35-643

643 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/08/03(金) 04:40:04.43 ID:OCcyHxgiP [1/4]
>>621
久々に誤爆はSSにして供養ですわー

ほ「お邪魔します……あら、仁美だけ? まどかとさやかは? 先に仁美の家に来てると思ったのだけれど」
仁「お二人なら、隣の部屋ですわ」
ほ「隣? 一体何をやっているの……仁美、あなたも」
仁「あら、なにかおかしいでしょうか?」
ほ「そのヘッドホンはなんなの?」
仁「隣の部屋には盗聴器が仕掛けてありまして」
ほ「……ちょっと」
仁「まあまあ。ちょっとお聞きになりません? はい、ヘッドホンをどうぞ」
ほ「全く……」
さ『はあっ……はあっ……』
ま『ふうっ……んっ……』
さ『まどか……まどか、なか、熱いよぉっ……!』
ま『やっ、あっ……さや、ちゃんっ! さやかちゃあんっ! はげし、っよぉ……!』
ほ「! 待って、これは……! 仁美、いくらなんでも趣味が悪すぎるわよ!」バッ
仁「声が高いですわ、ほむらさん。もう少しで終わりそうなんですから」
ほ「あのねぇ……」
仁「あっ、ほら! いまいいところですわ!」
ほ「き、聞かないわよ!」
仁「なら、ヘッドホンをやめてスピーカにしましょう。大丈夫、夢中になっているお二人には聞こえませんわ」
ま『ああ……さや、か、ちゃん……』
さ『! あ、あたしもう限界っ! 出るよ、まどか!』
ま『えっ!? ああっ、待って、さやかちゃんっ!』

                 *


644 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/08/03(金) 04:41:17.66 ID:OCcyHxgiP [2/4]
仁「はーい、お二人ともお疲れ様ですわ。ジュースをどうぞ。よく冷えてますわよ」
さ「おっ、サンキュー、仁美! あー、生き返るぅ~……。おろ、ほむらも来てたんだ」
ほ「ええ……」
ま「……」ブスー
さ「なに怒ってんの、まどか? せっかく勝ったのに」
ま「……さやかちゃん、わざと負けたでしょ」
さ「えっ!? そそそんなことないよ!? あたし暑いの苦手だもん、あれ以上耐えられなかったよ」
ま「うそつき。さやかちゃん今まで夏バテなんてしたことないくせに。わたしに勝ちを譲るようなことしないでよ」
さ「うそじゃないってばー! 何を根拠にそんなこと言うのさ?」
ま「だって『もう限界』って言った時のさやかちゃん、うそついてる時の声だったもん。わたし、さやかちゃんがうそついても普段と全然声違うからすぐわかるよ」
さ「えっ、いや、そんなこと……」シドロモドロ
ほ「あの、聞いてもいいかしら?」
さ「なに、ほむら!? さやかちゃんなんでも答えちゃうよ!」
ま「逃げた……」ムスー
ほ「二人ともそんなに汗びっしょりになって、一体何をしていたの? それに勝負って……」
さ「ああ、それはほら、あれだよ。あたしたちあれに入ってたの」
ほ「こたつ……? 我慢大会か何か?」
さ「そうそう! 仁美んちで使ってない部屋覗いたらしまってないこたつがあったからさ、まどかと我慢大会しようと思って」
ほ「ただでさえこの暑いのに……」ウンザリ
さ「いやいや、だからいいんじゃないですかほむらさん。もーゆだるくらいの激しい暑さで、汗びっしょりになっちゃった!」
ま「……」プンスカ
ほ「それで? あなたまどかにわざと勝ちを譲ったの? そんなことしてまどかが喜ぶと思う?」ヒソヒソ
さ「あー、いや、その……。……まどかがちょっとやばそうだったからさ……」ヒソヒソ
ほ「? こたつの中は真っ暗だったでしょう? どうしてそんなことがわかるの?」ヒソヒソ
さ「声聞きゃわかるよ。『さや、か、ちゃん』ってまどかが声も絶え絶えに言ったから、ああこれまどかちょっと意識失いかけてるなって。これ以上はちょっと危ないなって」ヒソヒソ
ほ「ああ、だからすぐ勝負を終わらせたのね」ヒソヒソ
さ「そう。まどかも我慢強いからさ、ああなっちゃうとギブアップは望めないし。まああそこまでご機嫌損ねるとは思わなかったけど」ヒソヒソ
ま「……」プリプリ
仁「皆さん、汗を流しにお風呂に入りませんか? 我が家の浴場は広いですから、四人でも余裕をもって入れますよ」
さ「おっ、いいねー! 行こうよ、まどか!」
ま「行かない」ツーン
さ「そんなこと言わないでさー。ね? 謝るから、まどかの言うことなんでも聞くから! 機嫌直してよー」
ま「……」
さ「お背中流させていただきますから! お願いしますよ、まどかさ~ん!」
ま「……しょうがないなぁ」
さ「やったーっ! ありがと、まどか! おーし、諸君いざお風呂に向かおうではありませんか!」
ほ「やれやれだわ……」
仁「ご案内します。こちらですわー」

カポーン
さ「あー気持ちいー……。いい湯だねー」
ま「……ごめんね、さやかちゃん……」ボソッ
さ「ん?」
ま「さやかちゃんは、わたしのこと考えてくれたのに、わたし……」
さ「あーもう、言いっこなし! 元はと言えば、あたしが我慢大会やろうなんて言ったからだし! まどかが気にする必要ないし!」
ま「……うん、ありがとう、さやかちゃん……。……わたし、ちょっと眠くなってきちゃった……」
さ「ん、いいよ。あたしの前おいで。後ろから抱っこしててあげるから」
ま「……うん……。……すう……」
仁「……二人きりにしてさしあげて、私たちはこっそり出ましょうか」
ほ「そうね、こっちがのぼせそうだわ」

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最終更新:2012年08月04日 18:01
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