6-216

216 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 07:00:27.58 ID:95miwDGYO [1/9]
>>213
乙だけど落ち着いてー!

こちらもまだまだ御神託が止まらない…SS投下します!
2レス使います


「さやかちゃん、さやかちゃん、何か欲しいものってないかな?」

あたしの親友兼嫁が唐突にそんなことを言い出したのは、あたしが最近大量に届いたお中元の中身を確認している昼下がりの事だった。

「欲しいもの?」
「うん。色々お中元は届いてるけどさやかちゃんがこれ欲しかったんだよねって喜ぶの見た事ないから…」
「なになに?もしかしてあたしの欲しいものをまどかがくれるとか?」
「私に用意できるものならだけどね。でも大抵の物なら用意できるよ」

さすが神様だけあってあたしの嫁は太っ腹だねぇ…
でも欲しいものって…悪いけど今特に欲しいものないんだよなぁ…

「うーん…」
「本当に何でもいいんだよ?」
「そう言われても…」

まどかがなんでこんなにあたしに何かあげたいのかはわからないけど、あたしとしてはここまで言わせてるんだから応えてあげたい。

「…………」

とはいえ恭介のコンサートはいつでも見られるし、この世界では基本物には困らないしなぁ。
あとは…………あっ。

「ねぇ、まどか。それって形のある物じゃなくてもいいのかな?」
「それは別に大丈夫だけど…何か思い付いたの?」
「うん、とびっきりのやつがね」

とびっきりというあたしの言葉に期待してるのかまどかがキラキラした目を向けてくる。
な、なんかそういう期待に満ちた目されると恥ずかしくなってくるんだけど…

217 名前:216続き[sage] 投稿日:2011/08/23(火) 07:07:27.66 ID:95miwDGYO [2/9]
「じゃあ発表します!あたしが今一番欲しいのは…」
「……」
「……まどかと、ずっと一緒にいられる権利…かな」
「…………えっ?」

ううっ…そんな呆れた声出さないでよ…これでも言うのに勇気使ったのに…

「えっと…ダメ?」
「う、ううん!!ダメなんかじゃないよ、むしろ喜んで!で、でも…本当にそんなことでいいの?」
「そりゃまどかからしたらそんなことかも知んないけど…あたしには結構重要だよ、これ」

そう、ただの幽霊みたいなあたしと違ってまどかは神様。
あたしがこの子とずっと一緒にいるためにはこうして意思表示はしておくべきなんだと思う。
…勝手に生まれ変わらされちゃたまらないからね。

「でもでも、さやかちゃん!ずっと一緒にって事は、えーっと…プ、プロポーズだよねそれ?」
「ひ、人があえて考えないようにしてた事をあっさり言うなー!」
「ご、ごめんなさい…」

まぁ、プロポーズみたいなものなのは否定しないけどね…
あたしがまどかを大好きなのは事実なんだから…

「プロポーズ…さやかちゃんからプロポーズ…えへへ」
「あたしより喜んじゃってるよこの子…」

なんか当初の目的忘れちゃってる気がするんだけど…まぁ、いいや。
まどかの笑顔を見られれば、あたしも嬉しいし。

「じゃあ何と言うか…改めてこれからもよろしく」
「うん、こちらこそよろしくねさやかちゃん!」

あっ、そうか…あたしまだ欲しいものあったんだ。
…まどかの笑顔、あたしが今何よりも欲しいのはこれなんだ…
じゃあまどかが笑顔になれるよう頑張らなきゃね!
なぜならあたしは、まどかの旦那なんだから!


以上です!
御神託が次々と…頭がパンクしそうですよ…

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最終更新:2011年09月05日 01:39
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