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125 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/14(日) 21:14:47.08 ID:mSK7gm9sO [5/8]
あぁ、ベテラン魔法少女さやかちゃんと魔法少女じゃないけど常にさやかちゃんと一緒にいるまどかちゃんのSSが読みたい…


ある日魔女の結界に迷い込んでしまった美滝原中学の女子生徒仲良し二人組。
変な場所、そしてそこから現れる怪物に怯えるその子達の前に…彼女達は現れました。

「あれ、珍しいね。魔女の結界に人が迷い込むなんて…しかも美滝原中学の生徒じゃん」
「うん、そうだね。もしかしたら…あの子達も私達と同じなのかも」
「魔法少女の素質ありって事か…じゃああいつに勧誘されないよう気をつけなくちゃね」
「そうだね…でもなんかあの子達、私達に似てるね」
「だね…つまりあたし達はマミさん役ってわけだ。うわ、なんかそれは自信ないなぁ…マミさんに比べたらあたしなんてまだまだなのに…」
「大丈夫!さやかちゃんは十分かっこいいよ!」
「いや、そういう問題?」

この異様な空間の中にあってそんな掛け合いをしている自分達と同じ制服を着た二人組。
色々な意味で混乱し始めた女子生徒達に気付いたのか、二人組の1人…さやかちゃんと呼ばれていた背の高い青のショートカットの娘がごめんごめんと謝ります。

「なんかどっかで見た光景だったからつい懐かしんじゃった。あなた達には色々話さなきゃいけないんだけどその前にあいつら片付けなきゃね…まどか」
「うん、頑張ってねさやかちゃん!あなた達はこっちに来て!」

まどかと呼ばれた背の低い桃色のツインテールの娘が女子生徒達を物陰に引っ張っていくのを見届け、さやかは闇に蠢く異形達を睨み付けます。

「こいつらマミさんがやっつけた魔女の使い魔…つまりあの魔女がまた産まれたって事…?」

ブツブツと呟いていたさやかですが、使い魔の数が増えてきたのに気付くと思考を振りきるように首を振り…いつの間にか持っていた青い宝石をかざしました。


127 名前:125続き[sage] 投稿日:2011/08/14(日) 21:21:47.40 ID:mSK7gm9sO [6/8]
「まっ、今は考えるよりも先に……やるべきことをやりますか!」

さやかの一声に呼応するように宝石は輝きを増し、青い光が彼女の身体を包みます。
光が晴れた後にいたのは…切れ味の鋭そうな剣を持ち、先ほどとは違う衣装に身を包んださやかの姿。

「さーて、時間もないしさっさと決めるよ!」

さやかは足を縮めるように身体を屈ませると…凄まじいスピードで怪物達の中に飛び込んでいきます。
傍観者である少女達にはさやかの姿は見えず、彼女の叫びと斬られていく怪物達しか映りません。

「うおおおりゃああああああっ!」

咆哮とも言える雄叫びと共に、さやかはその場にいた最後の怪物を剣で真っ二つにします。

「よし、これで終了!…………んー?」

再び青い光に包まれて美滝原中学の制服姿に戻ったさやかは視線を感じて後ろを振り返ります。
そこには颯爽と現れ、怪物をものともしなかったさやかに尊敬の眼差しを向けている少女達と微妙に苦笑いを浮かべて近づいてくるまどかがいました。

「はは、そんな目で見られると照れちゃうな…」
「これでまたさやかちゃんのファンが増えるね」
「それあんま嬉しくないんだけど…」

再び掛け合いを始めたまどかとさやかに少女達は二人の間にある深い絆を感じ取ります。
そして今度はまどかがポカンとしている少女達に気付いたようで照れたようにはにかみました。

「あっ、ごめんね!私達自己紹介もしてないのに…」

さやかと一緒に改めて少女達に向き直ったまどかは、消えていく異様な空間の中でその名を名乗りました。

「私、鹿目まどか。この子は美樹さやかちゃん。あなた達と同じ美滝原中学の三年で…さやかちゃんはこの街を守る魔法少女だよ」
「そしてまどかはあたしの守り神!よろしくね、えーっと…」

言葉に詰まったさやかに少女達が慌てて自己紹介をします。
凸凹コンビと言った感じのその二人にかつての自分達を重ねながら…まどかとさやかは口を開きました。

「それで、二人には聞いてほしい事があるの」
「…あの空間とそれを作る魔女…それとあたし達、魔法少女について…ね」


さやかちゃんの真価は誰かを守る事で発揮される気がするんですよね…
そしてまどかちゃんがそんなさやかちゃんを精神的に守る…やっぱりまどさやは最高のコンビですね

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最終更新:2011年08月22日 17:49
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