140 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/01/18(土) 09:45:55.30 ID:JF/xx/p80 [1/5]
1スレに1つペースになりつつありますがお話を投下させていただきます。
まどさやあんまり出て来ないのと〆は"今更"って感じですがどうかご愛嬌という事で…。
[最終魔法少女]
仁美ちゃん「杏子さん、今日はどちらに行かれるんですか?」
あんこちゃん「今日は久し振りにアタシの故郷を偵察にね。平和になってから随分立ち寄ってないし、そろそろ魔獣の一つくらい居そうな気がしてさ。」
仁美ちゃん「風見野という街へ行くのは初めてですわ。何か良いお店でもあるのでしょうか?」
あんこちゃん「へへっ、結構美味いラーメン屋があるんだよ。」
仁美ちゃん「以前杏子さんに教えて頂きましたラーメンというのは良い食べ物ですね。カロリーが少々高く、頻繁には食べられないのが難点ですが。」
あんこちゃん「…なぁ仁美、本当に後悔してないか?」
仁美ちゃん「はい?何がでしょうか?」
あんこちゃん「そもそもアンタが巻き込まれたのはアタシが魔獣退治に連れ回したのが原因だ。そんでもってアタシを死なせない為に契約しちまった…。」
仁美ちゃん「杏子さんは覚えていますか? わたくし達が出会ったのはまどかさんとさやかさんが切っ掛けでしたわね。」
あんこちゃん「ん? そういやそうだが…。」
仁美ちゃん「あのお二人を見守りながら周囲に配慮したり、時には制止したり。わたくし達は似た立場としてお友達になりましたわ。」
仁美ちゃん「そして杏子さんは負の感情で魔獣に憑かれそうだったわたくしを配慮し、遊びに誘ってくださった…。」
あんこちゃん「まぁなんつーか、アンタの様子じゃまた抱え込んじまいそうだったからな。クラスの友達は全員魔法少女、おまけに男はあの様子だったしな…。」
あんこちゃん「けどさ…魔法少女になったからって、別にあの坊ちゃんと付き合ったりしても全然構わないんだぞ?」
仁美ちゃん「いいえ、これはわたくし自身の意思ですわ。恋心というものとは少し違うのかもしれませんが…わたくしはこうして杏子さんと共に時を歩みたいと思いましたのよ。」
仁美ちゃん「今更箱入り娘で親の言いなりになんて戻れませんわ。杏子さんがわたくしに人生の本当の楽しさを教えてくださいましたから♪」
あんこちゃん「ハハッ、そりゃ参ったなぁ♪(けどまぁ…アタシだって今更独りになると耐えられそうにないけどな…。)」
仁美ちゃん「わたくしが契約してからもう半月が経ちますのね。まだまだ未熟ですがこれからもよろしくお願い致しますわ。」
あんこちゃん「さやかの初っ端よりは全然上出来だね。アイツは誰とペアにしても危なっかしいったらありゃしなかったからなぁ。今じゃまどかと一緒に神様になっちまったらしいが…。」
(パァァァァ…)
あんこちゃん「おっ、噂をすればなんとやらってか?」
仁美ちゃん「あの桃色と水色の輝きは…!」
まどかちゃん『杏子ちゃん、仁美ちゃん、久し振りだね。』
さやかちゃん『杏子~、ちゃんと彼女に優しくしてる?』ニヤソ
あんこちゃん「馬ッ!そんなんじゃねえよ!/// 仁美はお前と違って優秀だからなー。相棒として頼りになるぜ~♪」
仁美ちゃん「まぁ!彼女だなんて気が早いですわ~…///」
さやかちゃん「仁美んちの豪邸に居候させて貰って何言ってんだか。」
あんこちゃん「所でさ…そっちに行ったマミとほむらは元気かい? ゆまの奴は泣いてないか?」
まどかちゃん『三人共元気だよ。ほむらちゃんがみんなととっても仲良しさんでちょっとびっくりしちゃったよ。』
さやかちゃん『ほむらなんて眼鏡を掛けて昔の自分に戻っちゃってさー。一切の柵(しがら)みから開放されたとか言ってたっけ。変に胸張らずにありのままの自分が一番だって事だね。』
仁美ちゃん「本当は杏子さんもそちらに行く所をわたくしが引き止めてしまいましたものね…。」シュン
あんこちゃん「馬~鹿! そんな面すんなっての。せっかく生き長らえたんだ。時間の許す限りこの世界を楽んでから行こうじゃん。」
仁美ちゃん「はい! この不肖志筑仁美、死すまでお側におりますわ♪」ニコ
さやかちゃん『あはは。仁美って騎士とか武将に貢いだ奥さんみたいだよねー。』
仁美ちゃん「はい?」
まどかちゃん『歴戦の戦士杏子ちゃんと、しっかりしたお嫁さんって感じかな。』
仁美ちゃん「なっ…!?///」カァァ
あんこちゃん「うるせ~!///用が済んだらとっとと帰れよバカップル! お前らこそそっちの世界を砂糖まみれにするなよ。」
まどかちゃん『ええー!? 酷い言われそうだよぉ…。』
さやかちゃん『ラブラブなら他の誰にも負けないつもりだけどね。ねーまどか?』ギュッ
まどかちゃん『ふぇ!? う、うん…///』
141 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/01/18(土) 09:47:45.44 ID:JF/xx/p80 [2/5]
あんこちゃん「さてっと。昼飯はラーメンとして、晩飯どうすんの? 今日親が遅くなるって言ってたよな?」
仁美ちゃん「使用人に二人分だけお願いするのもあれですし、今晩はわたくしが作らせていただきますわ。」
あんこちゃん「そりゃ楽しみだ♪ お嬢様なのに家事までいっちょ前で完璧超人だよなー、嫁にしたいくらいだよ。」
仁美ちゃん「ふふっ。それってさやかさんの受け売りでは?」
あんこちゃん「…かもな。けどこれでも…一応真面目に言ってんだよ…?」
さやかちゃん『二人共上手くやってるじゃん。円環はもうちょい先になりそうだけど、こっちに来たらなぎさも紹介しとかないとね。』
まどかちゃん『わたし達の可愛い娘だもんねー♪』
さやかちゃん『な、何言ってんのよ!/// 娘ならさ………居るじゃん。…サンカゲツ』ボソッ
まどかちゃん『うぇひっ!?』
さやかちゃん『ま、まぁあと一ヶ月もすれば大きくなるらしいし…。』
まどかちゃん『わ~い!本当に魔法で上手く出来たんだね~♪』
さやかちゃん『診てくれた魔法少女が言うには、理論上はあたしらの遺伝子を足して2で割った感じの双子になるらしいよ。どんな子かなー。』
まどかちゃん『きっとさやかちゃんに似た可愛い女の子だよ!』
さやかちゃん『なにを~!可愛いのはまどかの方でしょ!』
まどかちゃん『さやかちゃんだって可愛くて美人さんだもん!楽しみだよぉ~♪』
さやかちゃん『うん、楽しみだね…///』
[最終魔法少女]
おしまい。
最終更新:2015年10月23日 00:19