299 名前:多重投票はほどほどに[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 19:10:23.65 ID:enTFzzj2O [1/4]
「さぁ、見滝原中学校文化祭特別企画【見滝原女神コンテスト】もいよいよ大詰めだ!勝利を手にし、優勝商品【生徒一人を好きにする権利】を手に入れるのは誰か!
司会は朝と変わらずこのアタシ、佐倉杏子がお送りするぜ!」
『イェーイ!!』
「決勝戦は誰も予想しなかったこのカード!見滝原中学校二年鹿目まどかvs美樹さやかだーーっ!!」
『おおおおおっ!!』
「…ノリノリね、杏子」
「志筑さんがお菓子1年分で依頼したらしいわ。盛り上げれば盛り上げるほど上乗せするんですって」
「そういう事…でもまさかまどかとさやかが決勝に行くとは思わなかったわ」
「あら、そう?私は想像がついていたわ…主催者が志筑さんである時点でね」
「……それも、そうね」
「フフフ…きてますわ、キマシタワーがきてますわ~…学校中のまどさやネットワークを使い、票を操作したかいがあったというもの」
「志筑仁美…それはいわゆる八百長じゃあ…」
「八百長…?違いますわ、キュゥべぇ。これは運命の戦いを作り上げるための努力です」
「……わけがわからないよ」
「いやあ、まさかまどかとこうして戦うことになるなんてね」
「さやかちゃん…わたしやっぱり」
「おっと、棄権はなしだよまどか!あたしじゃまどかに勝てないのはわかってるけど、それでもあたしはまどかと勝負したい…だってこんな機会、滅多にないんだしさ!」
「さやかちゃん…そうだね、せっかくの文化祭だもんね!」
「そのとーり!さぁ、まどか…勝負だよ!優勝していっぱい可愛がってあげるからね~」ワキワキ
「うん、でもわたしも負けないよ!優勝して…さやかちゃんを…えへへへへへ」
「なぁ、盛り上がってるところ悪いけどさ…投票はもうすんでるから今からやることはないぞ?」
『えー!』
「えー、じゃねぇっつうの!ほら、開票すんぞ!」
『むうっ…』
300 名前:多重投票はほどほどに2[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 19:12:19.10 ID:enTFzzj2O [2/4]
「第一回見滝原女神コンテスト優勝者は…得票数3838vs…「ち、ちょっと待って!!」…なんだよまどか?」
「そんなのおかしいよ!この学校にはそんなに生徒はいないはずだよ!?」
「そういえばこのコンテスト、投票は生徒限定…こんなに票があるわけ…」
「ふふふ、それは私が説明いたしますわ!」
『仁美(ちゃん)っ!?』
「論より証拠…この投票用紙を見れば全てが明らかになりますわー!」
バサアッ!!
「あ、これあたしへの投票用紙。あれ…これもこれもこれもあたしへの投票全部まどかの字じゃんか!」
「わ、わたしへの投票全部さやかちゃんの字…」
(そ、そんなに…わたし(あたし)を好きにしたかったの…?)
「ふふ、あらかじめお互いの名前をお二人にたくさん書いていただき、それを投票とすり替える…
投票内容を知り、優勝商品を考えればお二人の間には甘酸っぱくもどことなく期待を込めた空気が流れる…これぞキマシタワーですわーーーっ!!」
『おおおおおおっ…!!』
「さ、さやかちゃんこんなにいっぱい…そんな事しなくてもさやかちゃんなら…」モジモジ
「まどか…こんなにあたしを…あっ、ヤバいよ、顔が赤くなっちゃう…」カアアアアア…
「さぁ、皆さん!真に美しいのは!?」
『まどさやまどさや!』
「その通りですわー!!」
「…やってらんねぇ」
「あら、報酬はいいの?」
「口の中甘くてそれどころじゃないっつーの…」
「ふふふ、じゃあブラックコーヒーでも飲みにいきましょうか」
最終更新:2011年11月13日 07:54