661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 11:39:33.36 ID:vX2mthvc0
まどか「ふう……今日もたくさんお勤めしたなあ……んー……少しだけ、疲れちゃったかも……」
まどか「ただいまー」ガチャッ
さやか「おかえりー!」パンッ!
まどか「ひうっ!? さ、さやかちゃん、何でクラッカーなんか……」
さやか「ふっふっふ~。今日は何の日か知ってるかね、まどかくん!」
まどか「え、え、えとぉ……11月22日……? うーん、わかんないよぉ……」
さやか「ハッハッハー。まどかはかわいいなあ」ポン
まどか「うう……。バカにしないでよ~」
さやか「ほい。プレゼント」スッ
まどか「ええっ!? ぷ、プレゼント!? 何で!?」
さやか「まあまあ、とりあえず先に開けてみてよ」
まどか「う、うん……。……リボン?」
さやか「へっへー。たまには、まどかに新しいリボンでも付けてほしいかな、なんて」
まどか「う、嬉しい……嬉しいけど……でも、どうして?」
さやか「今日はね、11月22日。いい夫婦の日だよ! だからね、日頃の感謝を込めて、あたしもプレゼントをだね……」
まどか「う……うぅ……」ポロッ
さやか「ま、まどか!? そこで泣いちゃう!?」
まどか「ごめん……でも……さやかちゃんのその気持ちが嬉しくて……でも、私は全然さやかちゃんに何もしてあげられてないのが情けなくて……」ボロボロ
さやか「……そんなこと、全然ないよ」ギュッ
まどか「ふぇっ……?」
さやか「まどかがそばにいてくれる。それだけで、あたしはすっごく嬉しいんだ。だから……改めて言うけれど、これからもずっと一緒にいてくれる?」
まどか「……もちろん……もちろんだよ。さやかちゃん! 私の方こそ……こんな不甲斐ない神様で……不束者だけど……でも……こんな私だけど……さやかちゃんのそばにいたい!」ギュゥゥッ
さやか「ふふっ。何だかんだ言っても、まどかはあたしがいないと全然ダメだからね。だから……ずっと、ずっと、あたしたち、一緒だよ?」チュッ
というわけで今日はいい夫婦の日です
664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 11:58:15.96 ID:sq3q0VGb0
今日は良い夫婦(11月22日)の日!
ラジオを聞いてたら良い夫婦なお便りコーナーがあって、
まんままどさやみたいなお便りがあったのでちょっと改変?してw
あたしの作った料理を毎日おいしいと言ってくれ、
どこへ出掛けるにもいつも一緒、まさに一心同体!
毎日が幸せです。
ちなみに今日はお勤めをお休みして熱海旅行に行って来ます!
なので一緒にラジオを聞いています~。
そんなわけで、楽しんで来たいと思います!
10代女性からのお便りでした~。
741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 23:16:51.34 ID:DHXc0b4h0
よかった、色々拙いけどご容赦を!
高校卒業後、上京したまどかとさやか。
さやかは母の友人が経営する会社でOLとして働き、まどかはファッションデザイナーになるため専門学校に通っている。
「ただいまー…」
「お、おかえりさやかちゃん!ご飯にする?お風呂にする?それとも…
わ、わたし…?」
「…なんであんた半裸なの(半裸エプロン…?)」
「えっと…今日はいい夫婦の日だっていうから、ちょっと夫婦っぽいことしてみたいなーって…」
「え、ああ…そういえば今日22日だっけ…それでそんな格好を。ていうか寒くない?」
「さむい」
「だろうね…。んじゃさ、一緒にお風呂入ろうか。温まるよ?」
「あ、う、うん…お風呂、だね…」
「大丈夫?顔真っ赤だよ?もしかして熱あるんじゃ…」
「ううん、大丈夫だよ!大丈夫!お風呂沸かしちゃうね!」
742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 23:17:38.68 ID:DHXc0b4h0
「ふぃー…極楽極楽…」
「もー、さやかちゃんてば親父臭い」
「親父っていうな!」
「てぃひひっ」
「…でもさぁ、まどか覚えてる?あたしの嫁になるのだー!って言ったこと」
「うん」
「まさか本当にこんなことになるとはね…」
「まだ結婚はしてないけどね」
「…まさか、まどかさん」
「うん。今はまだちょっと早いけど、群馬に帰ったら本気でパパとママに相談するつもり」
「…決定事項?それ」
「決定事項」
「そっか…そだね…(ブクブク」
「あ、今度は逃げないでね、さやかちゃん」
「!?(ブーッ)」
「さやかちゃん、私がどうしても話したいことがあるって約束した日にさ。
約束すっぽかしたでしょ。」
「う…」
「いやーごめんね急に家族の用事が入っちゃって~って誤魔化してたけど。私知ってるんだよ、
さやかちゃんが本当は逃げ出したの。急に怖くなっちゃったの?」
「えっと…それは…」
「さやかちゃんいつもそう。困難な場面とか都合が悪くなるとすぐ逃げようとする。
そんなことやってるからいつまで経っても彼氏が出来ないんだよ」
「そ、それとこれとは関係無いでしょ!?(ザバッ」
「関係あるもん!(ザバッ
大体ね、さやかちゃんはいっつもそう!お茶碗水に漬けてって言ってもしない!
