909 名前:LR変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2012/07/22(日) 00:21:26.93 ID:R1WYsOXHP
「だから浮気なんてしてないって言ってるでしょ!? なんで結婚までした相手のことが信じられないの!?」
「だって、あんな可愛い子とおしゃべりしてたら不安になるの当たり前だよ! お願いだからわたし以外の女の子に優しくしたりしないで!」
「あたしは普通にしてるつもりだよ!? ったく、なんでそんなやきもちばっかり焼くわけ!? そんなこと言ったらあたし何にもできないじゃない!」
「さやかちゃんがいつもわたしがどんなに辛い思いしてるか全然考えてくれないからじゃない! いつも不安で、さみしくて……ううっ……」
「……ああ、もう! いいよ! あたし出てく!」
「……出てく? 出てってどうするの!? どこにも行く場所なんかないくせに!」
「あるよ」
「……え?」
「こうなったら全部白状してあげるよ。あたし、好きな人いるんだ」
「……うそ」
「本当よ。その子ね、とっても優しくて気立てが良くて、しかもすっごく可愛いんだ」
「……やめて」
「いつもニコニコしながらあたしの話聞いてくれて、抱きしめるといい匂いして。ああ、こんな子と結婚出来たら幸せだなっていつも思ってた」
「……やめてよ」
「いつだって他人のこと気遣えて気が利くし、あたしが失敗したときも励まして元気づけてくれる。あたし、その子と暮らすよ」
「やだっ、やだ! さやかちゃんっ!」
「でね、その子のすごいところは、神様のくせに全然威張ったりしないとこ!」
「え?」
「すべての魔法少女と魔女を救ったのに、もっと偉そうにしててもいいのに、全然以前と変わってないんだよね。自分に自信のないところもそのまんま」
「……それって」
「その子さー、ほんっとにいい子なんだよ。まど界に来た魔法少女の話とか聞いてあげてさ、その子が泣きながら話すのを自分も泣きながら
慰めてあげて、そうやって今まで何十人も気持ちを楽にしてあげてる。それなのに、『わたしにはもっとなにかできたんじゃないか』って
いちいち悩んじゃってさ。もっと自信持っていいのに。他の誰にもできないこと成し遂げてるんだから」
「……さやかちゃん」
「まあ、あたしはそんなところも好きなんだけどね。あたしは、その子のこと心から愛してる。誰よりも大切な人で、あたしもその子に
救ってもらってるし、一生かけて幸せにしてあげたいっていつも思ってる。泣かせちゃうこともよくあるんだけど」
「……ううん、ううん。そんなことないよ……」
「で、どうやらその子もあたしの事好きでいてくれてて、顔赤らめながらこっち見るときなんかもう愛しさ百倍! 可愛くって可愛くって
食べちゃいたいくらいだよ。それ見ちゃったら、もう他の子なんて眼中に入らないわね。あーもう、ぎゅうって抱きしめたときの抱き心地とか
最っ高なんだよねー! その子はいつか自分が捨てられちゃうんじゃないかって不安がってみるみたいだけど、ほんっとありえないわね!
むしろ一生誰にも渡すもんかって感じ!」
「さ、さやかちゃん……恥ずかしいよぉ……///」
「じゃ、あたし今からその子とデートだから。いこ、まどか!」グイッ
「う、うん、さやかちゃん!」
「それでねー、さやかちゃんたらわたしをお姫様抱っこしてくれて、一晩中まど界の夜空で空中デートしてくれて、わたしが
『さやかちゃん、ごめんね』って言っても『なんのことかわかんないなー』って笑ってくれて、わたしのこといっぱい褒めてくれて、
『可愛いよ』とか『大好き』っていっぱいいっぱい……」エヘラエヘラ
「……エルザ、この話何回目だっけ」
「……あなたは今まで食べたパンの枚数を覚えてるの? エリー」
「通算37回目ですわねー」
「あんたがまど界に来るのも何回目だっけ……」
最終更新:2012年07月28日 04:00