60-864

864 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/05/30(木) 01:23:36.17 ID:SV+1dlOi0 [1/3]
恋バナ内緒編

―志筑邸―

まどかちゃん「………zzz」スヨスヨ
さやかちゃん「(仁美、まだ起きてる…?)」
仁美ちゃん「(はい。まどかさんはもう眠ってしまわれた様ですわね。)」
さやかちゃん「(あのさ仁美。ちょっと相談があるんだけど…。)」
仁美ちゃん「(はい? わたくしでよろしければ乗りますが…。)」
さやかちゃん「(あとさ…あたしがもし女として駄目な奴だったら、ちゃんと指摘して欲しいんだ…。)」
仁美ちゃん「(はぁ…?)」
さやかちゃん「(まどかの事なんだけどさ…。あたしは前からまどかと一緒に居る事が多かったけど、なんか最近変なのよ。)」
さやかちゃん「(なんでもない会話してるだけなのに妙に胸が熱くなったりとか、手繋いでるだけで変な気持ちになるって言うか…。)」
さやかちゃん「(家に帰る時でももうちょっとまどかと一緒に居たいとか思ったりして…正直自分が理解んないのよ…。)」
さやかちゃん「(恭介は結局仁美に譲ったけどさ。だからって、なんか心の隙間をまどかで埋めようとしてるみたいで…。)」
さやかちゃん「(あたしってヤな奴って…自分で思ったりするんだ…。しかもまどかはあたしと同じ女なのにね…。)」
仁美ちゃん「(………。)」
さやかちゃん「(って、いきなりこんな話されても困るよね。あはははー…。)」
仁美ちゃん「(わたくしは…決して間違ってなど居ないと思います。)」
さやかちゃん「(えっ…!?)」
仁美ちゃん「(人が心の拠り所を求めるのはごく自然な事ですわ。まあ、確かに世間的には余り褒められた形ではないですが…。)」
さやかちゃん「(…やっぱあたしって…自分勝手な女だよね…。)」
仁美ちゃん「(そうでしょうか? わたくしには、お二人のお互いを想い合うお気持ちが、以前より近い形になった様にも見えますが。)」
さやかちゃん「(それってどういう意味…?)」
仁美ちゃん「(わたくしはこれまでお二人を間近で見て来た人間ですから、多少なりとも心境の変化は察しておりますのよ。)」
仁美ちゃん「(まどかさんの笑顔から察するに、さやかさんの心の拠り所になれる事がとても幸せそうに見えてなりませんわ。)」
さやかちゃん「(そう…なのかな…?)」
仁美ちゃん「(お二人は対照的に見えて、実は似た者同士な気がしますの。もしかするとまどかさんも、さやかさんと同じ考えで自分を責めてらっしゃるかもしれませんわ。)」
仁美ちゃん「(傷付いたさやかさんの心につけ込む自分は卑怯なのではないか…と。)」
さやかちゃん「(そんな事ないよ。まどかは優しくていい子だから。あたしなんかよりずっと…。)」
仁美ちゃん「(ふふっ。まどかさんもそうやって自分を下卑してさやかさんを称えてらっしゃいましたわ。)」
仁美ちゃん「(さやかさんは真っ直ぐで頼りになって、自分なんかよりずっと女の子らしくて可愛い方なのだと。)」
さやかちゃん「(え"っ…/// ってそれまどかが言ったの…?)」
仁美ちゃん「(はい。つい先日ですが、まどかさんからもさやかさんとほぼ同じ事をご相談いただきましたのよ。)」
仁美ちゃん「(本当にお二人共そっくりなんですもの♪ あっ、わたくしがバラした事はまどかさんには内緒ですよ?)」
さやかちゃん「(…あは…あはははは…/// あたし何悩んでたんだろ、馬鹿みたい…。)」
仁美ちゃん「(少なくともわたくしはお二人の味方ですからご安心くださいませ。)」
さやかちゃん「(う、うん…/// あたしもそろそろ寝るわ…。お休み、仁美。)」
仁美ちゃん「(さやかさん、お休みなさい。良い夢を。)」

おしまい。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年11月08日 08:13
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。