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「ねーまどか、誕生日のプレゼントって何がいい?」
「えー…そういうのって、本人にはナイショで用意しておくものじゃないの?」
「普通はそうなんだけどさぁ、こっちじゃモノにもそう困らないし、どうしたもんかなーってね」
「あのね、わたしは一番欲しかったものをもうもらっちゃったから、これ以上は何もいらないんだよ」
「え?それって…」
「うん、わたしの願いはさやかちゃんと出会ってからずっと同じなの。『さやかちゃんとずっと一緒にいられますように』って。
 だから、さやかちゃんがわたしと居てくれるって言った時にもう願いは叶っちゃったんだ…」
「そっか…でもさ、せっかくの誕生日なんだし、何でも言ってみてよ?あたしにできることならするからさ?」
「それじゃ、指切りしよ?」
「ん、こう?」
「うん、約束…もう、わたしのこと、置いていかないでね…」
「まどか…あたしだって、あの時みたいな後悔はもうしたくない…ずっと一緒にいるよ…」

つないだ手は、離さない
だからあなたのそばで ずっとしあわせなゆめをみさせて

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最終更新:2011年10月11日 22:35
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