437 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/23(土) 16:57:06.25 ID:duU4rjHz0 [1/4]
まとめにつまってしまいました…orz
~役割~
ま(女神)「さやかちゃん、ただいまー!てぃふー、疲れたよぅ」
さ「お疲れ様まどか」
今日も夜遅く帰ってきたまどかを、あたしは今日も玄関で迎える。
ま「ごめんね。わざわざ起きててくれたんだ。嬉しい!!」
ギュ…
まどかが勢いよくあたしに飛びついてくる。
さ「だって、あたしにはこうすることしかできないからね…」
あたしが抱き返しながらそう言うと、まどかが首を振る。
ま「ううん。さやかちゃんがいつも隣にいてくれて、わたしはとっても安心できるんだもん。
ここに帰れるんだって。…だから、これからもわたしの隣に居てほしいなって…///」
さ「まどか…///…あ、あたし、ゆ、夕飯温めてくるわ///」
まどかの奴が真正面でそんな嬉しい事を言ってくれるものだから、
あたしは恥ずかしくなってリビングへと逃げた。
438 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/23(土) 17:00:50.43 ID:duU4rjHz0 [2/4]
~~
さ「はい、あーん♪」
ま「あーん♪」
モグモグ
まどかが幸せそうな顔であたしの箸からご飯を食べる。
皆は女神様だっていうけど、こうしてる姿はむかしのまどかと何も変わらない。
それなのに…。
最近、まどかは特に忙しそうだ。
あんたの小さな身体でこれだけの仕事をこなすのは、正直かなりの重荷だと思う。
止めさせたいと思ったことも何度かある。
けれども、あたしはそれをまどかには言えない。
だって、まどかは本当にやりたくて今の仕事をやってるんだもの。
あたしがそれを理解してあげなくてどうする!
…なので、あたしがなんとか搾り出せる言葉はせいぜいこうだ。
さ「まどか、あんまり無理しちゃ駄目だよ」
~~
ま「ご馳走様~!とっても美味しかったよ~♪」
さ「お粗末さまでした。…そうだ!まどか、マッサージしようか?」
疲れてるまどかの癒しになればと、毎日こっそり本を片手に練習してるんだよ。
ま「わぁい♪」
まどかが笑顔であたしの前に座る。
トントン、モミモミ…。
モミモミ、トントン。
ま「さやかちゃん、どうしたの?何か考え事?」
さ「…え、なんでわかるの?」
まどかに突然そう言われてドキッとする。
そんなに顔に出ていただろうか。
ま「だって、さやかちゃん今日は全然胸を揉んでこないんだもん」
さ「…うぐ、そんな所で判断するなー!!」
グリグリ。
ま「うぅ…、い、いたいよ、さやかちゃん。力入れすぎー!」
439 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/23(土) 17:06:25.91 ID:duU4rjHz0 [3/4]
さ「あのさ、…まどか。あたしは本当にまどかの役に立ってるのかなぁ」
あたしがそう言うと、まどかは一瞬きょとんとする。
ま「さっきも言ったよー。さやかちゃんが居てくれるだけでわたしは幸せだって」
さ「でも、あたしはまどかの仕事をほとんど手伝えないよ。
まどかが毎日頑張ってるっていうのに…!」
無力な自分に納得できず、少し強い口調になってしまった。
ま「もー、さやかちゃん…」
あたしとは対照的にまどかは穏やかだった。
頭をことんと倒して、後ろにいるあたしにこすり付けてくる。
ま「さやかちゃんは自分のことを低く評価しすぎなんだよー。
ご飯作ってくれて、洗濯してくれて、なでなでしてくれて、ギャグで笑わせてくれて、
たまにだけどキスもしてくれて…///」
くるっと向きを変えてあたしを見つめる。
ま「マッサージも練習してくれてるんだよね。
とっても気持ちよくてとろんとしちゃう。
わたしにこんなにしてくれるなんて、わたしにはもったいないくらいだよー」
さ「でも…!」
そんなのまどかに比べたら…!
まどかがあたしにしてくれる事をあげればきりがないし、円環の仕事もある。
ま「だったらわたしのお願い、聞いてくれる?」
さ「ん、なに?…もちろん!」
ま「思いっきり甘えちゃってもいい…かな…」
さ「え?そんなこと…?」
ま「うん。わたしにはとっても大切な事。ね、いい…?///」
まどかはあたしの返事も聞かずに抱きついてきた。
あたしはまどかを膝の上に乗せて、ゆっくり頭をなではじめる。
まどかが幸せそうに目を細めるを見て、あたしはようやくほっとした。
なんだかまどかにうまい具合にごまかされた気もするけれど、
まどかを笑顔にする事はあたしの役割の一つなのかなと思った。
さぁまどか、思いっきりあたしに甘えてくるがいい。
あたしが全て受け止めてみせるから!
(fin)
最終更新:2013年05月21日 07:44