574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/12(月) 20:15:06.81 ID:eNcjZLC7P
魔法少女「あれ? 向こうから歩いてくる人、どこかで見たような……?」
さやか「? なんだろ、知らない魔法少女の子からすっごい見つめられてる」
魔法少女「! 思い出した! あの人、神様のお友達のさやかって人だ! 怖い!」ヘナヘナ
さやか「あれ、あの子いきなりへたり込んじゃった。具合でも悪いのかな」
魔法少女「宇宙最強の魔法少女の神様をデコピン一発でやっつけられるって噂だもん、私なんか触っただけでチリひとつ残らないくらいに……」ガクブル
さやか「今度は震えだした……まずいな、本当にどうしたんだろう」スタスタ
魔法少女「ひいい、こっち来るぅ! 神様が『さやかちゃんには好き放題されっぱなしだよ』って口癖のように言ってる人なんかに目をつけられたら、私もうおしまいだ!」
さやか「ねえ、あんた大丈夫?」
魔法少女「ひゃあああ! ごめんなさい殺さないでください私が悪かったですお願いですチリにしないでーーー!!!」
さやか「えっ、ちょっと、どしたの? とりあえず落ち着いて」アセアセ
魔法少女「やだあああ! 円環されて間もないのに、まだキスもしたことないのに、死にたくないよーーー!」
さやか「もう、落ち着きなってば」ギュッ
魔法少女「あっ……もうだめ……」ヘニャ
さやか「大丈夫、何もしないから。こうやって抱きしめてるだけだから、落ち着いて」
魔法少女「えっ、あっ、はい……」ドキドキ
さやか「……落ち着いた?」
魔法少女「はい……。あの、私をチリにしたりしないんですか?」
さやか「なにそれ? しないよー。ていうかそんな力あたしにはないし」
魔法少女「でも、さやかさんは神様をデコピン一発で倒せる実力の持ち主だって……」
さやか「ああ、その話? そりゃあたしがまどかと幼馴染だからだよ。あの子、あたしにはてんで弱いからさ。くすぐったりからかったり好き放題できるんだ」
魔法少女「そう、なんですか……。じゃあ、私チリにならないんですね……良かったぁ」
さやか「くすくす。だいぶあわてんぼさんだね? あんた」
魔法少女「よく言われます……。初対面の人のこと思い込みで勘違いすることも多くって、恥ずかしいです……///」
さやか「じゃあ、いい考えがあるよ。また勘違いしたりしないように、あたしのことよく知ってもらえばいいのよ。はい、お手を拝借」チュッ
魔法少女「ひゃっ///」
さやか「麗しいお嬢さん、あたしとお茶でもいかがですか?」
魔法少女「あっ、はい……喜んで!」
検察まどか「……などと被告人は供述しており、浮気は明白な事実です。よって、被告人の有罪を主張します!」
陪審まどか「異議なし!」
裁判員まどか「その通り!」
傍聴人まどか「被告人に重罰を!」
弁護士まどか「これは弁護のしようがありません」
裁判長まどか「静粛に。判決を言い渡します。被告人美樹さやかは、まど界さやかちゃん規制法第一条まどか以外への公然わいせつ禁止違反
ならびに第二条不貞行為禁止違反により有罪。よって被告人に女神まどかへ対しての終身勤労奉仕を命じます」
さやか「異議ありー! なにこの裁判、被告のあたし以外みんなまどかじゃん! 魔女裁判より悪質だよ!
ていうか、なんでたまたま道で会った子とお茶飲んだだけで有罪なの!?」
女神まどか「知らない子とハグしたりするんだから、有罪に決まってるよ! さやかちゃん、わたしにはくすぐりしかしてくれないくせに!」
さやか「いや、ハグくらいいくらでもしてあげるけど。てかなんで刑がまどかへの勤労奉仕なのさ。しかも終身」
女神まどか「それはもちろん、さやかちゃんと一生、その……///」ゴニョゴニョ
さやか「まあ、別にいいけど。その代わり、あの魔法少女の子には何もしないであげてね?」
女神まどか「でもあの子、さやかちゃんにファーストキス奪われて、とってもうらやま……えとその、ハレンチだし!」
さやか「キスったって手の甲じゃん。キスでよけりゃいくらでもしたげるよ?(おでことかほっぺたに)」
女神まどか「えっ……本当に? してくれるの?(唇に)」
さやか「うん」
女神まどか「わわわっ、どうしよいよいよさやかちゃんがわたしのことを……/// ……コホン、魔法少女の子については不問とします」
さやか「はー、やれやれ。大事になっちゃって。うっかり道で女の子も助けられないね。じゃあ帰ろ、まどか」
女神まどか「はいっ!」ワクワク
× × ×
女神まどか「裁判長! 所定の刑が執行されません! さやかちゃん規制法第三条さやかちゃんは女神様の言うことを聞くこと違反でさやかちゃんを有罪に!」
さやか「えーかげんにせー! その場で法律作るなー!」
最終更新:2012年12月15日 13:59