47-679

679 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/12/07(金) 13:30:27.76 ID:6vuIQSyc0
最初の頃は誘われても一緒に行くこともできず、皆と教室を出ていくさやかちゃんを見送ってたと思う。

転んだわたしを助けてくれた日から、さやかちゃんは事あるごとにわたしに声を掛けてくれるようになりました。
でも、他の子たちがいると、わたしは折角の誘いを断ってしまい、皆と教室を出ていくさやかちゃんをじっと見送るしかできませんでした。
それでも、さやかちゃんは嫌な顔ひとつせずに、いつも変わらず声を掛けてくれました。
そんなある日。
「まどかも一緒に行こうよ。」
「ううん。わたしはいいよ・・・。」
本当はさやかちゃんの傍にいたいのに、いつもと同じように断ってしまいました。
「そっか、じゃあまた今度ね。」
そう言って、皆の方へ向かおうとしたさやかちゃんの服の裾を無意識に掴んでしまいました。
その事に気付いたのは、驚いた表情で振り返ったさやかちゃんと目が合った時でした。
誘いを断ったくせに、引き留めるような事をしてしまったわたしはパニック寸前でした。
「あたしさ、もっとまどかと一緒に遊びたいんだ。たまには付き合ってよ。」
さやかちゃんはすぐに笑顔になって、服の裾を掴んでいるわたしの手をとって皆の方へと進んで行きました。
そうして初めて皆と遊んだけど、鈍くさいわたしは直ぐに見てるだけになってしまったけど、さやかちゃんと一緒にいられて幸せでした。
それからもわたしが言い出せない事を、さやかちゃんは自分がそうしたいんだと言って、望みを叶えてくれました。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年01月22日 00:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。