56-824

824 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 01:51:56.49 ID:rIujdBaE0 [1/5]
これは将来両家で争いになる…!?
話題とは全然関係ないけど…


~くすぐりしりとり~

今日はまどかと二人でハイキング。
軽い登山を楽しみながら、山頂の広場で遊ぶのが目的だ。
道中、あたし達はしりとりをしながら歩いていた。

あたしがまどかとやる時のしりとりは、たいてい『くすぐりしりとり』だ。
これは名前通りのしりとりで、負けたほうが勝ったほうからくすぐりを受けるというものだ。
『ん』で終わったら当然負けだし、10秒間言えなくても負けだ。


さ「『ねこ』!」
ま「『こま』!」
さ「あはは、『まどか』♪」
そう言いながらまどかにぎゅっと抱きつく。
ま「あ、わたしだね♪」
さ「そう、あたしのすぐ目の前にいるまどかだよ♪…さ、次はまどかの番!」
ま「うん!えー…『かもめ』!」
さ「んー、『めとろのーむ』!」
ま「むー、えーと『むしめがね』!…はさっき出てきたよね。えーと…」
さ「10、9、8、7、6、5、4…」
少し速いテンポでカウントすると、慌てたまどかがオロオロして考える様子が可愛らしい。
ま「うぅ、思いつかないよー…えーと」
さ「3、2、…1、……0!はい。まどかの負けー♪罰ゲームだよ♪」
こちょこちょこちょ。
ま「うぇひひ。クスグッタイヨー、サヤカチャン…♪」
さ「あははぁ。まだまだ~♪」

825 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 01:52:38.89 ID:rIujdBaE0 [2/5]
こんな感じでまどかと春先の登山道を進んでいたのだが…。
あたしは途中からある違和感を覚えた。

さ「『たまてばこ』!」
ま「えーと…、『こうえん』…あ」

ま「『しんかんせん』!…あ、…また負けちゃった♪」

ま「…『ぷりん』!」
さ「はい、またまどかの負けー!さやかちゃんのくすぐりを受けてみよ♪」
ま「うー…」
こちょこちょ。


こんな具合に、今日のまどかは圧倒的に弱いのだ。
ほとんどあたしが勝っていると言ってもいい。
まどか、どうしちゃったんだろう…。


ま「『ひとみちゃん』!…あぅ」
さ「あはは。名前にちゃんをつけちゃ駄目だって♪
  それにしてもまどか今日は本当に弱いなー。それでは罰ゲームをば♪」
ま「うぇひ~…また罰ゲームだよ~」
こちょこちょこちょ。
さ「じゃあ続きね。『た』から」
ま「あれ?もう(罰ゲーム)終わりなの?」
さ「え?」
ま「…あ。ナンデモナイ…」

826 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 01:53:11.29 ID:rIujdBaE0 [3/5]
むむむ。これは…!
もしかしてまどかの奴、罰ゲームを受けたくてわざと負けてる…とか?

さ「じー」
ま「な、なに…?///」
さ「まどかさん、今日は弱いね。どうかしたの?」
ま「え!?なにもない…ヨ?」
さ「ホントに?…さっきからわざと負けてない?」
ま「ギクー!…ソ、ソンナコトナイヨー」(目線そらし)
む、この反応は…、やっぱりわざとだったんだなー!
そうまでしてこのさやかちゃんのくすぐりを受けたいとは、ハレンチな奴めー!!


でも、わざと負けられたとあっては、あたしとしては楽しくないわけだ。
もちろんまどかをくすぐるのは楽しいけどさ、あたしももっとまどかにくすぐられたi…ジャ、ナクテ!
コホン、あたしは本気のまどかとのしりとりも楽しみたいわけ。
そうだ、いい事思いついた!

さ「どうもまどかが本気を出してくれないみたいだから、今度まどかが負けたら
  罰としてさやかちゃん特製ハイパースペシャルくすぐりをお見舞いするよ」
ま「ハイパースペシャルくすぐり?」
さ「そう!両手から繰り出される超高速くすぐりで、その強烈さにまどかも間違いなく震え上がるよ!」
たんに思いっきりくすぐるだけなんだけどね…。

ま「うー」
それでも効果はあったようで、まどかは少し不安そうな表情を浮かべている。
しまったなぁ。ちょっと脅かしすぎたかも…。
さ「そうだ!逆に、もしまどかが勝ったら、頂上に着くまでなら、まどかの言う事なんでも聞いちゃうよ。
  後、まどかの荷物も持つよ!」
ま「ほんと!?…じゃあ本気で頑張るよー!」
う、そんなに目をキラキラさせちゃって、あたしに何かさせたいことでもあるのだろうか…。
さ「まぁいっか…。それじゃ再開!!」

827 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 01:54:57.84 ID:rIujdBaE0 [4/5]

あたしがさっきの提案をしてからまどかも本気で勝ちを目指してるみたいで、しりとりは長く続いていた。
すでにいろんな言葉が出され、しだいにまだ出てない言葉を探すのが難しくなってきていた。

ま「うーん、えーと…『ひっぱりだこ』!」
さ「あー、んーと…『こうさ(黄砂)』!」
ま「えーと、あ♪『さやかちゃん』…!」

あ♪
あたしがにっとしてまどかを見ると、まどかはまさに「しまった」という顔をしていた。
あはは~。まどかの奴、また人の名前にちゃんをつけちゃって~。
しかも、『さやかちゃん』はすでに出てきたよ♪
これでさやかちゃんの勝ch…!

ま「…だいすき』」
へ!?
ま「だから『さやかちゃんだいすき』で次は『き』だよ…///」
う…///
あたしは一気に顔が真っ赤になる。
ずるい…。これはずるいよ…///

ま「もぅ…次はさやかちゃんだよ!///」
まどかも顔を赤くしてあたしをせかす。
そうだ!何か出さないと…!///
そうは思うものの、『さやかちゃん大好き』不意打ちにすっかり混乱してしまい、思うように頭が働かない。
ま「10、9、8、7、…」
まどかのほうも恥ずかしがってるのか勝ちたいのかはわからないけど、速くカウントしすぎ!!

さ「うー、あー、えーと、『きんかん(金柑)』!」
ま「うぇひひ♪」

おしまい
まどっちは勝った時に何をしてもらいたかったのでしょうか?

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最終更新:2013年05月21日 07:57
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