902 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/01/06(日) 21:07:17.16 ID:AJAQi9sg0 [4/4]
さやか「あの星とあの星を結ぶと、オリオン座でしょー、であっちがおおいぬ座で・・・」
まどか「あ、ねぇねぇあそこの星とあそこの星を結ぶとさやかちゃんに似てるよ!さやかちゃん座だね!」
さやか「あはは言われてみればそうかも。じゃああたしもまどか座を探すとしますか!」
さやかちゃんとのお買い物の帰り、日が落ちるのが早い時期のため、あたりはすっかり暗くなってしまっています。
ですが、あまりにも星がきれいだったので私たちはより道して公園のベンチで空を見上げています。
ちなみに、冬の風が身にしみるため、私達は自然と手をつないでいました。
しばらくそんな風にひとしきり星の話題で盛り上がり、もうさむいからそろそろ帰ろうか、とベンチから立ち上がったときのことでした
さやか「そういえばまどか、手袋してないよね。そっちの手、大丈夫?」
私はさやかちゃんと出かけるときはいつも手袋はしてません。だって、さやかちゃんと手をつなぐせっかくのチャンスに手袋なんてしてたらもったいないからです。
そして、さやかちゃんの指摘のとおり、さやかちゃんとつないでいない左手は、あまりの寒さにすっかり感覚を失っていました
さやかちゃんは両手で包み込むように私の左手を取ります、冷め切って感覚の無い左手に、急に暖かさが戻ってきます。
さやか「うわっ冷たっ!だめじゃない、ちゃんと暖かくしないと」
さやかちゃんはそのまま自分の前に私の手を持って息、はあっと暖かい息をかけてきます。やさしい暖かさが身にしみる反面、
ちょっと恥ずかしくって、私は思わずさやかちゃんから目をそらしてしまいました。
さやか「あたしの右手、さっきまでカイロ触ってたからあったかいでしょ。ほら、暖めてあげるから」
さやかちゃんは私の手を自分の右ポケットに誘います。そこはすごく暖かくて、左手だけではなく全身がぽかぽかしてくるような感覚を覚えてしまいます
まどか(なんでだろう・・・きっとカイロをいれていたポケットだからかな?)
さやか「右手はほら、あたしのカイロ使いな、あったかいよ」
まどか「ありがとうさやかちゃん。でも、それだとさやかちゃんの左手が冷たくなっちゃうよ」
さやか「大丈夫、あたしもうひとつカイロ持っているから、それっ」
そういうとさやかちゃんは私の胸元に手を入れてきます。わたしはびっくりしてしまいますが
左手をしっかりとさやかちゃんにつかまれてしまっているため逃げることができません
まどか「ひゃあ!、さ、さやかちゃん」
さやか「へへへ、特製まどカイロだよ。いやーあったかいなー」
まどか「さ、さやかちゃん、これだと歩きづらいかなって。やっ、くすぐったいよ、手動かさないでぇ」
さやか「だーめ、逃がさんぞー。まどかは私のカイロになるのだー」
そうそう、手袋をしていない理由はもうひとつあります。だってさやかちゃんと一緒ならいっつも私はぽかぽかになれるからです
まどか「ねぇ、そういえばさやかちゃんって寒がりなのに、なんでいつも手袋してないの?」
さやか「え?いやそれは・・・まあ何でもいいでしょ!」
さやか(まどかとじかに手をつなぎたいから・・・なんて言えるかっ!)
最終更新:2013年02月15日 08:05