洗濯物持って行ってって言ってもずっと置きっぱなし!トイレ入ったら換気扇点けてって言ってるのに点けない!
なのに私が注意しても「あーごめんごめん、次は忘れないからさ~」って返事だけは一丁前なの!
こんなのじゃただのダメ亭主だよさやかちゃん!所帯持った時こんなんでどうするの!?」
「あ、あの…ごめん…」
「ごめんじゃないよさやかちゃん!それだけじゃないんだよ、ついこの間だって…」
―さやかの記憶はここで途切れている―
743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 23:18:44.51 ID:DHXc0b4h0
(あ~…風呂入ってなんでこんな疲れなきゃならんのよ…)
「さやかちゃんっ♪マッサージしてあげよっか?」
(それに引き換えあんたはまぁぴかぴか笑顔で…あんだけ不満ぶつければそりゃ笑顔にもなるわな
っていうとまた小言言い始めちゃうから)
「はー、ありがてえありがてえ」
「さやかちゃんってば…ほんとオヤジ臭い…よいしょっと」
「そういうけどね、OLって疲れんのよ~…嫌~な上司のイヤミに耐えなきゃいけないしさ、仕事だって楽じゃないし」
「うんうん(ギュッギュッ」
「あー…そこ、いい…」
「ここ?(グリグリ」
「うん、そこそこ…くああ、たまりません…」
「うぇひひひ」
「はおお…んん…」
「…さやかちゃん、その声なんかえっちだよ…」
「え?…もっとエロい声出せって?」
「言ってない!(グゥッ」
「いだだだだだ!いだいいだい!まどかそこいたい!」
「うぇひひ、名付けて地獄の一丁目~」
「ぐぎゃああ!?」
「からのキャメルクラッ~チ!」
「~~~~~~っ!(バンバンバンッ」
「これもマッサージの一環なんだよさやかちゃん?我慢しようね~♪」
「………!!!(ギブ…ギブしてるのに…!この鬼ぃっ!)」
「うぇひひっ、さやかちゃん大丈夫?」
「…なんとかねー、ていうか最近あんたのアプローチは過激すぎると思うわ…」
「夫婦ならこれくらい普通だよ、普通」
「あたしゃあんたの普通がわかんないよ」
「んー、私の普通はこれくらいかな…(チュッ」
「! もー、まどかってば…」
「てぃひひっ…寝よっか、さやかちゃん」
「うん、そだね…ふああ、なんか眠いわ~…」
「おやすみ、さやかちゃん」
「おやすみまどか~」
744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 23:19:52.02 ID:DHXc0b4h0
(…なんでだろ、眠れない)
「ねぇ、まどか」
「ん?」
「実はさ、まだ信じられないんだ…色々とね。
…あんたが一緒に東京行く!って言った時の驚きが…今でもあたしの中に残ってるんだ。
ところでさまどか、なんであたしと一緒に来ようと思ったの?」
「だってさやかちゃん独りじゃ頼りないし…」
「なんじゃそりゃ?!」
「っていうのは冗談で、やっぱりファッションのお勉強とかしたくて…前々からママとそういう話はしてたんだ。
それから東京行きたいなってずっと思ってて…」
「ふむふむ」
「それでね、さやかちゃんが向こう三年間東京に行くって話聞いて、今しかない!って私思って…。
でも本当は、拒絶されたらどうしようって内心ビクビクだったんだよ?」
「あたしがまどかを拒絶?するわけないじゃん!むしろ一人じゃ心細かったしさ…あんたが一緒に来てくれるって言った時、
すっごい嬉しかったんだ。でも両親の前だったから、ちょっとカッコつけちゃったけど」
「さやかちゃん…」
「ほんとだよ?まどかには本当に感謝してる。まどかだって学校あって大変なのにさ、家の事までやってくれて。
こんなに出来たお嫁さん、あたしにはほんと勿体無いくらいだよ」
「そんなことないよ、さやかちゃんは素敵な旦那様だもん!」
「…あ、あはは…なんか照れる…」
「てぃひひっ」
「……」
「……♪」
「…もう眠れそう?」
「えへへ、ちょっとお喋りしたら…うん。大丈夫だよ。」
「そっか…それじゃおやすみ、まどか(チュッ」
「!さやかちゃん…」
「いい夢見ろよ?(キラッ」
「……///」
「ふふん。さーて、あたしも寝ますかなー…おやすみー…」
