55-343

343 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 04:13:42.56 ID:nrtOktzX0 [3/5]
濁りを回復するならどんどん舐めないとね。
テンポ悪くなってしまったけど、寝る前に投下


きーんこーんかーんこーん。
チャイムが鳴って、赤いランドセルを背負ったわたしたちは並んで校門を出ました。

さ「まーどか。今日は秘密基地に行ってあそぼ!」
ま「うん♪」
さ「じゃあ基地まで競争だー!」
ま「おー!」

この競争というのは勝負を気にするものではありません。
足の遅いわたしはさやかちゃんに勝てるはずがありませんし、
たださやかちゃんと一緒に走る時間を楽しむのです。
そういえばドラマとかでよく恋人同士がキャッキャしながら追いかけっこしてるけど、
わたし達もそんな感じなのかなぁ…。
ま「って何考えてるんだろぅ、わたし…///」
さ「?」

さ「まぁいっか。…まーどか。そんなゆっくりだと追いてっちゃうぞー♪」
ま「えへへ。速すぎだよーさやかちゃん♪」

344 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 04:14:51.72 ID:nrtOktzX0 [4/5]
~~~
ドタ
ま「あぅ…」
さ「まどか、大丈夫!?」
石に躓いてこけてしまったわたしに、さやかちゃんがすぐに走って来てくれます。
ま「うん。…ちょっと膝を擦り剥いちゃっただけだから…」
さ「診せて!…ホントだ。擦り剥いちゃってるね。早く消毒しないと…」
ま「うん」

わたしがランドセルを開けて、いつもママに持たされている救急セットを取り出そうとすると、
さやかちゃんがそれを止めました。
さ「ふ、ふ、ふ♪」
そして、少し得意気な笑顔で自分のランドセルに手を入れます。
さ「じゃーん!!まどかはよくこけちゃうから、
 これからはあたしもまどかのために救急セットを持ち歩く事に決めたのだー!!」
ま「さやかちゃん…!」
わぁ…。なんだかとっても嬉しいな…って///

さ「じゃ、手当てするね。…しみるかもしれないけど、我慢してね」
ま「…うん。よろしくお願いします…///」

さやかちゃんは真剣な顔つきで、膝の傷口を消毒して絆創膏を貼ってくれます。
さやかちゃんの手がわたしの足に触れるたびに、わたしはなぜだかドキドキしてしまいます。
なんでこんなにドキドキするんだろう…。
さ「はい、傷の手当ては終わりだよ!まーどか♪」
ま「…ありがとう、さやかちゃん♪」

さ「じゃあ最後におまじない。いたいのいたいの飛んでいけー!!」
そう言って、さやかちゃんは膝に貼られた絆創膏の上から口をあてます。
ちゅ。
ま「ふぇ…さやかちゃん///!?」
さ「前に怪我した時、ママに教えてもらったんだー。早くなおるおまじない♪
 …でも、いざあたしがやってみるとなんだか恥ずかしいや…やはは///」
ま「///」
もう心臓のドキドキが止まりません。

345 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 04:16:21.49 ID:nrtOktzX0 [5/5]
さ「じゃ、まどか。あたしの背中に乗って!」
ま「え?大袈裟だよー」
さ「いいからいいから。もともとあたしが競争しようって誘ったせいだし…。
 ごめんね、まどか」
本当にさやかちゃんは優しすぎです!
ま「ううん。楽しくてわたしが足元を見てなかったのがいけなかったんだから…。
 ちょっと擦り剥いちゃっただけだし…」
…それに、さやかちゃんに手当てしてもらって、おんぶまでしてもらえるのだから、
こけて良かったのかなーって///
わたしはさやかちゃんの背中につかまりながら、そんな事を思っていました。

~~~
さ「これからも、まどかが怪我をしたら、あたしが手当てするからね」
ま「うん…///わたしもさやかちゃんが怪我したら手当てするね」
さ「これからずっとだからね」
ま「うん。わたしもずっとだよ」

さやかちゃんの背中はとってもあったかくてとっても優しくて…。
その後、わたしはあっという間に眠ってしまったみたいでした。

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最終更新:2013年04月18日 06:16
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