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178 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/09/01(土) 18:27:07.66 ID:Tg/P7VqdP [2/4]
>>1000なら夏休みの宿題完成に向けてまどさや仁によるお泊まり会開催!!

さ「今日は9月1日です」
ま「そうだね」
さ「しかも土曜日。ということは夏休みの宿題は早くても9月3日の月曜日までに完成させればよかったはず」
仁「ええ」
さ「なのになぜ昨日は学校があったの!?」
仁「夏休みが8月30日までだからですわね」
さ「どーして!?」
ま「今年度あたりから、各学校ごとの裁量で夏休みの期間変えていいってことになったって、ママが言ってたよ」
さ「そんなのないよー! あたしだけ宿題できてなくて恥かいちゃったじゃん!」
仁「夏休み始まる前に説明されたじゃありませんか」
さ「あたしにとっては8月31日こそが最後の希望の日だったのに……」
ま「昔は8月31日まで夏休みだったのにね。最近は小学校でも8月中から学校始まるとこ多いらしいよ?」
さ「ふ、二人ともまさか宿題出来てるの……?」
仁「ええ」
ま「うん」
さ「う、裏切り者ー!」
仁「だからこうして、私の家でお泊まりで宿題を完成させようという話になったんじゃありませんか」
ま「そうだよ。仁美ちゃんが誘ってくれたおかげだよ」
さ「はい……誠にありがとうございます……」
ま「じゃあ、やろっか。日記はちゃんとできてるんだよね? できてないのは数学と英語と社会と……」
さ「国語と理科……」
ま「主要科目全部かぁ……」
仁「まあ、ゆっくりやりましょう。私の部屋は自由に使っていただいて構いませんので」
さ「ありがとー、仁美……」

カキカキ
さ「まどか、これはさ……」
ま「えーとね、これをこっちに代入して……あれ? ごめん、仁美ちゃん、これわかるかな?」
仁「はいはい。ああ、代入する前に分母を外すんです。両辺に同じ数をかけて、これならおわかりですか?」
さ「あっ、そっか! サンキュー、仁美!」
ま「仁美ちゃんはすごいよねぇ……」
仁「あら、どうしてです?」
ま「数学でも英語でも、どんな教科でもすぐわかっちゃうんだもん」
仁「そんなことありませんわ。家庭教師に先の範囲を教えてもらっていますから、すごくはありません」
さ「でも、そうやって予習して、復習もちゃんとやってるから身に着いてるんでしょ? あたしにはとても真似できないわぁ」
ま「そうだねぇ。お稽古事だってあるのに……あれ、そういえば土日はいつもお花とピアノがあるって言ってなかった?」
仁「ええ」
さ「え、そうなの? それなのにあたしたちに付き合ってもらって大丈夫なの?」
仁「大丈夫ですわ。むしろ、そのほうが有難いんですの」
ま「どういうこと?」
仁「最近ちょっと色々と重なっていてお稽古ごとが億劫になってしまって……。だから、お友達とのお泊まり会を口実にして、サボってしまいました」
ま「そうなの!?」
さ「あははっ、そうなんだ! 仁美でもサボりたくなることってあるんだねー」
仁「内緒ですよ?」
ま「もちろんだよ。でも、意外だったなぁ。仁美ちゃんって、勉強もお稽古事も全然平気な感じでこなしていくから」
さ「あたしもそんなイメージ! でも、人間なんだからやっぱりサボりたくなる時ってあるよね」
仁「そうなんですの。だから、今回は私も助かっていますので、お二人とも遠慮なさらずにくつろいで下さいね」
さ「了解! よーし、さやかちゃんくつろいじゃうぞー」
ま「だめだよ、ほら数学の宿題があとちょっとで終わるんだから、これ終わらせてからくつろご?」
さ「はーい……」
仁「さやかさんはまどかさんには頭が上がりませんのね」クスクス

