107 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:06:31.07 ID:7OnLWgUd0
「さやかちゃんはいつも明るくて格好良くて、私のことを守ってくれて、強く引っ張ってくれてたよね。
だから私ね。さやかちゃんのこと、王子様みたいだなって思ってたんだ。
おかしいね、さやかちゃんは私なんかよりもずっとずっと可愛い女の子なのに。
……だから、お願いだから元に戻って。いつもみたいに私の隣で笑っていてよ。
ずっと、傍にいてよ……さやかちゃんっ」
こんな感じで、オクタさやかに語りかけるまどっちがいた世界もあるはずだ。
そうですよね、ほむらさん!
108 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:55:32.19 ID:cMwujdGyO [3/4]
>>107見てたらたぎったので妄想投下!長文注意です!
「何なの、あれ…」
あたしの視界に写ったのは、空の上までずっと伸びている【何か】だった。もっとはっきりさせられればいいんだけど、あたしの14年の人生ではそれは【何か】としか言いようがない。
「……まど、か?」
えっ、あたし今なんて言った?
なんで、なんでまどかの名前が出てくるの?そりゃ、避難してからまだまどかに会ってないけど、でも……
「っ!」
いてもたってもいられなくてあたしはその【何か】に向かって走り出してた。後ろから恭介や仁美の止める声が聞こえた気がしたけど、正直今はそれどころじゃない!
「はぁ、はぁ…!」
生まれてから今までこんなに必死に走ったことはないかもしれない。だって心臓がバクバクと悲鳴をあげてるのに、足なんて感覚がなくなってきてるのに、あたしは走るのをやめられなかった。
「もう、少し…………えっ…?」
見上げなきゃいけないくらいにまで【それ】に近づいてたあたしは【それ】の真下に横たわる【あの子】を見つけた。視力に自信がある訳じゃないけど…あたしが大親友の【あの子】を見間違うわけがない!
「まどかぁっ!!」
学校の制服を着て水に半分顔を浸けた状態で、まどかは横たわっていた。あたしが抱き上げた時のまどかは、すごく冷たくて…それが示す答えは、小学生でもきっとわかる。
「まどか…も、もう!あたしを騙そうたってそうはいかないぞ~?」
だけど、今のあたしは…小学生よりバカみたい。
「ね、ねぇ…もういいから起きてよ。風邪ひいちゃうし…仁美だって心配してるんだよ?」
あたしは何度も何度もまどかに話しかける。だってそれをやめちゃったら…あたしは認めなきゃいけない…まどかがもう…×んでるって。
「ねぇ、起きてってば!!まどか…まどか…起きてよぉ…まどかぁっ!!」
あたしが何度呼んでもまどかはもう目を開けてくれない。もうあの守りたかった笑顔も浮かべて、くれない…
「いやぁ…嫌あああああああああああっ!!」
だって、まどかは…もう、【死んじゃったんだから】
「鹿目まどかを助けたいかい?」
その時だった。
「今の君ならもしかしたら鹿目まどかを救えるかもしれない。だから…」
あたしに、悪魔が囁いたのは…
「僕と契約して魔法少女になってよ!」
舞台はループ2週目のイメージでお送りしました!
最終更新:2011年08月15日 18:52