920 名前::名無しさん@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 04:14:26.43 ID:4ZS0RA9g0 [1/2]
家の近くの階段で寝転がって思いついたネタでSS投下
まど界、鹿目邸(愛の巣)、ベランダにて
「ん~、いい月だねぇ」
「うん。まん丸でとっても綺麗だね」
「…!そうだ」
「どうしたの、さやかちゃん?」
「どうせだったらさ、仰向けになって眺めてみない?月を見上げるんじゃなくて…何てゆーかさ、月と向かい合うって感じで」
「月と向かい合う……?」
「そう!寝っ転がってさ、それでお月様相手に見せ付けてやるのよ。あたしの隣に居るのが自慢の嫁さんだぞってね」
「ぁ、ぁぅぅ……///」
「あははっ、照れない照れない。で、どうかな?」
「……いいねそれ、わたしもやってみたい。わたしの隣に居るこの人が自慢の旦那さまなんだよって」
「そうこなくっちゃ!じゃあ近くの広場でやろっか?あそこなら緑地もあるし、魔法少女になっちゃえば服の汚れとかも気にしなくて良いし」
「うん。わたしもそれで良いと思う」
「んじゃ、そうと決めたらさくっといきますかっ」
「うんっ!」
移動中……
「ほい、到着~っと」
「ここなら大の字になっても大丈夫だね。それに月も良く見えるよ」
「だね。それじゃ魔法少女になっちゃおっか」
「うん」
少女2名変身中…・・・
「変身完了っと。それっ(ゴロン
まどか、マントの上に乗っかってあたしの左腕、枕にしちゃっていいよ」
「え…でもそれじゃ、さやかちゃんの左腕が痺れちゃうよ」
「だいじょぶだよ。辛いと思ったらちゃんと言うから。だから、ね」
「…ありがとう、さやかちゃん」
「どーいたしましてっ。さ、どうぞ♪」
「ティヒヒ、それじゃ、失礼します…………うわぁ、綺麗……」
「うん、凄いね……」
それから二人はしばらくの間、一言も発することなく月を眺めていた。
921 名前:名無しさん@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 04:16:46.96 ID:4ZS0RA9g0 [2/2]
「……ねぇ、さやかちゃん」
「ん?」
「お月様、綺麗だね」
「そうね……」
「でも、さやかちゃんもお月様に負けないくらい綺麗だよ」
「……そんなこと、ないよ」
「あるよ。さやかちゃんはとっても綺麗だよ。これは嘘でもお世辞でもない、わたしが常日頃心から思ってることなんだから」
「……そうなの?」
「うん。それを証明してあげる」
「え?証明ってどう、んむっ?!」
「んっ…」
ちゅっ ちゅぷっ ぺろっ♪ ちぅっ
「んっ…はぁっ…まどか…?」
「さやかちゃん、見せ付けてあげようよ」
「え……?
「わたしたちをずーっと上から見下ろしてるお月様にさ。わたしたちはこんなに好き合ってるんだよって」
「まどか……」
「それでお月様にも見てもらうの。さやかちゃんがどれだけ綺麗なのかを……恥ずかしい?」
「……いつものあたしならさ、顔を真っ赤にして無理って言うんだろうけど……今日は何か不思議な気分なんだ」
「……」
「月のせいかな」
「うん。きっとお月様の魔力のせいでおかしくなちゃったんだよ。わたしも、さやかちゃんも」
「そっか、それじゃ……月のせいってことで」
「うん。そういうことで」
ちゅぅぅっ
「はむぅっ、んぅぅ、はぁ、さやかちゃん、すきだよ、だいすきだよぉ」
「あ、あたしも。あたしもだよ、まどかぁ、んぁっ、はぁんっ!」
「んぅぅっ、さやかちゃんっ、見てもらおうよ?んっ、お月様にさやかちゃんのぜんぶ、みてもらお?ね?」
「うんっ!あんたも、あんたも見てもらうのっ、あたしたちふたりともみてもらおう?」
月は、二人の愛の行為が終わるまで、目を曇らせることもなくずっとそこで二人を見守っていた……
終わりです
最終更新:2012年08月04日 15:51