「さやかちゃん!そんなことしてたらパンツ見えちゃうよ!」
クラス中にまどかの声が響く。
生徒たちはまどかとさやかの方を向いてざわめく。
紙パックのジュースを飲んでいた中沢は、パンツの単語に思わず口の中にあったものを噴き出してしまう。
まどかは変わった。
さやかと想いが通じ合ったことが自信に繋がったのか、以前よりも積極的になった。
さやかの軽率な行動へのお小言を言う構図が増えた。
「美樹、尻にしかれてんなー」
と男子生徒が囃したてると
「うるさいよ!」
さやかは少しムッとした反応をする。
「聞いてるの!さやかちゃん!」
「はい…すいません」
もうしばらく、まどかのお説教は続きそうだった。
最終更新:2011年10月11日 22:41