384 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/09/16(月) 17:23:49.64 ID:wJU4ECyx0 [1/3]
だらだら展開だけど
「ただいまー。いやー今日は久しぶりに暑くてまいったわー」
…ってあれ?まどかはまだ(まど界の)家に帰ってないのか。
あーあ。まどかとたっぷり遊ぶために走って帰ってきたのになぁ。
―わん!
ん?今なんか声が聞こえたような。
―わん♪
タタタタ…スリスリ。
「わわ!?なんで犬がうちにいるの!?」
キッチンからいきなり白い子犬が飛び出してきて
あたしの足にしきりに鼻をこすりつけてくる。
そういえば昨日、まどかと手を繋いで散歩してる途中に
川原で子犬と出会って一緒に遊んだんだっけ。
でも今日の犬はその時の子とは違うよね。
―わん!わん!
それにしてもしっぽを千切れんばかりに振っちゃって。
「もーあんたはとっても甘えん坊さんだね」
あたしは子犬をそっと持ち上げて抱きしめる。
―うぇひひ///
「…ん?」
―わんっ♪
スリスリ。
「…わ…くすぐったいってば!」
犬は勢いよくあたしの胸に顔を押し当ててくる。
「ちょ、そこはだめ~///」
あたしの言葉を理解してくれたのか、子犬はあたしの胸から離れる。
が…。
ペロペロペロ。
今度はあたしの顔を熱心に舐め始めた。
「もーこらっ。…あんたは甘えた過ぎるよー」
この甘えん坊ぶりはひょっとするとまどかに匹敵するかもしれない。
…はぁ。そういえばまどかはまだ帰って来ないなぁ。
あたしは早くまどかと遊びたいんだよ!
あたしがそんな事を考えてたからだろうか。
子犬が心配そうに見つめてくる。
まぁまどかはお仕事忙しいし、あたしがわがまま言ってられないよね。
よしよし、今はあんたと思いっきり遊んじゃいますか!
385 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/09/16(月) 17:25:25.57 ID:wJU4ECyx0 [2/3]
「さっきからおイタの過ぎるわんちゃんはこれでもくらうのだー♪」
あたしは子犬を仰向けにしてくすぐり始める。
―うぇひひ、うぇひ~。やめて~!
「まだまだやめないのだー♪」
―さやかちゃん、くすぐったいよぉ。
「まだまだ~♪さやかちゃんのハイパーアルティメットくすぐりなのだー!」
次の瞬間、子犬からまばゆい光があふれ出してあたしは思わず目をつぶる。
しばらくして目を開けた時、
あたしの目の前でまどかが仰向けになっていた!
「はぅ…ばれちゃった…」
「ま、まどか!?」
どうやらあたしにくすぐられて変身が解けたみたいだ。
あたしの手は仰向けのまどかをくすぐっていたわけで…
「わ///ごめん…」
あたしは急いでまどかから離れる。
その隙をついてまどかは姿勢を起こして逃げようとするんだけど、
それに気付いたあたしは逃がさない。
「うぅ…」
「さぁ白状して貰おうか。なんで犬に変身してたの?」
「だって~。昨日の散歩してる時に懐いてきたわんちゃん、
さやかちゃんの胸にスリスリしたり顔をぺろぺろしたりずるいんだもん!」
「……」
うーむ、『犬に対抗する女神』ってどうなんだろうね。
「うぅ、ごめんね。さやかちゃん」
「もーあんたはいつまで経っても『まどか』なんだから。
しょーがないですなぁ」
あたしはまどかを膝に乗せて頭をナデナデする。
とにかくあたしはまどかと遊びたいのだ。
「よーし、今日も思いっきり遊びますか」
「わーい♪」
おわり
最終更新:2013年10月24日 21:19