505 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/04(日) 07:08:03.82 ID:m/baqfiCO [1/4]
昨日のほん怖を見てたら御神託が来ましたので…
「第一回見滝原学校納涼肝試し大会!イエーーーイ!!」
『イエーイ…』
「ってちょっとちょっとノリが悪いぞ二人ともー!せっかくさやかちゃんがこの残暑を何とかしてあげようと企画したって言うのに!」
「だ、だってぇ…怖いんだもん…」
「夜の学校というのは、ここまで不気味なものだったのですか…?」
「あのねー…あたしら昼間には散々ここに来てるじゃん!夜だろうと怖くなんかないって!」
「ううっ…」
「そ、そうですわよね…ただ夜の学校に来ただけの話ですよね…」
「おっ、さすが仁美は度胸があるね!で、まどかはどうする?どうしても駄目って言うならやめるけど」
「…わ、わかった、わたしも行く…」
「よーし、よくぞ言った!じゃあ行くよ二人とも!このあたしについてくるのだー!」
††
「暗いよぉ…」
「こんなに静かな学校は初めてですわ…」
「もう!暗いだけで怖がってたら本物が出た時どうすんの?」
「ほ、本物っ!?」
「さ、さやかさん!変な事を言わないでくださいな!」
「ははは!本当に怖がりなんだから二人とも!まっ、幽霊やオバケなんて出てもこのさやかちゃんがやっつけちゃうから安心しなさい!」
「さやかちゃんはすごいよね…わたしだったら絶対に逃げちゃう」
「私も…自信がありませんわ」
「ははは…(…本当に出たらあたしもちょっと泣いちゃうかもしんないけどね)」
506 名前:505続き[sage] 投稿日:2011/09/04(日) 07:13:30.82 ID:m/baqfiCO [2/4]
††
「ここで学校は一周しましたね…」
「なーんだ!結局ただ暗いだけで何も出ないじゃんか!」
「で、出なくていいってばぁ…あっ」
「んっ?どうしたまどか」
「え、えっと…安心したらちょっと…」
「あぁ…お花摘みってやつだね」
「う、うん。ちょっと行ってくる」
「行ってらっしゃーい」
「ふふ、まどかさん、なんだかんだ言ってもう怖くないみたいですね」
「いやぁ、たぶん余裕ないだけでしょ」
―10分後…
「…ねぇ、仁美。まどか遅くない?」
「…そうですわね」
「もしかして怖くなっちゃって動けなくなってるのかも…ちょっとあたし探してくるわ」
「なら私も…」
「仁美はここにいて。入れ違いになっちゃうといけないからさ」
††
「まどか、どこにいるのー?さやかちゃんが迎えに来たよー」
シーン…
「ほんとどこ行っちゃったのよ…これじゃまるで神隠しじゃない…」
カツカツカツ…
「…やだ、1人だとなんか怖い…やっぱりやめとけばよかったかな…っと」
フラ…
「あれ、何めまい…?何か周りが歪んで……」
ブー、ブー!
「わっ!?な、何かすごくくらくらしちゃった…おっとそれよりメールメール…仁美からか」
[今まどかさんが戻
ってきました
しくしく泣いてしまっています
夜の学校はやはり怖かったみたいですわ。今一緒
にいますが泣いて
しまっていて手がつけられない
ので早く戻ってきてくださいな。早く帰りましょ
う]
「…何これ改行とかぐちゃぐちゃじゃん!仁美め、くだらない事しおってからにー!」
507 名前:506続き[sage] 投稿日:2011/09/04(日) 07:17:20.74 ID:m/baqfiCO [3/4]
††
「くおら仁美!さっきのメールはなんだー…ってあれ?」
「ううっ…」
「まどか?仁美はどうしたの?一緒にいるんじゃ…」
「痛いよ…寂しいよ…」
「はっ?痛いって…まどかどこか怪我したのっ!?」
「痛いよ…痛いの…痛いよ…」
「ちょっとまどか?」
「イタイ、イタイ、イタイ…ナンデワタシダケ」
「もう!人の質問に答え…っ!?(冷たい…なんでこんなに身体冷たいの…?)」
「ダカラ、アナタモオナジイタミヲアジワエバイイ…」
「まどかじゃないな…あ、あんた誰よっ!?」
「クルシンデ、イタクテ、サミシクテ、クライトコロニイッショニイコウ?」
「こ、来ないでっ!!や、く、来るなって言ってんでしょ!!」
「…ツカマエタ」
「痛っ!離せ!お、おねがい腕痛いから…ちぎれちゃうっ!!やぁ、誰か!!誰か助け…」
「マズハ…コレチョウダイ」ブチッ
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
508 名前:507続き[sage] 投稿日:2011/09/04(日) 07:23:06.13 ID:m/baqfiCO [4/4]
††
「んっ…」
「さやかちゃん!!」
「まど、か…?」
「よかった…ずっと目覚まさないからどうしちゃったのかと思ったよぉ…」
「あたしいったい…(腕もちゃんとあるし…今のは夢…だったの?)」
「さやかさん、廊下に倒れていたんです。まどかさんが戻って来た後、まどかさんがメールしてもなぜか返ってきてしまったので探しに出てみたら…」
「えっ…あたし、ちゃんと仁美からメールもらったよ?」
『えっ?』
「えっ?」
「さ、さやかさん?私…メールなど送ってませんよ?」
「そ、そうだよ。わたしは何回もメールしたけど仁美ちゃんは一回もメールしてないよ」
「な、なに言ってんのよ!ほら見てよ、ここに仁美からのメールがちゃんと…ひっ!?」
「ど、どうしたんですさやかさ…っ!?」
「な、なにこれぇ…!?」
[い
っ
し
よ
に
し
の
う]
(な、何これ何これ何これっ!?アドレスも知らないのに変わってる…わけわかんな…あっ!?)
「……」
(窓の外に…誰かいる…なんで、ここ二階なのに…)
「さやかちゃん?どうしちゃったの、ねぇ、さやかちゃん!!」
「さやかさん、しっかりしてくださいさやかさん!!」
「……ウンガヨカッタネ」ニタァ…
「っ!!いやぁ、やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
あたしがさらに腕に掴まれたような痣があることに気付いたのは…それからちょっと後の事だった…
「ニガシチャッタ…ザンネンザンネン、ウェヒヒヒヒヒヒ」
以上です!
ホラーは難しいですね…会話文だけで作ったのは失敗だったかもしれません…
最終更新:2011年10月02日 21:25