3-448

448 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 15:23:30.17 ID:li+H801y0 [1/6]
ほむら(繰り返せば繰り返すほど、まどかの因果が増えていく……私のやってきたことは、結局…)

絶望に囚われ、目を、心を閉じかけたほむらの身体を優しく包むぬくもり。
ほむらを抱きしめるまどかと、手を握るさやか。

まどか「もういい、もういいんだよ。ほむらちゃん」
さやか「そうだよ、ほむら」
ほむら「まどか……さやかも……まさか…」
まどか「ほむらちゃんごめんね。私、魔法少女になる」
ほむら「やめて、それじゃあ私は…いったい何のために……私はもう友達の死ぬところなんて見たくないのに、まどかもさやかも…私にとって大切な…」
まどか「ごめんね、ホントにごめん。でも、私がようやく見つけた願いなの」
QB「さぁ、鹿目まどか。キミはその魂を対価に何を望む?」

まどかは一度、大きく深呼吸しはっきりと告げる。凛として高らかに。

まどか「私、私はすべての宇宙の過去と未来のすべての魔女を生まれる前に消し去りたい!」
QB「その祈りは!そんな祈りが叶うとしたら、それは時間干渉なんてレベルじゃない因果律そのものに対する叛逆だ。まどかキミは本当に神にななるつもりなのか!?」
まどか「神様でも何でもいい。これまで希望を信じてきた魔法少女を私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいて欲しい。だから」

まどかは強いまなざしでインキュベーターを見据える。

まどか「それを邪魔するルールなんて…壊してやる!変えてやる!それが私の願い!さぁ…叶えてよ、インキュベーター!!」

鹿目まどかの宇宙を変える願いが叶えられるその瞬間。

さやか「いいやまどか。あんたを神様になんてさせないよ」

今まで静観を保っていた親友の声が響いた。


449 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 15:24:16.67 ID:li+H801y0 [2/6]
さやか「QB。あたしも契約するよ」
まどか「さやかちゃん!?」
QB「美樹さやか…」
さやか「器無き液体は、どこにも満たされない」

さやかの目はまどかと同じ強い眼差しを湛えていた。

さやか「なら、まどかの魂を満たす器はあたしが創る。あたしの願いは、すべての宇宙の過去と未来のすべての魔法少女に人としての価値ある生を!!」

さやかはまどかの傍らに寄り添い立つ。それが当然のであるかのように毅然として。

まどか「さやか…ちゃん…?」
さやか「まどかはどこにも行かせたくない。ずっとあたしの傍で笑っていて欲しいだから」
まどか「うん、うん……うん!」

涙を浮かべながら頷くまどかをさやかは肩をそっと抱く。

QB「さやか、キミの素質ではその願いは叶えられない」
まどか「なら、さやかちゃんの足りない因果は私が補う!」
さやか「まどかの足りない魂はあたしが差し出す!だから、さぁ、叶えろ!叶えて見せろインキュベーター!!」
QB「良いだろ。見せてもらおうか君たちの作る奇跡を」
ほむら「まどか……」
まどか「大丈夫だよほむらちゃん」
さやか「信じてほむら」
ほむら「さやか……」

今にも泣き出しそうなほむらにまどかとさやかは優しく微笑む。

ほむら「信じ…る?」
さやか「うん。それはごく当たり前の条件」
まどか「だって、人は何かを信じなければ歩くことも出来ない」
さやか「懐疑の迷路は歩くことさえ許さない」
まどか「次の一歩が奈落であると疑えばそこで歩みは止まる」
さやか「ならあたしたちは、希望を信じて勇気を持ってその一歩を踏み出す」
まどか「だから、待っていてほむらちゃん。全部終わらせて帰ってくるから」

世界に光が満ちる。

ほむら「待って、行かないで…まどか、さやか……まどかぁぁぁー!」

450 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 15:30:06.05 ID:li+H801y0 [3/6]
さやか「ほいほい、早く行くよまどか。ほむらたち待ってんだから!」
まどか「もーだからってお家まで迎えに来てくれなくてもいいのに」プクゥ
さやか「お姫様をお迎えに馳せ参ずるのは騎士の務めです故。さぁ、姫様お手をどうぞ」
まどか「ふふ、うむ。苦しゅうない」

まどか、あたしの本当の願いはねまどかがずっと笑顔でいること。でもそれはQBには叶えさせてなんてやらない。あたしがあたしの手で叶えなくちゃいけないことだから。

ほむら「遅いわよ2人とも」
杏子「待ちくたびれちまったよ」
マミ「じゃあ全員そろったことだし、遅刻しないうちに行きましょうか」
まどか「はい!」

並んで歩く。魔法少女たちの朝。

まどか「どうかしたの?さやかちゃん」
さやか「なぁーんにも、行こうまどか!」
まどか「うん、さやかちゃん!」


車の横っ腹盛大に擦ったからカッとなった書いた
後悔なんて、あるわわけない


まどか「ゴッドまどかハイパーモード!」
さやか「シャイニングさやかスーパーモード!」
ワルプルギス「実は1回矢で撃たれただけで死ぬぞー」
まどかとさやかの希望と勇気が世界を救うと信じて!
ご愛読ありがとうございましたー(棒)

さやか「らーららららららーららららららららーまどかが大好きー」
まどか「さやかちゃん。音、外れてるよ」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年08月18日 17:42
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。