74 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/10/26(金) 21:06:15.28 ID:4VgHkJ12P [6/6]
さ「じゃあ、魔女退治いってくるよ」
ま「気をつけてね、さやかちゃん」
さ「平気平気、心配ないって」
ま「なるべく無茶しないでね。さやかちゃんに痛い思いしてほしくないから」
さ「大丈夫だって、いざとなったら痛覚切っちゃうから」
ま「でも、余計に魔力使っちゃうでしょう。ケガしないに越したことないよ」
さ「うーんまあ、なるべくがんばるよ」
ま「なるべくじゃなくて、魔女の攻撃全部よけて! 絶対ケガしないで!」
さ「そんな、それこそ無茶だよ。とどめとか、近づかなきゃさせないし」
ま「近づいちゃだめ、剣投げて攻撃して、あとは剣伸ばすとか」
さ「その方が余計に魔力使うような……」
ま「無理そうだと思ったら、逃げてもいいんだからね? またチャンスはあるんだから」
さ「だめだよ、魔女を野放しにして逃げたら、その間に犠牲になる人が増えるじゃない!」
ま「でも、さやかちゃんが死んじゃったりしたら、その方がいやだよ! ね、お願い約束して!」
さ「あー、まあ状況見て考えるよ……」
ま「あと杏子ちゃんやほむらちゃんと会ってもケンカしちゃだめだからね、ちゃんと仲良くして」
さ「えー、でも……」
ま「でもじゃありません! さやかちゃんの為なんだから!」
さ「でもあたしはともかく、向こうにその気がないだろうし……」
ま「それは大丈夫、二人にはわたしが、いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいさやかちゃんのいいところお話ししておいたから!
きっと仲良くなれるよ!」
さ「え、ちょ、いつのまに!? てかそれすっごい恥ずかしいんですけど!」
ま「あと、魔女を倒したと思っても油断しちゃだめだからね。さやかちゃんすぐ調子に乗っちゃうんだから」
さ「わかったわかったってば! そろそろ行かせてよ」
ま「まだだよ! もう、いっつもわたしの話聞いてくれないんだから!」
さ「聞いてるってばー!」
ま「いい? もし魔法少女姿を誰かに見られても、名乗ったりしちゃだめだからね? さやかちゃんが有名人になっちゃうもん」
さ「いや、そんな気はないけど」
ま「あと迷子を見つけたら自分で親御さんを探してあげるんじゃなくて、まず交番に連れて行ってあげること。
行き違いになって余計に時間かかっちゃうんだから。この間だって……」
さ「あーもう、あれは反省してるって!」
ま「それから女の子がナンパされそうになってるからっていちいち助けに入らないこと! そういうことしてるから、
皆さやかちゃんのこと好きになっちゃうんだよ」
さ「いや、それはないでしょ」
ま「あ、そうださやかちゃん。大事なこと」
さ「なに?」
ま「知らない人にお菓子あげるって言われても、ついていっちゃだめだからね?」
さ「そんなん当たり前でしょー!? あんたあたしをいくつだと思ってるのよ!?」
ま「でも、さやかちゃん目当ての誘拐犯がいるかもしれないし、さやかちゃんがアイドルにスカウトされちゃうかもしれないし、
さやかちゃんに一目惚れした大富豪の女の子がさやかちゃんをお屋敷に囲おうとしてくるかもしれないし!」
さ「いやいやいやないってないない」
ま「それくらい十分あり得るよ! お願いだからさやかちゃんはもっと危機感持って!」
さ「……もういいよ……魔女退治行ってくる……」
ま「待って! 心配だから、やっぱりわたしも行くよ!」
さ「ええー!? だめだって、危ないよ!」
ま「大丈夫、さやかちゃんはわたしが絶対守るから!」
さ「逆でしょー!?」
杏「……」
さ「なにその生温かい視線」
杏「いや、あんたも結構大変なんだなと思って……」
さ「何で同情!?」
最終更新:2012年11月08日 08:14