745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 23:21:07.55 ID:DHXc0b4h0
―それから2年半後―
「…なんか、あっという間だったね…東京」
「うん…」
「これといった観光も出来なかったね…お互い忙しかったもんなー」
「でもさやかちゃんと一緒に行った(~夢の国~)はとっても楽しかったよ!」
「あー…行ったねぇ、あん時のスーパーマウンテン3時間待ちは流石に堪えたわ…。」
「てぃひひっ、途中さやかちゃんがおばあちゃんみたいになっちゃって。
ベンチ座って股開いてうちわ扇いでる姿はあーさやかちゃん女捨ててるなーって思ったよ」
「反論できない…」
「それ以外にも新宿行ったり原宿デートしたり渋谷回ったり…秋葉原だって行ったしね」
「秋葉原といえばまどかってば画廊のお姉さんにとっ捕まっちゃってねぇ…
あの時顔マジだったよまどか」
「私、ああいうのに弱いのかも…ローン組む余裕なんて無いのに本気で買おう!って気になっちゃって」
「あたしが隣にいなきゃどうなってたことやら」
「てぃひひ…」
「でも、私も就職先決まったし…これでさやかちゃんに迷惑かけなくて済むよ」
「あんた、やっぱり本気なんだ…あのこと」
「本気も本気、超本気だよ」
「はぁ…だよねぇ…あたしも腹括ったつもりなんだけどなー…いざその時になるとちょっとまだ怖いわ…」
「…約束、覚えてる?」
「あー…「もし群馬に戻るまでにお互い相手が見つからなかったら…」って奴でしょ?覚えてるよ。」
「うぇひひひ」
「びっくりするくらい出会いとかなかったもんなー…特に男!
結局あたしの事お茶汲み係程度にしか認識してなかったんじゃないの!?あいつら!
なんかどいつもこいつも神経質マザコンみたいなツラしてさ!営業部人気ナンバーワンとか言ってるけど
あたしに言わせりゃあんなのモヤシよモヤシ!しかもポマード臭いし!」
「さやかちゃんの同僚さんももったいないよね、こんな可愛い子が近くにいるのに」
「…あんたが言うと色々洒落にならん」
「てぃひひひ」
「そういうまどかは?合コン誘われたりとかなかったワケ?」
「同級生はほとんど女の子だったし…合コンも誘われたけど…その、面倒臭くて」
「はーっ…あんたねぇ…」
「だ、だって家でさやかちゃんとゴロゴロしてる方が楽しいんだもん!
私はその方が幸せ!」
「そりゃあんたは幸せだろうけど…自分から出会いの機会棒に振ってどうすんのよ」
「いいもん…私はさやかちゃんがいてくれればそれで…」
「(ドキッ)か、顔赤らめながらその台詞は反則だって…まどか」
「てぃひひっ…ドキドキしちゃった?」
「へっ!?あ、あんた…!」
「ウェヒヒヒヒッ☆早く行こー、さやかちゃんっ!」
「待てこらー!あたしをからかうなんて許さんぞ―!」
(あたし、一生まどかには敵わないかも…)
746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/11/22(木) 23:21:59.17 ID:DHXc0b4h0
~回想:新幹線の車内で~
「ね、さやかちゃん…お願いがあるんだけど…」
「うん?嫁の頼みとあらばなんでも聞いちゃうぞー!」
「ほ、ほんと!?あのね、もし東京に行って、3年間お互い彼氏が出来なかったら…その、
私と付き合ってほしいんだ…」
「…へ?」
「わ、私…やっぱりさやかちゃんへの想いが断ち切れなくて…それでね、だから…えっと…」
「…いいよ」
「そ、そうだよね…やっぱり女同士でなんて… え?」
「いいよ、約束する。もしまた帰ってくる時にお互いフリーだったら、付き合うよ。まどかと」
「ほ…ホントに!?いいの!?」
「まぁきっとまどかにもいい人見つかると思うし、あたしもバンバン合コンとかやっちゃうつもりですからねー!
お互いかっこいい彼氏見つけて帰ってこようよ!」
「あ…うん、そだね…」
(…本当は、いらないんだけどな…彼氏なんて…)
「楽しみだな~、合コン!飲み会!忘年会!」
~回想終了:現実~
「…はぁー、約束…かぁ」
「交わした約束、忘れないよ!さやかちゃん!」
おわり
最終更新:2012年12月15日 14:50