179 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/09/01(土) 18:28:23.04 ID:Tg/P7VqdP [3/4]
さ「はー、社会も終わった~……。おなか減ったなぁ」
仁「今家の者に夕食を用意させていますから、もう少しの辛抱ですよ。あっ、用意が済んだようです。参りましょう」
ま「仁美ちゃんちのごはん、楽しみだねー」
トテトテ
仁「ここが食堂ですの。どうぞ、お座りくださいな」
さ「……」アングリ
ま「……」ポカーン
仁「どうかなさいました?」
さ「いや、どうかもなにも、豪華すぎじゃない!? とても三人で食べきれないよ!」
ま「お寿司に天ぷらにお刺身の船盛りにマツタケご飯にお味噌汁に素麺に茶わん蒸しにふろふき大根に治部煮に……しゃぶしゃぶもあるよ!?」
仁「デザートにアイスクリームとケーキもあるそうですわ」
さ「仁美、いつもこんな食事してんの!?」
仁「いえいえ。実は、今日はお泊まり会だと言ったら料理人が張り切ってしまったらしくて……」
ま「どうして?」
仁「私、お友達を家にお呼びするのが初めてで……。両親のご友人のお子さんを晩餐会にお招きしたことはありますが、それも私ではなく
  両親が主催したものですし、お泊りになるのも親御さんとご一緒でしたし」
さ「ああー、そっか! あたしたちみたいに友達と一緒にお泊まりとかしたことないんだ」
仁「ええ。いつか私もそういうことができないかなと、ちょっと憧れていました」
ま「それで、料理人さんも張り切ってご飯作ってくれたんだね~」
仁「そのようです。ですので、どうぞ遠慮なく召し上がってくださいな」
さ「よっしゃー! じゃあ、いっただきまーす!」

さ「うぷ……さすがに、食べ過ぎた……」ヨロヨロ
ま「わたしも……。でも、すっごくおいしかったね~」
さ「うん。あれもおいしいこれもおいしいでついつい食べ過ぎちゃって体重が心配」
仁「ありがとうございます。宿題の続きをなさるより、先にお風呂になさいます?」
さ「そうだね。ちょっと時間置いた方がいいかも」
仁「では、浴場にご案内しますわ」
さ「しっかし、仁美んち広すぎて迷いそう……あれ、まどか?」
仁「あら? まどかさんは?」
さ「はぐれたみたい……」
仁「あら、大変。来た道を戻ってみましょう」
トテトテ
さ「おーい、まどかー?」
仁「まどかさーん? いらっしゃいませんかー?」
さ「部屋まで戻ってきたのに、どこにもいないね」
仁「途中の部屋もすべて確認しましたのに……どうなさったんでしょう」
さ「お風呂行こうとしてたから、携帯も持ってないしなぁ。しっかし、こんだけ豪邸だと探すのも一苦労だね」
仁「私も子供の頃はよく迷子になったものですわ」
さ「あっ、やっぱり仁美でも迷子になったんだ? じゃあ、まどかが迷子になるのも仕方ないなぁ」
仁「どうしましょう。使用人を集めて探しに行かせましょうか?」
さ「いや、まだ大丈夫。まどかがいなくなったところまで戻ってみようよ」
スタスタ
さ「この辺だよね……。このあたりでなにかまどかの気を引きそうなものというと……。おっ、廊下の先に庭が見えるね。じゃあ、こっちだ」
仁「どうしてわかるんですの?」
さ「んー、勘だけどまどかは庭に何か見つけて、そっちに気を取られてるうちにあたしたちが先に行っちゃって見失って、
  それでどっちに行ったらいいかわかんなくなっちゃったんだと思う」
仁「何かってなんですの?」
さ「それはわかんないけどね。けど、迷子になった時のまどかはとりあえず左に突っ走る癖があるからこ、大体このへんにいると思う」
仁「はー、相変わらずさやかさんはまどかさんのことをよくわかってらっしゃいますね」
さ「いやー、それほどでも……あっ、いた! まどか!」
ま「さやかちゃんっ!? よかった、さやかちゃーん! 仁美ちゃーん!」ガバッ
さ「おーよしよし、やっぱり迷子になってたね」ダキッ
仁「ごめんなさい、まどかさん。まどかさんを置いて先に行ってしまって」
ま「ううん、わたしこそはぐれてごめんね。お庭に猫がいるのが見えたから、そっち見てたらさやかちゃんたち見失っちゃって……」
さ「やーっぱり。でも、見つかってよかった」ヨシヨシ
仁「ええ。さあ、気を取り直してお風呂に参りましょう」

