2-198

198 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/01(水) 21:26:22.21 ID:ulCnC01xO [1/3]
まどさやの供給がなければ書くしかないじゃない、あなたも、私も!
とマミさんにマスケット銃突きつけられたので妄想ssを投下してみる


「…………はぁ」

今、あたしはちょっと困っている。簡単に言うと、身動きできない状態になってる…膝の上でまどかが寝ちゃってるから。

「スー…スー…」

まどかはあたしの膝の上でスヤスヤと寝息をたてている。さらにこの子ときたらあたしの腰に腕を回してて、あたしは完全に身動きできない状態。

下の方の時間を示す壁掛け時計を見てみると、時刻はもう小さい子供が帰らなきゃいけない時間だ(この世界にいると時間の感覚がなくなっちゃうからこの時計には本当に助けられてる)
で、この家の家事を一手に引き受けてるさやかちゃんとしてはそろそろご飯を作らなきゃいけないんだけど…

「どうしよう、これじゃ夕御飯作れない…」

夕御飯を作るためには膝の上で寝てて、尚且つあたしの腰にしっかり腕を回してるまどかを起こさなきゃいけないわけで。でもこんなに気持ち良さそうに寝てるまどかを起こすのは…ちょっと罪悪感を感じる。

「もう…後で『お腹空いたよさやかちゃん~』って言っても知らないからね」

あたしは呆れたようにそう言うと、まどかの頬っぺたを指でつついてみる。

「おおっ、やっぱりまどかのほっぺは柔らかいな~」

しばらくつんつんとその癖になりそうな感触を楽しむと、今度は頬っぺたに指を沈めてみた。

「むにゅう…」
「あっ」

まどかはいやいやするように首を振ってあたしの指から逃げる。だけど、まどか…そんな可愛い反応してあたしが我慢出来ると思ってるのかな~?

「ふふふ…覚悟しなさいよ~」


199 名前:198続き[sage] 投稿日:2011/06/01(水) 21:31:17.54 ID:ulCnC01xO [2/3]
それからあたしはまどかの頬っぺたをつついてつついてつつきまくった。もちろんまどかが起きそうになったら手は止めるけどね、さやかちゃんは引き際を心得てる淑女なのだ

「にゅう…さやかちゃぁん…」
「はぁ、そろそろまずいしこれくらいにしとこ…でもやっぱり信じられないなぁ…まどかが神様だなんて」

こっちの世界に来てからあたしはまどかに違和感ばっかり感じてた。だってまどかったらすごく強くなってて、あたしも知ってる歴史上の有名人から【まどか様】とか呼ばれてるんだもん…最初はビックリしちゃったよ。

(まっ、なんだかんだ言ってもまどかはまどかだったけどね)

外ではそんな感じのまどかだったけど、あたしと二人きりの時はあたしのよく知る【鹿目まどか】だった。むしろまどかはあたしにだけは普通に接してほしかったみたい…一度だけ冗談で敬語使ったら本気で泣いちゃったし。

「…寂しかったんだよね」

まどかの気持ち、少しだけならわかる気がする。あたしも魔法少女だった時はきっとまどかがいなきゃ寂しくてすぐにおかしくなってた

(考えてみれば、あの時あたしが本気で心許せてたのってまどかだけだったんだよね…マミさんはもういなかったし、杏子やほむらとはお世辞にも仲良いとは言えなかったし)

なのにあたしはその最後の支えを自分から突き放しちゃって…本当にバカだよ。まどかはあたしのためにキュゥべぇと契約しようとまでしてくれたのに

「優しすぎるんだよ、まどかは。あの時も、今も…自分の為に何もしてないじゃない」

まどかはあたし達を含む魔法少女達を救うためにキュゥべぇと契約して、概念になった。難しい事はあたしにはわからないけど、おじさん、おばさんやたっくんに覚えられてないって…きっとすごく辛かったと思う

あたしだったら、きっと3日も耐えられないね…まどかは本当に強いよ
だけど、まどかだっていつか耐えられなくなる日がきっと来ちゃう

だからあたしは…

200 名前:199続き[sage] 投稿日:2011/06/01(水) 21:37:34.48 ID:ulCnC01xO [3/3]
「だから、今度はまどかが救われる番だと思う。まぁ、あたしでどれだけ力になれるかはわからないけどさ…」

だからあたしは決意した
あたしは…生まれ変わるつもりはない。まどかを1人にしたくないから

「マミさん達が来るまでなんて言わない。あたしはずっとまどかの傍にいるよ…あたし達は親友だもんね」

あたしがそう言って頭を撫でるとギュッとまどかの腕の力が強くなる。「さやかちゃん…ごめんなさい」って聞こえてきた気がしたけど、きっと【寝言】だ。

(これはまどかが寝てる間にあたしが勝手に決めたんだ。まどかが気に病む事なんて何もない)

「まどかは反対するだろうな~。でももう決めちゃったからね、さやかちゃんは頑固なのだ~!」
「…………」

膝が濡れてる感覚があたしに伝わってくる。まどか…これはよだれって事にでもしておくよ
涙なんかじゃないんだ…だってまどかは寝てるんだから

「起きたら色々と話し合わないとね…だから今はまだ寝てて」

鹿目まどか…優しくて強いあたしの親友。
でもどんなに強くてもずっと1人でなんて耐えられないに決まってるから…あたしは絶対にこの子の支えになってみせる、それが今のあたしの願いなんだ。

「…………あり、がとう…さやかちゃん」

まどかの【寝言】に頭を撫でる事で答えて、あたしは夕御飯の献立を考え始めた…

これから飽きないようレパートリーを増やさなきゃいけないなぁ…なんて、考えながら…




以上で終了です。

抑えきれないまどさやエントロピーに自分のSGが砕けそうだったので書いてみました。
いつかは>>108の続きも書きたいなぁなんて欲望もあったり…
それでは長々とすいませんでした。

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最終更新:2011年08月15日 18:57
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