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286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/04(土) 10:06:56.74 ID:De0r7+LZO
電車でうとうとして、隣の人によっかかっちゃいそうになるまどか
それにこっそり手を回して自分の肩に頭乗っけさせるさやかを考えてたらもうたまらん

370 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/06(月) 23:39:23.42 ID:uHKSwEdh0
>>354に絵にされたのが嬉しかったから蛇足に近いSS書いたよー

電車で座れてよかったね、なんて言ってたのはついさっきのこと。
隣に座ってらっしゃる親友様はぐっすりと寝こけていた。
「まどかー……?」
周りの人の迷惑にならないよう、こっそりと呼びかけてみる。
かくかくと隣の人に寄りかかろうとする姿は完ぺきに寝ぼけている人のそれで。
「ほら、人の迷惑になるよ」
そっと肩を引いて、こちらにもたれかかるようにする。
「んー……」
「あれ、起こしちゃった?」
「むにゃ」
問いかけてみると、短い寝言が帰ってくる。
顔も覗き込んでみたけれど、そんな気配は微塵もなかった。
「紛らわしいよ、もう」
いや、起きてくれた方がいいんだけど。電車だし、むしろ起こすべきなのも分かってる。
どうもあたしはまどかに甘すぎる。
とは思うものの、この子を見てるとどうも庇護欲をかきたてられるというか。
肩に力を預けるまどかの頭をそっとなでて、手を握ってみる。
「ほんと、安心しきった顔してくれちゃってまあ」
それもこれもまどかが、全身で信頼してますよみたいな態度をするからなんだと思う。
この幸せそうな寝顔を裏切るなんて、できるはずがないのだ。
「ここまで信頼されるってのは、いいもんだね」
信頼されてることに、あたしも甘えてるのかもしれない。
肩に感じる重みと、暖かい体温と、握り返された手の柔らかさに、そう思わずにはいられなかった。

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最終更新:2011年08月15日 21:28
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