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809 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/12/25(火) 20:34:53.98 ID:OHJtgxr20 [1/2]
まどかとさやかが小5~小6くらいのときのクリスマスをイメージしました。



洵子「ごめんなまどか・・・今年はクリスマスパーティーはできそうもない」
まどか「うん・・・大丈夫、お仕事がんばってね、ママ」

12月某日の朝、唐突にそんなことを言われて、私はしゅん・・・としてしまいました
ママはお仕事が忙しくて24日、25日両日おそくなってしまう、ということ体調を崩してしまい、療養中だということ。
しょうがないことだっていうのは、理解できています。でも、やっぱり残念だな、とおもってしまうのでした

さやか「おはよう、まどか」
まどか「あ、おはよう、さやかちゃん」
さやか「今日は寒いねぇ・・・早く教室いこっ」

登校中のいつもの挨拶・・・いえ、なんとなくさやかちゃんも私と同じく元気がない気がします。

まどか「ねぇさやかちゃん・・・なにかあった?」
さやか「え?」
まどか「えと、気のせいかもしれないけど、いつもより元気がないかなって・・・」
さやか「え?なにいってんの!さやかちゃんはいつも元気だよ!」
まどか「そっか・・・ごめんね変なこと聞いちゃって」
さやか「ううん・・・それよりはやくいこ!まどか」

朝はあんなこといったけど、元気がないのは私のほうです。楽しそうなクリスマスの予定の話を聞くたびに、
今年、我が家にクリスマスは来ないということを実感させられ、わたしはよりいっそう元気がなくなってしまいます

さやか「まどか、今日はどうしたの?」
まどか「え?」
さやか「んー、なんか元気がない気がしてさ、悩みがあるならきくよ?」

・・・ああ、さやかちゃんは鋭いなぁ。それとも私が顔に出やすいだけなのでしょうか。
悩みといってもたいしたことではないので「心配かけちゃってごめんね。でも大丈夫」と前振りをしてから私は言います
楽しみにしていたクリスマスパーティーが駄目になってしまっただけだ、と

さやか「じゃ、じゃあさ、まどか!24日、あたしのうちにお泊りしない!?」
まどか「え、いいの?じゃ、じゃあママがいいって言ったら・・・」

さやかちゃんのおうちでクリスマスパーティーができるなんて、それはとても素敵なことだなって思います
その後、ママに聞いたら2つ返事で、行ってきな、といってくれたので、クリスマスイブの日に
私はさやかちゃんの家にお呼ばれすることになりました。
思えば、さやかちゃんのご両親とは初めて会うことになるので、私は少し緊張してしまいます。ですがそれはまったくの杞憂でした

さやか「ふふふ・・・今日はね、あたし以外誰もいないんだ。だから2人きりで大人のクリスマスを過ごそ!」
まどか「お、大人の?」
さやか「そうだよ、大きくなるとね、恋人同士で大人のクリスマスを過ごすんだってテレビでやってた!
    だから今日はあたしとまどかは恋人同士!・・・いいよね?」

さやかちゃんと恋人同士になれるのはとても素敵なことだなぁって、そう思います。でも・・・

まどか「ねえさやかちゃん、大人のクリスマスってどんなことするの?」
さやか「えーと、2人でおいしいご飯食べて、2人でお風呂入ったりして、それで2人で一緒の布団で寝るの!
楽しそうでしょ!おいしいご飯はもう用意してあるからほら、一緒に食べよ!まあスーパーで買ってきた奴だけどね」

810 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/12/25(火) 20:35:48.73 ID:OHJtgxr20 [2/2]
さやか「はいまどか、あーんして」
まどか「わ、私そんなに子供じゃないよう」
さやか「なにいってんの、恋人同士ってこうやってご飯を食べるものなんだよ?」
まどか「うう・・・あーん」
さやか「はい、どうぞ。ねぇまどか、おいしい?」
まどか「うん。おいしいよさやかちゃん」

さやか「まどかー、背中流してあげるね」
まどか「ありがとうさやかちゃん」
さやか「よぉし!まどかを隅々まできれいにしちゃうぞー」
まどか「あはは、くすぐったいよ、さやかちゃん」

まどか「ねえさやかちゃん、私、見たいテレビがあるんだ」
さやか「じゃあ一緒にみよ!ほらまどか、あたしの膝の上、座って!」
まどか「ええ?それだとさやかちゃん、テレビ見づらいんじゃ・・・」
さやか「いいの!恋人同士はこうするもんなんだよ」



こんなに楽しいクリスマスなんてはじめてで、私はずっとこんな時間が続けばいいって思いました。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、もうお休みのじかんが来てしまいました。
さやかちゃんと一緒の布団に入ると、さやかちゃんは不意に、わたしを抱きしめてきました。
嬉しい反面、わたしは少し戸惑ってしまいます

まどか「さ、さやかちゃん?」
さやか「・・・今日はありがとうね、まどか」
まどか「そんな、お礼をいうのは私のほうだよ?私、こんな楽しいクリスマスになるなんて思ってなかったもん」
さやか「今年だけじゃないんだ・・・うちの両親がいないの」
まどか「・・・」
さやか「2人とも働いてるし、とっても忙しいらしくて・・・クリスマスパーティーなんてしたの、何回もないんだよ」
さやか「だから、クリスマスはあんまり好きじゃなかったし、友達がクリスマスの話を楽しそうにするのを聞いてるのも、つらかったんだ」
さやか「だから、恋人同士のクリスマスとか、テレビでみてすっごく憧れてたんだ。
    ・・・家族で過ごすクリスマスは無理だってわかってるから余計ににね。あたしのわがままに付き合ってくれてありがとう
    まどかが一緒にいてくれて、今年はすごく楽しかった・・・最高のクリスマスプレゼントを貰っちゃったよ」
まどか「私のほうこそ・・・こんなに楽しいクリスマスをありがとう、さやかちゃん」
さやか「って、そういえばクリスマスプレゼント用意するの忘れてた!ねぇまどか。なんかほしい物ある?」
まどか「ううん、私、クリスマスプレゼントなんて・・・あ、じゃあね、私さやかちゃんが欲しい!」
さやか「えええ!?」
まどか「あのね、私来年のクリスマスもさやかちゃんと過ごしたい!いいでしょ?」
さやか「あ、そ、そういうことか・・・ありがとね、まどか」
まどか「ううん、私もさやかちゃんと一緒にいたいってだけだよ」
さやか「嬉しいこといってくれるじゃん、さすがあたしの恋人だ!」
まどか「えへへ・・・だって私、さやかちゃんの事大好きだもん!」

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最終更新:2013年02月01日 08:21
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