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394 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/08(水) 13:18:40.95 ID:VkiX6wh70
さやかはまどかにデレデレなお姉ちゃんだよな
年が離れてたら間違いなくお小遣いをこっそりあげてそうな感じの


目を覚ますと、教室は赤い色に染まっていた。
「あれ?」
確か、さっきまで授業中だったはずだけど。
なんでだろうと教室中を見渡してみると、隣の席にさやかちゃんが座っていた。
「やっと起きた」
呆れたような表情で言うさやかちゃん。
状況がよくわからなくてぼうっとその顔を眺めてると、さやかちゃんはため息をついて話を続けた。
「もうとっくに放課後だよ。仁美も帰っちゃったし」
「え?」
「まどかが居眠りなんて珍しいよね」
「もしかして」
「ずっと待ってたんだよ」
「うわぁ!? さやかちゃんごめん!」
うぅ、申し訳ないことしちゃったなあ。
さやかちゃんは気にしてないみたいに笑ってるけど、
こんなに日が落ちてるんだから相当待たせたはずだ。
「起こしてくれたらいいのに」
「いやぁ。あの気持ちよさそうな顔見てたら、起こせないって」
よだれも垂らしてたし。その一言に慌てて口元を拭う。
「た、たらしてないよ」
「ほんとに?」
「ほんとだよ!」
さやかちゃんはふーんと生返事をした後、私の頭をぐしゃぐしゃとなでた。
「まあ、それは置いといて。おはよう」
「……おはよう。待たせてごめんね」
「別に、あたしの勝手だし」
役得だしねー、と言うさやかちゃんに首を傾げると、悪戯そうに笑う。
「まどかの寝顔を堪能できたわけですよ。あたしは」
その一言に、顔が教室よりも真っ赤になってしまった。

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最終更新:2011年08月15日 21:30
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