62-11

11 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/06/18(火) 11:51:43.81 ID:L5INFu4TT [4/15]
前スレの相合傘お題で 付き合ってすぐの設定
クオリティは期待しないでください

「まどか」
「え?」
「いや、濡れちゃうからもっとこっちに寄ったほうがいいよ」
「う、うん」

気付いた時にはわたしの左肩が大分濡れていて
さやかちゃんが心配そうにこっちを見ていました。

「ひょっとしてあたしのせいでこうなっての怒ってる…?」

さやかちゃんが言ってるのはさやかちゃんが傘を忘れてきたことでしょうか
わたしはお母さんに言われてたまたま忘れずに済んだんだけど…

「そ、そんなわけないよ!」
「よかった、さっきからぼーっとしながらあたしから離れてるからさ」

ぼーっとしてたのはさやかちゃんとの相合傘なのを意識してるからで
離れてったのは恥ずかしくて無意識で距離を取ってしまったのでしょう

「ほら」
「ふぇっ!?」

気付いた時にはさやかちゃんに抱き寄せられてました。

「ほらこうすれば濡れにくくなるでしょ」
「そ、そだね……」

さやかちゃんは特に照れるようすもなくわたしを抱きしめたまま歩き出します。
そんな王子様なとこも好きなんだけど…
付き合いだしたのにあまり前と関係が変わってないような気がする…
勇気を出して告白して受け入れて貰った時は凄く嬉しかったんだけど
さやかちゃん優しいから無理しちゃったんじゃないかな、とそんなネガティブな考えに陥ってしまいます。

12 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/06/18(火) 11:52:57.15 ID:L5INFu4TT [5/15]
「お、見えてきた見えてきた」

気付いた時にはさやかちゃんの家がすぐそばまで迫っていました
色々と会話したような気がしますがほとんど覚えていません

「今日は本当にありがとねまどか」
「どういたしまして」

私の方に背を向けたさやかちゃんを見て
ああ、今日もこれでお別れなんだ、と寂しくなります

「あ、そうだ」

何かを思い出したかのようにさやかちゃんが振り返って
ちょいちょいと手招きしています
わたしがさやかちゃんに近づいた途端
さやかちゃんがわたしを抱き寄せて――

「んっ!…んんっ……」

唇に柔らかい感触と甘い味が広がって
頭がとろけそうになります
こ、これって!?

「じゃ、じゃあねまどか!」

そう言うと慌ててさやかちゃんが駆け出します。
一方わたしはしばらくの間動けませんでした

「い、今のき、キス…!?」

雨の中で立ち尽くし
感触を確かめるように唇に指を滑らしながら実感しました
わたし達の関係は確かに変わったんだと……

おわり

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最終更新:2013年06月25日 06:39
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