37-5

5 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 12:10:28.66 ID:ckTf1OM0P [1/2]
ま「わたし最近よく考えるんだけど」
エ「はあ」
ま「わたしと結婚したさやかちゃんがイケメンさんから恋する乙女になっちゃうのはどうしてかなって」
エ「さあ」
ま「確かに現世で上条君の事好きだった時のさやかちゃんは恋する乙女だったんだけど」
エ「でしょうね」
ま「でも、上条君と両想いになれたループの時のさやかちゃんは、そんなに照れ屋さんじゃなかったんだよ」
エ「そうなんですか」
ま「うん。もちろん少しは照れてたんだけど、上条君と一緒に登校したりとか、上条君をさやかちゃんちに呼んだりとか、結構幸せそうだったの」
エ「はあ」
ま「なんでだと思う?」
エ「さあ」
ま「たぶんだけどね、さやかちゃん小さい時からそういうのずーっと夢見てたからじゃないのかなって思うの」
エ「でしょうね」
ま「『もし上条君と一緒に登校することがあったら』とか、『もし上条君と手をつないだら』とかそういうシチュエーションをさやかちゃんはいろいろ考えてたんだよね。だから、ある意味慣れてたんだろうと思うの」
エ「そうなんですか」
ま「そうなの。でも、恋する相手がわたしになった場合は大変だよね」
エ「はあ」
ま「だって、今までさやかちゃんはわたしの事ずっと友達だと思ったんだよ。さやかちゃんがわたしの事好きになるなんて考えたことあったと思う?」
エ「さあ」
ま「そんなの、絶対になかったはずだよね。上条君以外の人のことなんか見向きもしなかったんだから」
エ「でしょうね」
ま「だから、今のさやかちゃんは全然慣れない想像したこともない状況に陥ってて、自分の気持ちに戸惑ってるの」
エ「そうなんですか」
ま「うん。それに、これも大体は想像なんだけど、さやかちゃんの中のわたしはずっと『さやかちゃんに守ってもらう存在』だったんだよね」
エ「はあ」
ま「さやかちゃんがわたしに初めて会ったとき、どんなこと思ってたのか知ってる?」
エ「さあ」
ま「『小さくて可愛くて、あたしが守ってあげなきゃ』って思ったんだって!」
エ「でしょうね」
ま「だから、わたしはずっとさやかちゃんに守られてばっかりだったんだけど、わたしが契約したときに初めてそうじゃなくなったんだよね」
エ「そうなんですか」
ま「わたしにも誰かを、さやかちゃんを守れる力がついて、そのことでちょっとさやかちゃんとすれ違ったりしちゃったこともあったんだけど」
エ「はあ」
ま「で、最終的にはわたしが概念になって、さやかちゃんをまど界に導いてきたんだけど、そうしたらさやかちゃんはどうしちゃったかわかる?」
エ「さあ」
ま「自分で言うのも恥ずかしいけど、なんとね、わたしの立派なところとか、かっこいいところとか、そういうところを好きになってくれたの!」
エ「でしょうね」
ま「だから、今のさやかちゃんは今までとは全然違う私の印象に戸惑ってるし、自分の気持ちの変化にも戸惑ってるんだよね」
エ「そうなんですか」
ま「そうなの。だから、さやかちゃんが恋する乙女になっちゃってわたしの顔も見られなくなっちゃうのも仕方ないのかなぁって」
エ「はあ」
ま「手なんか絶対つなげないし、顔も真っ赤になっちゃうけど、そんなさやかちゃんもとっても可愛いし。エリーちゃんもそう思うでしょ?」
エ「さあ」
ま「さやかちゃんが自分の気持ちに慣れてくれるまで、わたし気長に待ってることにするよ」
エ「でしょうね」
ま「……エリーちゃん、聞いてる?」
エ「そうなんですか」

6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/08/18(土) 12:12:11.18 ID:ckTf1OM0P [2/2]
ま「エリーちゃんってば!」
エ「……ああ、はい。お話は終わりですか?」
ま「もー、もうちょっと真面目に聞いてくれてもいいじゃない」
エ「聞いてても聞かなくても勝手にしゃべり続けるじゃないですk……ゲフンゲフン。それじゃあ、そろそろあたしとエルザが呼び出された訳を聞かせてもらいましょうか」
ま「え?」
エ「え?じゃありませんよ。どうせまた『さやかちゃんが構ってくれなくてさびしいから』とかなんとか言って、さやかにいらんちょっかい出したんでしょう?」
ま「ちょ、ちょっかいじゃないよぉ。わたしは……」
エ「じゃあなんでさやかが風呂場で『もうお嫁にいけないー!』とか泣きわめいてるんですか」
ま「……」
エ「……」
ま「……えーと」
エ「……」
ま「……あのね、さやかちゃんが風呂に入ってる時に、わたし『シャンプーが切れてたかもしれない』と思って、持っていってあげようと思って……」
エ「覗きに及んだ、と」
ま「覗きなんて言わないでよぉ! 湯気でそんなに見えなかったし……」
エ「見たんじゃないですか」
ま「……ちょっとだけだよ?」ウェヒヒ
エ「ちょっとだろうと、自分の裸を覗かれたら恋する乙女であるところの今のさやかがああなるのはわかりきってたでしょうが」
ま「ま、まあ、そうなんだけど……」
エ「先週は後ろから忍び寄って胸揉んだんでしたっけ。先々週はスカートめくりでしたね」
ま「あうう……」
エ「その前は耳に息を吹きかけて、さらにその前は背中をつつーっとやって、さらにその前は……」
ま「だってだって、さやかちゃんの反応が可愛いのがいけないんだもん!」
エ「いけないんだもん!じゃないですよ! あんたがさやかを泣かせる度に自分では手に負えなくなって、呼び出されるこっちの身にもなってくださいよ!」
ま「でも、現世から仁美ちゃん呼び出すのは可哀想だし!」
エ「いらんいたずらをするなって言ってるんです!」

さ「ううっ……ぐすっ……」
マ「さやかさん、そろそろ泣き止んでくださいな。ここを開けてください。湯冷めしてしまいますから、体を拭かないと」
さ「だって……まどかに、まどかに……全部見られ……うあああんっ!」
マ「大丈夫ですって。神様もわざとじゃないって言ってたじゃないですか(本当はわざとですけど)」
さ「でも、でも……あたし、こんな目にあって……もう汚されちゃったょぉ……お嫁にいけない……」
マ「というか、お嫁に行くも何もさやかさんはすでに神様と結婚されてるじゃないですか。いまさら……」
さ「い、言わないで! あ、あたしなんで、あんな恥ずかしいこと、まどかと……思い出すだけで恥ずかしくて死んじゃう!」
マ「死にませんてば。ああもう、手がかかるお二人なんですから」
>>1乙。

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最終更新:2012年08月20日 07:50
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