80-4

4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/11(月) 21:12:27.82 ID:TGhexPA10 [1/9]
女神代行さやかちゃんのお話です。

いつか誰にでもこんな日が来るのかもしれない…
まず最初に出迎えるのは生前の先輩魔法少女達。


女神さやかちゃん「やっほ~!迎えに来たよー!」
マミさん「み、美樹さん…!??」
あんこちゃん「なんでさやかが!? お前その翼…まさか…!」
女神さやかちゃん「へっへー! まどかの代行であたしがマミさんと杏子を迎えに来ちゃいましたよーっと。」
あんこちゃん「ま、待ってくれさやか! この街にはまだ"千歳ゆま"って仲間が居るんだ!」
マミさん「そうなのよ! 一人だけ残されたゆまちゃんはどうなるの!?」
女神さやかちゃん「大丈夫。もうすぐこの街では仁美が魔法少女になって一緒に戦ってくれるよ。」
マミさん「あの志筑さんが魔法少女に…?」
女神さやかちゃん「その二人はもう少し先になるけどね。でも安心して。ちゃんと迎えに行くからまた会えるよ。」
あんこちゃん「本当なんだなさやか!? 絶対アイツを守ってやるって約束したのに…畜生!情けねぇよ…。」ポロ
マミさん「悪いのは佐倉さんじゃなくて私よ…。私が判断を誤ったからこんな事に…。」グス
女神さやかちゃん「あーもう泣くな泣くな! それじゃ二人共、行こっか。」


次に迎えるのは運命に心を弄ばれた少女達。

織莉子さん「………私みたいな魔法少女が…天国になんて…。」
女神さやかちゃん「悪いけどあんた一人置いてきぼりには出来ないのよ。お連れさんが泣いちゃっても知らないよ?」
織莉子さん「えっ…?」
キリカさん「織莉子!また私を一人にするのかい!?君は私に尽くせと言ったじゃないか!」
織莉子さん「キ、キリカ!? でも…天国に私の居場所なんて…。」
女神さやかちゃん「こっちの世界には誰もあんたを蔑む人は居ないから安心して。それにさ…。」
女神さやかちゃん「自分の行いをちゃんと"悪い"って思えるんなら、あんたホントは優しい人じゃん?」
織莉子さん「…私が…許されるというのですか…?」
女神さやかちゃん「それにキリカ、あんたもせっかく理想の自分になったんだからさ、第二の人生を歩んでみない?」
キリカさん「…私…あの人にちゃんとお礼をしたい…やり直したいんだ…。ぅぅっ…織莉子…女神様…。」ポロポロ
女神さやかちゃん「よしよし、真っ直ぐでいい子だね。それじゃお二人さん、そろそろ行くよ。」


最後に迎えるのは孤独の中で戦い続けた少女。

ほむらちゃん「ちょっと離しなさいよ! どうしてまどかじゃなくて貴女なんかに導かれなきゃならないの!」ジタバタ
さやかちゃん「まどかに会いたいなら大人しくしろってば! あの子一人じゃ忙し過ぎて手が回らないの!」
(中略…)
さやかちゃん「…って訳で、あたしが代行者として働いてるの。OK?」
ほむらちゃん「そう…。大変なのね、貴女も…。」フッ
さやかちゃん「どう?見直した?」ニコ
ほむらちゃん「…まどかを支えてくれて……アリガト…」ボソ
さやかちゃん「ん? 今何て言ったの?」
ほむらちゃん「べ、別に貴女の為に導かれてあげるんじゃないわ! まどかに会う為よ!」
さやかちゃん「はいはい理解ったから早く行くよ。」

………………………………………………♭♭♭………………………………………………

5 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/11(月) 21:13:53.17 ID:TGhexPA10 [2/9]
―まど界―

