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847 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage] 投稿日：2013/01/06(日) 02:05:39.98 ID:V5clAYR20 [3/4]
おとといのネタを昔書きかけてたネタと融合させてみました。

ハイパーアルティメットまどかiP

「さやかちゃんごめんね。円環のお仕事行ってきます」
「いってらっしゃい、まどか…」
さやかちゃん、またわたしがさやかちゃんから離れて行っちゃう夢を見たんだね…。
ホントに稀なことなのですが、さやかちゃんはどうも地上に居た時の辛い出来事を思い出して夢に見てしまうみたいで、
そんな時は今みたいにどことなく元気がなくなってしまいます。
さやかちゃんがわたしの袖をつかもうとして、すぐに手を引っ込めました。
円環のお仕事はわたしの使命なので休むわけにはいきませんし、
もし仮にそんなことをすればさやかちゃんも自分を許さないと思います。
「さやかちゃん大好き、すぐ戻るから待っててね」
わたしはさやかちゃんに思いっきり抱きついた後、後ろ髪をひかれる思いで家を出ました。
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「ってことが数日前にありまして、なんとかしてあげられないでしょうか。オリコさん」
「そうね、それなら神様のアプリを開発したらどうでしょう。エリーに手伝ってもらって」
「アプリ…ですか？それでさやかちゃんが寂しくなくなるのなら是非…」
「うーん、そこまではわかりませんが、ないよりはいいと思いますよ。それじゃあ早速録音しましょう」
「はい…。なんだか緊張するけど、わたし頑張ります！」
さやかちゃんがひと時も寂しい思いをしなくてすむように…。

―録音中。
『さーやーかーちゃん！！』
『もっともっとナデナデしてくれればうれしいなって』
『さやかちゃんくすぐったいよ～』
『わたしが画面から出られたらさやかちゃんを抱っこできるのにー』
『そこは駄目。…ううん、やっぱりさやかちゃんならいいかも…』
『キス…いっちゃおうか…ﾁｭ。たまには画面の外のわたしともしてね』
『さやかちゃんとってもとっても大好きだよ』

「（あらあら、神様ノリノリね。それにしても、エリーはまた砂糖を吐ききそうね…）
　お疲れ様、それでは後で私からエリーにお願いに伺いますので、お茶でもいかがですか？」
「すみません。さやかちゃんが心配なので、わたし帰ります」
「あらあら。今度さやかもつれて遊びにいらっしゃい。ケーキとお茶を用意して待ってますよ」
「ありがとうございます。オリコさん」

848 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage] 投稿日：2013/01/06(日) 02:06:33.17 ID:V5clAYR20 [4/4]
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「というわけで、ハイパーアルティメットまどかiPだよ！」
「うわぁ…。すごいネーミングセンス」
「ひどいよ、さやかちゃん」
「うそうそ。…ごめん、まどかに隠してたつもりだったのに、ちゃんと気づいててくれたんだね。
　あたしが本当にたまになんだけど、悪い夢を見て、まどかがあたしから離れてしまうかもしれないって不安になってること…
　ありがとう、まどか」
さやかちゃんの目にはうっすらと涙が浮かんでいます。わたしはそっとさやかちゃんに抱きつきました。
ぎゅ。
「わたしがさやかちゃんから離れてしまう事なんて絶対にないよ。いつだって、さやかちゃんの隣がわたしのいるところ」
「あはは、なんだかとっても安心しちゃったわ。ほんとにありだとう、まどか…」
「…えへへ。なんだかわたしから言うのはすごく恥ずかしいんだけど、たくさん可愛がってあげてね。」
「もちろんだよ。早速使わせてもらうね。すごく大事にさせてもらうんだから。…まどか、大好き」
「あ…///うん、さやかちゃん大好き」
さやかちゃんがわたしの背中に手をまわしてきます。
ぎゅ。

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「…それで？なんで膨れ顔のあんたがいるのよ」
オリコさんが出してくれた炭酸を勢いよく口にします。
「エリーちゃん、それにオリコさんも聞いてくださいよ。さやかちゃんはとっても喜んでくれたんですけど、
　すっかりそのアプリにはまっちゃって、『まどかなでるね』って言っても画面の中のわたしをなでるんですよ、
　期待しちゃったのに…。さやかちゃん、優しすぎるから、寝る直前もアプリに話しかけてるし。
　もっとホンモノを大切にして欲しいです。ちょっと寂しいです。」
「あらあら。それではエリーにお願いして今度はさやかアプリを作りますか？」
「♪」
「ちょっと勘弁してよ。今度こそあたしが死んじゃうっての…！そもそもあんたらは誰が見ても幸せ馬鹿ップルなんだから、
　アプリなんかに頼らないで、寂しくなったら無理にでもあんたからくっつきに行きなさいよ」

Fin