174 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/10/31(木) 07:57:00.07 ID:WB66/KPy0
10月31日の通学路。まどかはあたしを見るなり声をかけてくる
まどか「おはようさやかちゃん、トリックオアトリート!」
さやか「おっハロウィンだね、ちょっとまってなー」
ゴソゴソ、とあたしは用意していたポッキーを鞄の中から探す。でもただお菓子をあげるだけではつまらないな・・・そうだ
あたしはちょっとしたいたずらを考え付く。まどか、きっとびっくりするぞー。わくわく。
さやか「ねえまどか、ちょっと目を瞑って、口あけて」
まどか「ん?はーい」
まどかは言われるがまま目を瞑る。あたしはポッキーを口にくわえてまどかの口に運ぶ。まどかの舌にポッキーが触れると、まどかはポッキーを少しずつ食べていく。
まどか「えへへ・・・ありがとうさやかちゃ・・・」
まどかは目を開ける、と、言葉を途中で切ってしまう。あたしの顔が目の前にあったことに気がついて、驚いたみたいだ。
まどかが逃げないように頭を手で押さえる。少しづつ、あたしはポッキーをまどかの口の奥に運んでいく。すでに
まどかの唇とあたしの唇が触れるまであと数センチ、といったところだ。
さやか「ほら、食べて」
言われるがまま、まどかはポリポリとポッキーを食べ進める。あたしはまどかの目を見つめながら少しづつ、少しづつ
まどかに近づいていく。まどかとあたしの距離はもう1センチもない。相変わらずまどかはポッキーを食べ続ける
・・・そろそろ嫌がるかなぁ思ったけど、まどかはあいかわらづたべ続ける。なかなか我慢強いではないか
もうあと数ミリ、お互いの息を感じられるような距離まで近づいたところで、あたしはたまらずポッキーを噛み砕いて
まどかから離れる。・・・これがポッキーゲームならあたしの負けだなぁ、なんて考える
さやか「は、はいおわり!と、トリック&トリート、なんてね!」
あたしは気恥ずかしくなってしまい、大きな声を上げてごまかす。うう・・・ちょっと顔熱い。黙っているとなんか恥ずかしいので、あたしは言葉を続ける
さやか「そ、それにしても仁美遅いね、どうしたんだろう・・・まどか?」
まどかのほうに振り返るとまどかは顔を真っ赤にして固まってしまっている。ど、どうしたんだろ?
まどか「え、えっとね、さやかちゃん、えっと・・・と、とりっくあんど・・・とりーと」
まさかのアンコール宣言。え?マジで?ど、どうしよう・・・と悩んでいると
仁美「さやかさーん、まどかさーん、おはようございます!」
さやか「ひ、仁美!おはよう!っさ、さあまどかいこうか!」
まどか「うー・・・」
救世主が現れた!とばかりにあたしは仁美に駆け寄る。まどかはなにやら不満そうだが・・・もう一回なんて恥ずかしくて出来るか!
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さやか「ねえまどか、聞いた?」
まどか「え?なにを?」
さやか「あのね、なんと今日、朝の通学路でキスしてた熱々カップルがいたらしいよ!」
まどか「通学路で?大胆だねぇ・・・ちょっとうらやましいかも」
さやか「しかもね、そのカップルって女の子同士だったらしいんだよ。めずらしいよねー女の子同士のカップルなんて」
まどか「・・・ますますうらやましいかも」ボソッ
さやか「ん?」
まどか「な、なんでもないっ!」
仁美(おふたりともそんなことやっていたのですか・・・)
クラスメイト1(いや、そのうわさ多分お前らのことだよ・・・見てねーけど)
クラスメイト2(あんなことやってたら噂にもなるよ・・・なんで気がつかないの・・・)
最終更新:2013年12月05日 18:13