12-965

965 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/06(日) 07:19:02.65 ID:5Hy4qJpp0 [1/7]
>>953 あんこちゃん円環後第2Rが始まるな

「本当に守りたかった奴一人も守れずにこんな所でお終いか・・・」
SGは最早元は紅い輝きを放っていた事すら窺えないほどに黒く濁りきっていた
「シケた人生だったけど、それでも悪い事だけってわけでもなかったな」
糞みたいな人生だった、辛いばかりの毎日だった、けど―――
「さやか・・・・」
アイツに出会う事が出来た、それだけでもアタシには上出来すぎるってもんだろう
「これで、今度こそ一緒にいてやれる・・・少しばかり待たせちまったけどな」
SGが完全に黒く濁りきり、そして――――

「おかえり、杏子ちゃん。頑張ったね」

目映く世界を染め上げる桜色の光と共にあらわれた一人の少女
(誰だ・・・コイツ? でも、何だ・・・凄く懐かしい感じがする)
「ふふっ、まだこっち側に導かれてる途中だから記憶が完全に戻らないみたいだね」
(思い出せ、思い出せ! アタシは必ずコイツとどこかで出会った事が―――)
「――って、思い出したぞ!アンタまどかじゃないか!!」
「あっ、やっと思い出してくれt―――」
「まどかあああああああああああああ!」
「ビクッ!)な、何かな・・・? 杏子ちゃん?」
「テメェいくら魔法少女の素質があるからって、世界改変かましてさやかを連れて行くとか力業過ぎんだろうが!」
「べ、別にそれくらいしてもいいじゃない! 前の世界じゃわたしなんて指を咥えて見てるだけしかできなかったんだよ!?
 それなのに杏子ちゃんはさやかちゃんのピンチに颯爽と駆けつけて助けたり、最後は命まで捧げちゃってさ!
 わたしだってさやかちゃんを格好良く助けたりしたかったんだよ!?『さやかちゃんのためなら・・・いいよ』とまで言ったのに
 最後は美味しいところ全部杏子ちゃんが持ってちゃうんだもん! こんなの酷いよ! あんまりだよ!!」
「ぐっ・・・仕方ねぇだろ! 魔法少女の痛みや悲しみを分かってやれるのは同じ魔法少女だけなんだよ!」
「そんなことないもん! 魔法少女の事は無理でもさやかちゃんの事ならわたしが一番よく分かってるんだから!
 わたしとさやかちゃんがどれだけ一緒にいたか分かる? 4年だよ、4年! その間毎日ずーーーっと一緒にいたんだからね!
 それに今はわたしだって魔法少女になったんだから、杏子ちゃんと条件は互角だよ!!」
「何を・・・! アタシとさやかは本気で命の遣り取りをした仲なんだ、ただ仲良くしてるだけじゃゼッテェに分からない事まで分かり合ってんだぞ!
 お前の性格じゃ全部曝け出して本気でさやかと喧嘩するなんて出来ねぇだろ? つまりアタシとさやかの方がより深い部分で語り合ったんだ!
 それこそ4年程度の付き合いなんざ一瞬で埋まっちまうくらいにな!!」
「むううううううううううううううううううううううううう!!!」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!」

 ―――――――――――――――ここらかまど界―――――――――――――――

「これ、二人がこっちに来たらあたしどうすればいんだろう・・・」
「キミの愛の本質が今、試されようとしているようだね。試練の時だよさやか」
「キリカ、他人事だからって軽々しく言わないでよ・・・あの、織莉子さん―――」
「予知の結果はどちらを選んでもハ・ズ・レ、ですよ(ニッコリ」
「終わった・・・」

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最終更新:2011年11月15日 01:30
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