
ドアにひっかけた鍵がチリンと寂しそうに鳴った気がした…


28 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/04/26(木) 23:31:10.98 ID:tvMCxE1G0
とりあえず、自分が考えたのはここまでです。
このスレのまどさやーならここからどう展開させるのかなってつい浮かんだ思い付きでした。
最初は転生も視野に入れてましたがそれだと完全にバッドエンドしかないので…

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最終更新:2012年06月24日 02:47
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