180 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/09/01(土) 18:29:36.55 ID:Tg/P7VqdP [4/4]
さ「ひっろーいっ! すごいねここー!」
ま「さやかちゃん、大声出しちゃだめだよ」
さ「だって、湯船はプールかってくらい広いし、木のいい香りするし、そとには露天風呂もあるんだよ!」
仁「総檜造りですから。あとで露天の方にも入りましょう」
ま「はー、あったかーい……」
さ「いやー、しかしこの広さはあたしに泳げって言ってるよね。檜があたしに囁いてるよね!」ザブン
ま「あっ、さやかちゃんってば!」
さ「うっひょー! たーのしーい!」ジャブジャブ
ま「もう、人様のおうちのお風呂で泳いじゃダメだってば!」グイッ
さ「きゃあっ!」
ま「あっ、ごめんね。変なところ触っちゃった?」
さ「まどかに、おっぱい揉まれちゃった……もうお嫁にいけない……」シクシク
仁「あらあら、それでは責任を取って、まどかさんがさやかさんをお嫁にするんですの?」
ま「えっ、ちょっと待ってよぉ! わたし触ったの、おっぱいじゃなくて肩だってば!」
さ「まどかひどいよ……。こうなったら、あたしにもまどかのおっぱい揉ませろー!」モミモミ
ま「きゃあああっ!? ちょっと待って、やめてよぉ! やんっ、あっ……もぉ、だめえ!」
さ「おお? これは……前回触った時とサイズ変わってないだと!?」ムギュ
ま「そんなことないよぉ!」
仁「前回はいつ触ったんですの?」
さ「小学生のときかな」
ま「ひーどーいっ! 小学生の時よりは大きくなってるもん!」
仁「……」ジッ
さ「あれ、どしたの仁美? もしかして、仁美も参加する?」
仁「あら、いいんですの?」
さ「もっちろん! さあ、あたしが抑えてるからまどかの体を思う存分……って、やぁ!? なんであたし!?」
仁「まどかさんばっかりじゃ不公平ですもの。あら、あらあら……これはこれは」モミモミ
ま「仁美ちゃん、そのまま抑えてて! お返しだよ、さやかちゃん!」モミモミ
さ「きゃあああっ! 助けてえええっ!」

さ「はー、お風呂で騒ぎ過ぎてのぼせた……」フラフラ
ま「最初にさやかちゃんがふざけたせいじゃない……」フラフラ
仁「盛り上がってしまいましたねー。……でも、私お泊まりがこんなに楽しいなんて初めて知りましたわ」
さ「へへっ。今度仁美もうちにおいでよ? 仁美んちに比べたら猫の額だけどさ」
ま「あっ、わたしの家にも来てね! パパもママもタツヤも喜ぶと思うから!」
仁「ええ、喜んで。タツヤさんにもまたお会いしたいですわ」
さ「こーんなきれいどころ三人に囲まれて、タッくんもてもてだね!」
ま「それ自分で言うー?」
クスクス アハハッ
仁「さやかさん、宿題はあとどれほどですの?」
さ「んー、あとは国語と英語がちょっとだけだから、明日中に出来るかな」
ま「ねえ、仁美ちゃん。わたしベッドに乗ってもいいかな?」
仁「ええ、もちろん。もう11時近いですものね。もう寝ましょうか」
さ「いやいや、仁美さん。何をおっしゃる。むしろこれからが本番ですよ?」
仁「え?」
ま「うわー、ベッドふっかふかだねー。それに、私たち三人寝てもまだ余裕あるくらい広いよー」
さ「ほら、仁美が真ん中ね。寝て寝て?」
仁「ええ……それで、なにをするんですの?」
さ「決まってるじゃん! お泊まりの醍醐味は布団に入ってからのおしゃべりですよ?」
ま「たぶんわたしが最初に寝ちゃうと思うけど、気にしないで二人でしゃべっててもいいからね?」
仁「はい。楽しみですわ。なんだかわくわくします」
さ「ほい、電気暗くしてっと。さあ、お題は何からにしましょうかね? やっぱコイバナ?」
ま「えー、それだとわたししゃべれることないよぉ……」
さ「何言ってんの。あんた幼稚園の時に告白されたことあるんでしょー?」
仁「あら、初耳ですわ。詳しくお聞きしたいです」
ま「もー、仁美ちゃんまでー!」
アハハ クスクス ウフフ……


蛇足だけど今年度あたりから云々の話はうちの近辺の話で、しかも伝聞なんで違うかも
でも近所の小学校は今は8月中から学校始まってて、今の小学生にとって8月31日は最後の希望の日じゃなくなってるんだなぁとしみじみ

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最終更新:2012年09月11日 07:34
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