めどかちゃん「さやかちゃんお疲れ様。」
さやかちゃん「へっへー。あたし初めてにしちゃ上手く円環出来たでしょ?」


マミさん「美樹さん、少しうちで食べて行かない? 私達を救ってくれたお礼をしたいのよ。」
あんこちゃん「さやかは随分出世したもんだよな。アタシも頑張ってマミさんのケーキ屋手伝ってるんだ。」
さやかちゃん「マミさんのケーキ久し振りっすね。杏子はつまみ食いしちゃ駄目だよ。」
あんこちゃん「そ、そんな事する訳ないだろ!」
マミさん「うふふ、昨日怒られたのは誰だったかしら?」
さやかちゃん「あはははは。そんじゃケーキいただきますか。」

ほむらちゃん「これ…片方貴女に渡そうと思って…。」
さやかちゃん「あたしにリボン? でも何で…」
ほむらちゃん「少しは貴女の事見直してあげたわ。まどかに比べればまだまだだけど。」
ほむらちゃん「それにその長い髪に何もないと寂しいでしょう。ほら! に、二度と言わないから受け取りなさいよ!」
さやかちゃん「うん。ありがとね、ほむら。」ニコッ
ほむらちゃん「~っ///!!」タタタタタ…
さやかちゃん「あれ?行ちゃった…。」

織莉子さん「さやかさん、新しい紅茶が入ったので是非いらしてください。」
キリカさん「君は私達の愛の恩人だからね。家に招くくらいではお礼として足りないくらいさ。」
さやかちゃん「あたしは自分がしなきゃいけないって思った事をしただけですよ。まどかの代わり勤めるのが精一杯だし。」
織莉子さん「でも私は貴女に救われました。貴女はこれからもきっと良き女神であり続ける…そんな未来が見えます。」
キリカさん「私からもさやか君に是非お勧めしたい服があるんだ。君の容姿ならゴスロリ系が存分に似合いそうだと思うのだけどね?」
さやかちゃん「うひゃあ…あんまりハードル高いのは勘弁してよ~。」


めどかちゃん「さやかちゃんっ! 何だかみんなさやかちゃんと凄く仲良しさんなんだけどどういう事なの!?」
さやかちゃん「へ??? あたし別に導き方間違ってないよね? てかあたし遊びに行ったり贈り物貰うくらいだけど…。」
めどかちゃん「うわわーん!やっぱりさやかちゃんはお仕事行くの禁止ー!」ジタバタ
さやかちゃん「なんでよー!? あたしの嫁はまどかだけだってば!」
めどかちゃん「ホントに?絶対に?嘘だったら円環しちゃうよ?」
ビシッ!(デコピン)
めどかちゃん「あうっ! 痛いよさやかちゃぁん…。」
さやかちゃん「まどかは可愛いなぁ~。あたしもうとっくにこっちに居るっての。」
めどかちゃん「えへへ…そうだよね。あ!そうだ! 今日さやかちゃんの作ったケーキが食べたい!」
さやかちゃん「あたしが~!? マミさんに頼んだ方が美味しいケーキ貰えると思うけど。」
めどかちゃん「わたしはさやかちゃんのが食べたいの。さやかちゃんと一緒にケーキ作りたい!」
さやかちゃん「はいはい。それじゃ材料買いに行こうか?」
めどかちゃん「わーい♪」

めどかちゃん「でもやっぱりさやかちゃんって凄いなぁ。」
さやかちゃん「そうかな…?」
めどかちゃん「さやかちゃんに導かれた女の子、みんな凄く幸せそうだもん。」
めどかちゃん「わたしさやかちゃんをパートナーに、もう一人の女神に選んで間違ってなかったなって思えるよ。」
さやかちゃん「へへ、ありがとまどか。あたしもやっと本当の意味でまどかの力になれてる気がして凄く充実してるよ。」
さやかちゃん「まどかの為に家で御飯作るのも楽しいけど、やっぱりまどかと同じ世界を見られるのって凄く素敵な事だし。」
めどかちゃん「さやかちゃん…。うん!これからもよろしくね!」

おしまい。>>1乙ですー ※途中からさやかちゃんの「女神」が消えてますがずっと女神です(汗

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最終更新:2013年11月16日 01:50
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