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67 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/07(土) 19:17:59.07 ID:2OMctv0DP [2/2]
「くっ……やられちゃった……。 !? まどか!? なにしてるの!?」
「待ってて、さやかちゃん! 今助けてあげるから!」
「無理だよ、逃げてまどか! あたしのことはいいから!」
「ううん、わたしだって戦える! いつまでもさやかちゃんに守られてばっかりじゃないもん!」
「そんな、まどか……! あっ、危ない!」
「あうっ!」
「まどか、大丈夫!?」
「大丈夫、なんとか避けられたから……さあ、わたしが相手だよ、かかってきなさい!」
「だめだよまどか! あたしなんかほっといて、まどかは逃げて! 二人ともやられることなんかないんだから!」
「やだ! そんなこと、できっこない! それに見てて、今度はわたしがさやかちゃんを助けてみせるから……! きゃあっ!」
「ああ、なんとか避けてるけど、一方的過ぎて見てられない……! なんでこんなときにあたしは動けないんだ……っ!」
「はあ、はあ……」
「まどか、もういい、もういいよ……。あたしのためにまどかが傷つくなんて、耐えられない……!」
「わたしは平気だよ、さやかちゃん……わたしね、嬉しいの……初めてさやかちゃんのためになれてるから、全然辛くないの……」フラッ
「まどか、足元!」
ガクッ
「(あっ……避けられない……)……ごめんね、さやかちゃん……だいすきだよ……」
「まどかああーーーーっ!」
ポコッ ピピーッ
「はーい、試合終了です。Aチームが全員場外行きなのでBチームの勝ちですね」

                 *

「ねえ、あの二人だけ変な方向に盛り上がってたけど、これ体育の授業のドッジボールの試合だったよね?」
「さやかが当たっちゃって、まどかちゃんが一人残されてただけだよね」
「なんか見てて可哀想になったからめちゃくちゃゆっくりボール投げてたのに、鹿目さん全然取れなかったよね」
「最後なんか石に蹴躓いて自分から当たりに来たよね」
「まどかちゃんにボール当てちゃった私、なんかすっごい悪者だよね」

「ごめんね、さやかちゃん……わたし、がんばったのに……全然だめだめで……」メソメソ
「そんなことない! あたしは嬉しかったよまどか。まどかがあんなに勇気があるなんて思わなかった。ほら、よしよし。もう泣き止んで?」ナデナデ
「うん……ありがと、さやかちゃん」

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最終更新:2012年07月27日 07:50
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